久しぶりにモデルカーを購入しました。
Spark / 1/43 Aston Martin Red Bull Racing RB15 Honda M. Verstappen Winner Austrian GP 2019
F1 でレッドブル・ホンダが活躍した今シーズンのマシンは絶対に一台買おうと心に決めていました。過去の経験から年末くらいにはミニチャンプスからリリースされるんだろうと思っていたら、近年はミニチャンプス以外にスパークも F1 のモデルカーを出していて、しかも今季モデルの多くはとっくに発売済みだったんですね。一部のモデルは既に品薄でプレミアがつき始めていましたが、私は希望のモデルを何とか定価で入手することができました。
マシンはレッドブル/フェルスタッペンが今シーズン三勝した中から、第四期ホンダ F1 初優勝を記録したオーストリア GP 仕様です。今季の三勝はどれもドラマチックなレースでしたが、やはりあの初優勝の感動が最も忘れ難い。
この精密感、精巧感。細かなエアロガジェットまで忠実に再現されていて、写真で見ると 1/43 スケールであることを忘れそうになります。
エイドリアン・ニューウェイがボディラインを描いたマシンはどの世代のクルマも美しく、惚れ惚れしますね。私の少年時代の憧れのエンジニアでした。
ドライバーの保護デバイスであるハロがコクピットを覆ってしまっていて、ヘルメットのデザインがよく見えないのがちょっと残念。まあ安全には代えられませんが。
そういえばインディカーは来季からドライバー保護としてハロではなくウインドスクリーンを採用するらしいですが、もしハロと同等以上の安全性が確保できるなら F1 にも導入してくれませんかね。
実写同様のマット塗装は Red Bull ロゴの蛍光レッドがよく映える。ただしスケールモデル的にはデカールのフチがちょっと気になってしまうのが難点ですかね。
それにしてもやはり成績への貢献度に対して HONDA ロゴが小さい…。来季はアストンマーチンがレーシングポイントのタイトルスポンサーになってレッドブルを離れるという噂もありますが、これで晴れてホンダが前面に出てくるのでしょうか?
造形の複雑さは私が今まで買ってきたどのモデルカーよりも細かい。現代の F1 マシンがそれだけ複雑化しているということでもありますが、私が過去に主に買ってきたミニチャンプスはダイキャスト製だったのに対して、スパークはレジン製のため細かな造形まで作り込みやすいのもあるのでしょうか。
以前ウェルカムプラザ青山や東京モーターショーで展示されていたショーカーは大部分がモックで大雑把な形状にすぎなかったので、1/43 スケールでショーカーよりも詳細まで見られるのは改めて嬉しい。
バージボードからサイドフロアに至る造形も細かなフィンやスリットまで再現されています。目立つウィング類に比べると地味ながら、フロア下のダウンフォース獲得には超重要なのがこの部分のデザイン。空力を学んでいない私にはそれぞれがどう機能しているのか想像だにできませんが…。
ステアリング上のスイッチやダイヤル類までデカールで表現されているのを発見。ここまで来ると製作者のこだわりを超えた意地のようなものを感じます。
側面から見ると、RB15 のあの強烈なレーキ角(車体の前傾角度)はあまり再現されていないように見えます。
この角度から眺めていてふと気になったので、過去のモデルカーとちょっと比べてみたところ、
現行レギュレーションか下の F1 マシンの全長がいかに長くなっているかを改めて実感します。2006 年のホンダ RA106 と比べるとホイールベースからしてめちゃくちゃ伸びているし、2016 年のマクラーレン MP4-31(ジェンソン・バトンのラストラン仕様)よりもさらに長い。これだけ車体が大型化していれば、そりゃあオーバーテイクもしづらくなるわけです。PU 化でクルマの臓物が増えているのもあるし安全性確保のために大型化している側面もあるのでしょうが、オーバーテイク機会増加のためには空力制限だけでなく車体を小型化する方向のレギュレーション改定も必要なんじゃないでしょうか。
ともあれ、今季最大のメモリアルカーが無事入手できて満足です。来シーズンもまたモデルカーを手に入れたくなるようなマシン開発、頼みますよ>ニューウェイ先生。
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