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PS4 『十三機兵防衛圏』はじめました

3 月は自宅で過ごす時間が大幅に増えていることと、先日 SSD に換装したのをきっかけに FF7R が出る前に何か PS4 のゲームをやりたくなって、少し前に話題になっていたこのタイトルを始めてみました。

十三機兵防衛圏

PS4 のゲームは精緻なグラフィックのリアル系なタイトルが多くて、ライトゲーマーな私としては敷居が高く感じていましたが、本作はデフォルメされた世界観がとっつきやすそう。13 人の主人公のストーリーが絡み合って進行するシナリオとややダークな世界観が二年前にハマった『オクトパストラベラー』と通じるところもあり、興味を持ちました。

ざっくり説明すると「街に次々と攻めてくる怪獣を、少年少女たちが操縦する巨大ロボットで倒す」という設定。怪獣の正体も目的も不明…という、言ってみれば『エヴァ』的な話ではあります。私のプレイ進度はまだごく序盤にすぎませんが、そのようなベースの上に様々な SF 作品の要素をちりばめた謎の多いストーリーという印象。

ゲームの構成は怪獣とのバトルを行う「崩壊編」、アドベンチャーパートである「追想編」、各種データから物語を整理/俯瞰する「究明編」に分かれています。てっきりアドベンチャーパートとバトルパートを交互に行うことで物語が進んでいくのかと思ったら、進め方は基本的に自由。バトルをどんどん進めても良いし、シナリオだけ追っていっても良い。ただし 3 パートともに進度に応じたロックがかけられており、他のパートをある程度進めないと先に行けない…という仕組みになっています。かなり謎の多いストーリーで 3 パート全てを体験することでようやく全容が見えてくる作りになっていて、確かに各パートをバランス良く進めたくなります。

物語の舞台は日本、しかも 1945 年・1985 年・2025 年・2065 年という四つの時代を行き来しながら進んでいきます。13 人の主人公は生まれた時代がバラバラでバックグラウンドも異なるため、シナリオの雰囲気も全然違う。全体的にはダークな話なんだけどメリハリがついていて、どんどん先が見たくなります。

アドベンチャーパートは他のキャラクターと話すことで様々なキーワードを手に入れ、それらについて考えたり人に聞いたりすることでストーリーが進行していきます。アクション性はなく、半ば受け身で話を追っていくだけだけど、謎が多いから先が気になる。各エピソード 10~15 分というボリュームなのも、中だるみせず続きを追いたくさせます。よくできたミステリーアニメっぽいけど時系列をバラバラに、かつユーザーに自由度を与えながら見せるという意味では、アニメや漫画でなくゲームという媒体をうまく活かしている印象。

バトルパートはいわゆるタワーディフェンス系。都会の街中にある拠点に様々なタイプの怪獣が攻めてきて、それを巨大ロボットで迎え撃つ…という構造は完全にエヴァ。エヴァとの違いは多対多であるということでしょうか。
リアルタイムストラテジー型のためグラフィックは PS4 にしてはずいぶんシンプルですが、例えばミサイル攻撃は「板野サーカス」ばりの派手なアニメーションで演出されるなど意外なほど爽快感があります。最初は「これ面白いのか…?」と感じたバトルパートでしたが、やりこんでいくうちに徐々にハマっていくタイプ。また各ステージをクリアするだけならさほど難しくないけど、各ステージに設けられたミッション(条件)クリアや戦闘評価(S 勝利)に応じて究明編のアイテムが開放されていくので、そこを意識し始めるとやりこみ要素が広がっていきます。

バトルパートと比較すると、アドベンチャーパートのグラフィックは本当に美しい。キャラクターデザインや各キャラの所作もさることながら、背景の描き込みや光の表現が実に美しく、見とれてしまいます。こういうところも含め、全然違うゲームながら『オクトパストラベラー』と似た手触りがあるんだよなあ。

複数の時代を行き来する物語ながら、主軸になるのは 1985 年。私も 1980 年代に子ども時代を過ごしたので、ゲーム内で表現されたあの UFO やオカルトブームの空気感には強い懐かしさを覚えます。でも 1980 年代の学校に現代のスカートが短い女子高生が混ざっているのはちょっと違和感ありますが、このへんはわざと時代設定のミスリードを狙ってる部分もあるんでしょうか。

人語を話す小動物…少女…魔法…契約…ウッ頭が(ぉ

H・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』を筆頭に、それぞれの時代を代表する SF 作品へのオマージュを取り入れているのも SF ファン的には熱いところ。各キャラクターの会話の中にフレーズとして出てくるだけのものまで挙げると数えきれません。まだ序盤なので全体像は分かりませんが、今見えている範囲だとストーリーの根幹は『エヴァ』と『ターミネーター』と『まどマギ』と『スケバン刑事』を足してかき混ぜたような感じ、と言えば良いでしょうか(余計に混乱するわ

そして井之頭五郎まで登場します(違

さておき、評価の高いゲームのつもりで始めてみたら、四十代以上の SF 好きオッサンホイホイアニメを見せられているような感覚に陥っています(笑。世代の違う人がやっても面白いでしょうが、昭和の終わりのあの感じを憶えている人の方がよりハマるはず。少なくとも私は早くこのエントリーを書き上げて続きがやりたくてウズウズしています。

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