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大森 鯖の塩焼き専門店「鯖なのに。」

大森駅前でのランチタイムに、気になるお店を見かけたので入ってみました。

とんかつの有名店・丸一の真隣の店舗。ここ以前は飲み屋かなんかだったような。
丸一がおいしいのは知ってるけど、開店前から既に行列ができているのを見るとちょっと並ぶ気もしない。むしろこっちの佇まいのほうが気になります。

鯖の塩焼き専門店 鯖なのに。

塩サバ専門店、その名も「鯖なのに。」。狙ってつけたであろう変わった店名。鯖なのに何だって言うんだ。鯖なのに美味い?鯖なのに高価い?

まあ、ときどき昼食にむしょうに鯖の塩焼きとか味噌煮とかを食べたくなるときってあるよね。
逆に、これといって特に食べたいものが思いつかないときの塩サバとかアジフライの安定感は異常。それくらい、日本人の味覚に根ざしたおかずだと思います。

入店したら、入口のカウンターで千円を払って注文するシステム。ランチタイムのメニューは鯖の塩焼き定食のみで、小鉢を二種類から選ぶだけという究極にシンプルなスタイルです。

そして一階には座席はなく二階に座敷があるのみですが、これがまた二階というよりは屋根裏部屋と呼びたくなる狭さ。テーブルは壁沿いに長机が配置されているのみで、完全にお一人様、あるいは最大でも二人連れくらいしか想定していない状態です。夜は居酒屋っぽい営業形態になるようなので、そのときにはテーブルを中央にくっつけるのだろうと思われます。


着席して十分ほど待ったところで、私の鯖定が出てきました。
おお…なんか想像していた以上に堂々とした鯖だった。それに白飯と小鉢と味噌汁、これぞ正しい日本人の食事という感じがする。

二択だった小鉢は菜の花のナムルか卯の花(おから)。なんとも渋いチョイスです。
主役はあくまで鯖、小鉢はその引き立て役に徹している印象。でも、しみじみとうまい。

そしてこの鯖。定食屋で焼き鯖というと 1/4 くらいの切り身で出てくることも少なくない中で、ここの塩サバはどーんと半身。
それに皮につけられた焦げ目の具合が見るからにおいしそう。

ひっくり返すと、炭火でじっくり焼かれた海の香りが漂ってきて、もうこれだけで口の中に涎が溜まってきます。
これはもう、匂いからしておいしいやつだ。

すごーく脂が乗っているというよりは、ほどよく引き締まった身にしっかり塩味と炭火の香りがついて、醤油なんか掛けなくたって十分にうまい。テーブルには塩や醤油は置いてなくて、素の味付けで勝負する自信のほどが伝わってきます。
一口食べるたびに白飯を呼び寄せるうまさ、これこそ王道の塩サバ。塩加減と炭火がすごくいい。なんか永遠にこの塩サバと白飯を食べ続けていられそうな気がしてくる。

昼食に塩サバをお腹いっぱい食べられるって、幸せだなあ。
でも塩サバがこれだけおいしいなら、この鯖で味噌煮を作ったらどんなことになっちゃうんだろう。味噌煮もやってくれないかなあ…。

と思ったら、夜の営業では塩サバ以外のメニューもある模様。味噌煮があるかどうかは不明ですが、「鯖尽くしコース」とか言われたら青魚好きとしては小躍りしてしまう。基本的には鯖しかなさそうだから一緒に来る人を選びそうだけど、一度夜にも来てみたいところ。

ごちそうさまでした。
久しぶりにおいしい塩サバを食べが気がしました。

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