先日タミヤの Ninja H2R を部分塗装で仕上げてみたら思いのほか楽しかったので、塗装系アイテムに手を出してしまいました。
GSI クレオス / Mr.HOBBY ガンダムマーカーエアブラシシステム
少し前に発売されて話題になっていたガンダムマーカー エアブラシシステムです。
模型用のエアブラシはハンドピースもコンプレッサーも安くないし、塗装ブースの準備や塗装後の機材洗浄なども含めて面倒な要素が多く、ハードルが高いものです。しかしこのガンダムマーカー エアブラシシステムは塗料にガンプラ用のガンダムマーカーを用い、ミニマルな機材で後片付けもほぼ不要という手軽さ。プラモ塗装初心者にはとっつきやすいアイテムなので、試しに手を出してみました。
セット内容はハンドピースとバルブ、それらを繋ぐホースとスプレー缶。体積のほとんどはスプレー缶が占めていますが、これ自体は消耗品で汎用のスプレー缶(クレオスやタミヤから発売されている)と交換することができます。付属の 190mL 缶はすぐに使い切ってしまうので市販の 420mL 缶をメインに使うことになるでしょう。
またハンドピースはコンプレッサーに繋いで使うこともできるようです。
缶につけるバルブには調整弁がついていて、スプレーの吐出量を調節することができます。てっきり缶スプレー方式だから細かな調整はできないものと思い込んでいましたが、これならある程度のコントロールができますね。
ハンドピースの先端にガンダムマーカーを差し込んで使います。ガンダムマーカーは差し込みが深すぎても浅すぎても正しくスプレーできないので、気を遣うポイントです。
また本来ならば塗るためのペン先にエアーを当てて強制的にスプレーする代物なので、吹いているとけっこうな頻度でペン先が乾く。その都度ペンを取り外し先端を押し込んでインクを出す作業をしなくてはならず、広い面積をこれだけで塗ろうというのはちょっと無理があります。
なおガンダムマーカー標準の平形ペン先でもスプレーすること自体は可能ですが、付属の細丸ペン先(消耗品として別売もされている)に交換したほうが吹ける範囲が狭まってコントロールしやすくなる印象。一度このエアブラシシステムを使うとガンダムマーカー自体で広い面積を塗る気がしなくなるので、手持ちのマーカーを全部このペン先に交換しても良いくらいです。
せっかくエアブラシシステムを買ったので、試しにいくつかガンダムマーカーを追加購入してみました。最近「ガンダムマーカー EX」シリーズとしてホワイトやメタリック系など従来ならうまく発色させるのが難しかったカラーが多数発売されていたり、「クリアーつや消し」などのトップコート剤までもがマーカー化されたり、ガンダムマーカーもかなり進化しています。特にトップコートなんて直塗りよりもエアブラシシステムとの併用推奨ですからね。エアブラシシステムの登場によってそもそものマーカーのあり方が変わってきているようです。
ただ、残念なのは「ガンダムマーカー」であるが故にマーカー自体の色の選択肢が少ないこと。また原色系以外は「ジオン軍セット」などのセット売りしかされていないカラーも少なくなく、汎用の塗料としてはちょっと使いづらいのも難しいところ。ただ先達の知恵によると百均のアトマイザーを改造したり空になったガンダムマーカーに別の塗料を入れたりして汎用マーカー化するテクニックはいくつかあるようなので、これはちょっと真似してみたい。
ちなみに私もガンダムマーカー以外のマーカーペンをいくつか試してみたのですが、ペンの太さが合わなかったり(細い分にはマスキングテープを巻いて太らせれば使用可能)ガンダムマーカーよりインクの粘度が高くてうまく吹けなかったり、うまく使うには研究が必要そうです。
そんなわけで実際のガンプラを使ってテストしてみています。↑は近所のセブンイレブンで販売されているのを見かけてエアブラシシステムを試すのにちょうど良いと思いつき衝動買いした ENTRY GRADE ガンダム。ジオン軍セットに入っていたファントムグレーを赤いパーツに吹いてみたところですが、サフなどの下地なしに一撃でこの隠蔽力と発色力。今までガンダムマーカーを使ってきてこんなに隠蔽性が高いとは思っていなかったので驚きました。缶スプレーほど飛び散らないから後片付けも簡単だし、匂いが少ないのも良い。ペン先が乾きやすいのが難点なのであくまで部分塗装やピンポイント使いが前提にはなるけど、これはお手軽フィニッシャー的には面白いツールです。
このマーカーを使って一体組んでみているので、完成品についてはまた別途報告します。
コメント
[…] エアータッチとは、要はガンダムマーカーエアブラシシステムのような本来、接触塗装をするための塗料を転用して簡易的にエアブラシにするシステムです。 […]