一ヶ月くらいかかるかなと思っていたドラクエ II ですが、思いのほかあっさりクリアしてしまいました。
リメイク(今回の 3DS 移植ではなくその元になったスマホ版か、さらに前の SFC 版かもしれないけど)にあたってはやはりゲームバランスが見直されていたようですね。ファミコン版に比べて経験値やゴールドの取得効率が良くなっていて、それほどレベリングに時間をかける必要がなかったのがサクサク進められた主な要因だと思います。
また FC 版ではサマルトリア王子の最強装備が「てつのやり」だったのに対して(実ダメージ的には「はやぶさのけん」の方が強いけど)、今回は「ひかりのつるぎ」等も装備可能になっていて、中盤以降もそれなりに火力として期待できる。それに FC 版ではザオリク遣いがサマルトリア一人だったのが、今回は終盤にムーンブルクもザオリクを覚えることで、かなり戦いやすくなりました。ヌルくなったという見方もできるけど、この歳になるとこれくらいのバランスが遊びやすい。
むしろこれだけゲームバランスが見直されていても、ムーンペタから双子の塔を経てルプガナに至る長い旅路とか、大灯台・海底洞窟・ロンダルキアへの洞窟といったドラクエ史上屈指の高難度ダンジョンとか、相変わらず手応えがあって、だからこそ面白い。
とまあいろいろ書きましたが、30 年前にファミコン版を遊んだときよりプレイ時間が大幅に減った理由は「ふっかつのじゅもん」がなくなったからではないでしょうか(笑。あれのメモと入力にかけた時間、それと書き間違いで無駄にしたプレイ時間は相当あったはず…。
また今回の攻略中に関連情報を検索していて、面白い blog に出会って読み漁ってしまいました。
「何故王子はわざわざ城下町の宿屋に泊るのか?何故ローレシア王は息子の旅の餞別として銅の剣と 50G しか与えなかったのか?」という些細な謎をきっかけに、ドラクエ II の世界の隅々までを考察してしまった blog です。サマルトリア王子がハーゴン討伐の旅に出たのは実は国内の権力闘争がきっかけとか、各国の経済状況を比較するとローレシアは弱小国に過ぎないとか、ロトの勇者(I の主人公)のローレシア建国に至る歴史とか、果てはこの世界における宗教戦争から、邪神と呼ばれるのはシドーしか登場しないのに何故サブタイトルが悪霊の「神々」なのか?といった点にまで言及していて、むちゃくちゃ面白い。ほぼゲーム内に登場する事実だけを根拠に考察しているのも説得力があります。
私は小学生当時は素直にストーリーに従ってなんとなく進めているだけでしたが、こういう視点を持ってプレイすることでまた違った楽しみがありました。
そしてクリア後、エンディングで久しぶりに『この道わが旅』を聴いたときはジーンときました。やっぱり II は何年経っても色褪せない名作ですね。
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