今日から開催されている東京ゲームショーに行ってきました。
まあ私はヘビーゲーマーではないからゲーム関連で役に立つ記事も書けないので、今日は会場で見てきたゲームとはあまり関係ないこれについて。
そういえば去年もゲームショーに行ってきて書いた記事が REALFORCE R2 でしたが、まあ気にしない(笑。
一見初代 GPD Pocket によく似ていますが、ちょっと見ただけでも先代より洗練されているのが分かります。
液晶は初代と同じものを使っているようで、基本的なフォームファクタは変わっていません。
本体厚みは根本的には変わっていませんが、少しだけ薄くなったかな?実際の薄さ以上に薄く見せるための面取りが上手くなって、それが見た目の洗練さに繋がっているように思います。
左側面にあるのは USB Type-A、ヘッドホンジャック、microSD スロット。反対側にはもう一つの USB Type-A と電源コネクタを兼ねた USB Type-C があり、先代と比較して microHDMI こそオミットされたものの、拡張性は高まっています。
底面。この時点で既に技適マークが入っています。まあ来月には出荷予定なので量産試作機を持ってきたということでしょう。
大きく取られているスリットは冷却用でしょうか。先代はけっこう熱処理に苦労している感があったので、吸排気に余裕を持たせているということだと思われます。ただ側面等には特にスリットがなく、この底面のスリットに吸排気の両方を担わせるのはちょっと無理があるんじゃないか?という気もします。
刷新されたキーボード。このサイズに詰め込んでいるのでまだまだ無理している配列ではありますが、横幅を強引に詰めたキーがほぼなくなり、これでようやく現実的に使えそうなキーボードになってきました。右 [Shift][Ctrl][Alt] を諦めたのは英断と言えるでしょう。
光学式のポインティングデバイス。とにかく押していればカーソルが動いていったスティックポインタとは違って極小のタッチパッドみたいなデバイスなので、この小さい四角の上を何度も指先でなぞってやる必要があり、お世辞にも使いやすいとは言えません。でも初代のスティックポインタの使い勝手も ThinkPad のトラックポイントとは雲泥の差で結局モバイルマウスを持ち歩く羽目になっていたので、そういう意味では先代同様「あまり重要ではないデバイス」という位置づけになりそう。
キー配列は基本的に英字ながら、[半/全] キーがついているのが目につきます。これは日本のユーザーの要望に応えて日本仕向けに追加したキーとのことで、他国版では別のキーにアサインされているようです。初代は日本向けのキー配列は存在していなかったので、GPD 社がこの製品で日本市場を重視していることが分かります。
本体の薄型化に伴ってキーストロークも浅くなりました。体感的には初代の 2/3 くらいになっている感覚ですが、キートップの横ブレが少なくメイク(押下)時のクリック感が強いため、明らかに初代よりも打ちやすくなっています。初代はキートップの小ささに比してストロークが深すぎ、またキートップがグラつく感じもあったのが劇的に改善されました。このキーボードなら使い物になる、そう感じられる仕上がり。
CPU は初代の Atom x7-Z8750 から Core m3-7Y30 へと大きくグレードアップしました。ちょっと触ってみた感じでもキビキビ動いており、CPU 性能向上の恩恵は大きそうです。あとはストレージが eMMC なのが日々のもっさり感に繋がりそうな不安はありますが、少なくとも初代よりは全然いい。CPU 性能に関しては Surface Go(Pentum Gold 4415Y)よりもベンチマークベースで 50% 程度高いはずなので、少なくとも Surface Go の安い方(eMMC)のモデルよりは快適になりそうです。ちなみにスタッフの方の話によると、CPU 制御については謎の性能向上機能的なものを入れていて、できるだけピークパフォーマンスを維持できるよう工夫しているとのこと。
正直なところ、初代があんまりな完成度だったので今回ばかりはスルーしようと思っていたのですが、実物が想像よりずっと良い出来だったので、少し気持ちが傾いてしまいました。ただ、自社ユーザーも読んでいる媒体で、バリバリの現行製品について社長自ら「失敗」「妥協してしまった製品」と断言してしまうようなメーカーは信頼できないなあ…という思いもあり、ちょっと悩みます。総合的にはなんだかんだで Surface Go を買った方が満足度が高いような気もするし。
まあ最近はモバイルでもスマホと小型タブレットで用が済んでしまうことも多いので、買ったところで用途もあまりないんですが、こればっかりはこういうのが欲しくなってしまうのが私のカルマみたいなものだからなあ…。
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