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PS4 を SSD に換装してみた

FF7R の発売を一ヶ月後に控え、私は PlayStation 4 の内蔵 HDD を SSD に換装しました。

私が持っている PS4 は発売日に購入した初代モデル。そのため内蔵 HDD は SATA II(300Mbps)で接続されています。一方で最近の SATA SSD は 500Mbps 前後のパフォーマンスを持つ製品が多いため、PS4 では換装したところで性能を最大限に発揮できないとも言います(PS4 Pro は SATA III(600Mbps)のためフルに性能が出るらしい)。無印 PS4 で使うなら SSD は内蔵よりも USB 3.0(理論値 500Mbps)で外付けにしたほうが理論的にはスピードが出るはずですが、先人たちのレポートによると実性能的には内蔵も外付けも大差ないらしいとのことで(全てがシーケンシャルアクセスなわけではありませんしね)、今回は OS 起動なども含めたシステム全体の性能向上を狙って内蔵 HDD を SSD に換装することにしました。

購入した SATA SSD は定番中の定番ともいえるこれ。

Western Digital / WD Blue 3D NAND SATA SSD WDS500G2B0A (2.5inch / 500GB)

WD Blue SATA SSD

高速な NVMe とは違い SATA 規格の仕様上限(600Mbps)性能が頭打ちになっている今、SATA SSD なんてどれも横並びで信頼性と価格だけで選ぶような状況になっていますが、だからこそ定番を選んでみました。COVID-19 の影響で流通量が減り、SSD の価格が上昇傾向にあったので早めに確保。容量はとりあえず 500GB でいいや、FF7R の第二部が発売されるのが何年後になるのかも分からないし(笑

PlayStation 4

PS4 の分解と HDD 換装の手順については下記 AKIBA PC Hotline! の記事が分かりやすかったので、ここで特に追加して解説すべきことはありません。

PS4のHDDを1TB SSDに換装してみた、ロード時間が半分以下になる例も – AKIBA PC Hotline!

出荷時に搭載されていたのは HGST の 7mm 厚/5,400rpm の 2.5inch HDD でした。2.5inch HDD というと 9.5mm 厚か 12.5mm 厚のものが多いので、これはちょっと珍しい。
また HGST(IBM→日立→WD と買収されていった HDD メーカー)ブランドは WD への統合に伴い消滅してしまったので、今見ると懐かしさで泣きそうになります。

WD Blue SATA SSD

今回購入した SSD も 7mm 厚だったため、もともと入っていた HDD とほぼ同サイズということになります。
SSD のほうはプラスチック製の筐体に NAND とコントローラーが搭載された基板が内蔵されているだけなので非常に軽く、外観上も高級感は全くと言って良いほどないのが寂しい。これが高性能 SSD なら放熱のために金属筐体だったりするんですが。

WD Blue SATA SSD

取り外した HDD の代わりに SSD をブラケットに取り付け、PS4 本体に戻して換装完了。拍子抜けするほど簡単に交換できてしまいました。

PlayStation 4

データの移行は PS4 が標準で持っているバックアップツールで行います。インストール済みのゲームやアプリにもよりますが、100GB 単位でのバックアップをすることになるため換装用 SSD のほかにも大容量 USB ストレージが必要になります。

実は最初、ディスククローンでいけるだろうと思って以前 VAIO の内蔵 SSD を換装したときにも使った MiniTool ShadowMaker Free で HDD→SSD のクローンをしてみたのですが、換装しても SSD 内のシステムデータを正しく読み込みませんでした(´д`)。調べてみたところシステムソフトウェアのどこかのバージョンから管理が厳しくなっている(HDD のシリアルナンバーと内蔵データに記録されているナンバーを照合している?)ようで、フリーのディスククローンツールではデータ移行ができない模様。

PlayStation 4

というわけで、USB HDD にバックアップ→換装→USB メモリから最新版システムソフトウェアを適用→データ復元 で移行完了。なんだかんだバックアップと復元で合計三時間くらいかかりました。

HDD から SSD に換装してどのくらい速くなったかを実ゲームで計測してみました。『GRAN TURISMO SPORT』最新バージョンの起動時間(起動から SIE ロゴが表示されるまで)と、コースのロード時間(シングルレースの「ノーザンアイル・スピードウェイ」を選択してから画面が描画されるまで)を手動で実測。

ディスクHDDSSD
GT SPORT 起動時間15.59sec10.91sec
GT SPORT コースロード時間30.93sec27.62sec

HDD 比で数倍とは言わないまでも着実に速くなっています。高速化の度合いについては読み込むデータの量や種類にもよるようですが、シーケンシャルリード中心と思われるゲーム起動では効果が大きいですね。大作ゲームほどプレイ中のデータロードにイライラさせられることが増えるので、これは換装した甲斐がありました。

ただ体験版をプレイしてみた限りでは FF7R はシーン切り替え時のロードがあまりない作りになっているっぽいんですよね。まあ本編ではもしかするとワールドマップと町の切り替え等で読み込みが発生するのかもしれませんが、GT SPORT ほどは高速化の恩恵は受けられない可能性はあります。まあシステム全体の高速化とデータ破損リスクの低減という意味では、SSD にした意味はあったと思いますが。

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