『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』の二回目を観に行ってきました。劇場はこの夏にオープンしたばかりの池袋・グランドシネマサンシャイン。
池袋って我が家からだとあまりアクセスが良くないので映画を観るために来ることはまずない場所ですが、グランドシネマサンシャインは日本最大かつ最新の IMAX スクリーンを備える映画館ということで、これはスター・ウォーズの最新作を一度ここで観ておかねばなるまい、と。
グランドシネマサンシャインを要する池袋 Q Plaza は新宿 TOHO に勝るとも劣らないシネコンを軸とした商業施設で、実際にビルを目にすると驚きます。スクリーンは IMAX のほかに ScreenX、4DX、ドルビーアトモスという主要な上映規格を網羅していて、どんなフォーマットで観たい場合もここにさえ来れば OK という分かりやすさは良い。
4F にあるロビーは天井が 5F までの吹き抜けになっており、広々としています。
通常の映画館ならばここでチケットの購入や発券を行うところですが、オンライン発券の場合はこのロビーを通らずに 1F からエレベーターで直接シアターのあるフロアに上がることもできます。
4F がロビー、5F がカフェでおそらく 6～12F は全てシアター。12/13F がフラッグシップスクリーンである IMAX シアターと映画の待ち時間に使用できるスカイラウンジになっています。
なお低層階はレストラン街とゲームセンター（カプコン）、14F にはバッティングセンターが入居しています。最新の商業ビルにバッティングセンターというミスマッチが面白い。今度打ちに行ってみよう（笑
5F のカフェは期間限定と思われるスター・ウォーズコラボ状態になっていました。
4F ロビーの待合シートはかなり混んでいますがこちらはほとんどお客さんが入っていなかったので、有料でもゆったり過ごしたければここで何か飲みながら入場時刻を待つ、という過ごし方が良さそうです。
そして 12F のスカイラウンジからは池袋の街が一望できます。新宿や渋谷の眺めに比べれば地味な気はするけど（笑）、通常のスクリーンよりも高価な IMAX のチケットを買ったんだからこれくらいの優越感には浸れても良いでしょ、という気になれる光景。
ラウンジ内にある「BAR PANORAMA」ではドリンクの他にパスタやピザ、パニーニ等を販売しています。ラウンジ内で食べてももちろん良いし、なんとシアター内にまで持ち込み可。個人的には IMAX にこだわって観に来たのにパスタやピザを食べながら観るのはナシでしょとは思うけど、大作映画だと上映スケジュールによってはランチ／ディナータイムにかぶってしまうこともあり、食事をどうするかは悩ましいところ。パニーニくらいなら食べやすいし良いのではないでしょうか。
なおここのドリンクは容量が少なめで割高なので、ソフトドリンクだけなら下層のコンセッション（売店）で買ってくるのを推奨。
12F の IMAX（IMAX レーザー／GT テクノロジー）シアターは W25.8m×H18.9m の大スクリーンと 12ch サラウンドを備えた国内最大のシアター。横幅はもちろんのこと縦にも広いスクリーンで、（ビスタやシネスコサイズの映像では恩恵がありませんが）IMAX レーザー／GT テクノロジー用に作り込まれた映像（今回は予告編のみでした）はまさに視界を覆い尽くさんばかりのド迫力。
またプロジェクタも 4K 対応のレーザープロジェクタで、HDR の高コントラストを余すところなく再現します。
なおチケットは紙だけでなく、オンライン購入した場合はスマホに QR コードを表示させ、入場時にゲートにスマホをかざせば OK。今や映画のチケットなんて窓口で買うよりオンライン購入のほうが一般化しているのに現地でわざわざ紙チケットを発券するのも馬鹿らしいよなあ…と思っていたので、これは嬉しい。今後全ての映画館にこの方式を導入してほしいくらいです。
今回は IMAX シアターでしか鑑賞していないため一般シアターのことは分かりませんが、こちら↑が IMAX シアターの通常シート。背もたれがふっかふかで若干（気持ち程度）のリクライニング機構もあり、リラックスした状態で鑑賞することができます。あまりにも気持ちが良かったので、私は映画を観ながら三回ほど寝落ちしそうになりました(;´Д`)ヾ。唯一残念なのはシートの前後間隔が詰まり気味で脚を伸ばせないこと。シート幅や座り心地が申し分ないだけに、ここが気になってしまいました。
最前列のフラットシート。最前列はどうしてもスクリーンに近すぎる＆見上げる形になって見づらい＆首が疲れがちなところ、このフラットシートならばほぼ寝転がった状態でリラックスして鑑賞できる、というもの。革張りで一般席よりも高級感がありますが一般席と同料金で利用できるらしく、最前列しか空いてなくてもこのシートならまあアリか…？という気はします。まあスクリーンが見づらいのはいかんともしがたいですが。
プレミアムクラス。革張りで横幅もあるゆったりとしたシートで、ミニテーブルを備えています。外のバルで買ったパスタやピザをこのテーブルでお召し上がりください、というところでしょうか。すごくいい位置にあるシートだけどこれで通常料金＋1,500 円と言われるとちょっと考えてしまいます。
しかも写真を撮り忘れてしまったんですが、さらにこれよりも高級なグランドクラス（＋3,000 円）があり、そちらはリクライニングが電動になったりシートに USB 電源がついていたり、と至れり尽くせり。鑑賞料金よりも高い席料に見合う価値があるかは…私の価値観ではちょっと分かりません(´д`)。
で、肝心の画質のほうは…4K レーザープロジェクタの高コントラストに尽きます。特に『スカイウォーカーの夜明け』は画面の明滅や画面内の輝度差が激しいシーンが多く、画面内の光が「プロジェクタで光を表現している」ではなく「画面そのものが発光している」と感じるほどの鮮烈なコントラスト。一方で解像感については、本作（シークエル三部作全体に言えることですが）はソースの映像自体があえてフィルムグレインを足したような画質になっているため、4K らしい解像度みたいなものはそこまで感じられず。
でもこういうところで観るとやはり「スクリーンの大きさこそ正義」というのを痛感しますね。スクリーンを埋め尽くすスター・デストロイヤーの大艦隊、そしてクライマックスで駆けつけるレジスタンスの援軍、ラストのあの「夜明け」の鮮やかさ…そういったものを視界いっぱいに観られる喜びというのは、テレビ画面や小規模シネコンでは味わえないもの。SW シリーズのような映画こそ IMAX で観る価値があると断言できます。
最近の私のホームグラウンドは専ら品川の T・ジョイで、プロジェクタは 2K だしレーザーでもないけどアクセスの良さや雰囲気等も含め気に入っているんですよね。池袋は行くのにちょっと気合いが必要な街ではあるけど、「これは」という作品はわざわざ池袋まで足を運ぶ意義はあると思います。
最新設備といえば丸の内ピカデリーに導入されたドルビーシネマはまだ未体験なんですよね。IMAX/GT との比較の意味も込めて、これは三度目の『スカイウォーカーの夜明け』を観に有楽町に行くしかないかー。
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