仕事絡みで Android のテスト機が必要になったので、Pixel 4 を購入しました。
Android の最新バージョンかつメーカーカスタマイズなしのすっぴん状態で使えるという点で、テスト端末として最適なのが Pixel シリーズ。最初から開発者向けと謳われていた Nexus 時代に比べると随分一般向けになった印象こそありますが。購入の目的が目的なので、あまり思い入れはありません(ぉ
外観はすごく高級感があるという程ではないけどこれくらいなら十分、と思える質感があります。
搭載されている SoC は Snapdragon 855。久々にハイエンドの Android 機を触るとサクサクですね…。
ガラス外装に真四角なフレームがはまった背面は Google ロゴがなければまるでどこかで見た人気のスマートフォンと見間違えそう。しかしバックカメラはトリプルではなくデュアルなので、真四角フレームに収められているデバイスは Pro ではない方の iPhone 11 と同様です。
素の Android 10 のため弄っていてもあまり面白みはありませんが、新機能の Motion Sense だけはちょっと遊んでみました。
Motion Sense はスマートフォンに従来のセンサ類に加えて Soli(小型 60Hz レーダー)を搭載することで、顔認証の高速化やジェスチャー操作を実現するというもの。どんなことができるかは、くどくど説明するよりも Google 公式が公開している動画↑を見る方が分かりやすいでしょう。
Pixel 4 の Android 設定の中にも「ジェスチャー」と「Motion Sense」の項目が追加されています。顔認証は Soli レーダーで Pixel 4 の周囲に人が近づいたことを検知して顔認証の待機状態に入ることで、一般的なスマホよりも顔認証を高速化するというもの。実際に認証が速いというよりは「予め起ち上げておくことで速く感じさせる」仕組みですね。試してみた感じでは、iPhone XS よりはコンマ数秒だけど確かに速く感じました。微差だけど Pixel 4 の方に慣れてしまうと iPhone XS の Face ID をじれったく感じるかも。
その他 Motion Sense でできるのは、Pixel 4 に手を近づけるだけで通知を表示したり、着信音やアラームを止めたり、音楽再生中の停止/再開と曲送りしたり、という程度。ちょっとスマホを手に取れる状況じゃないけど咄嗟の操作に対応したい…という用途には便利かもしれないけど、これがあるとスマホの使い方が劇的に変わるというほどのものではありません。
が、現時点ではまだ API が公開されていないからこの程度しか機能がないけど、今後サードパーティから対応アプリが出てきたら化ける可能性は十分にある。だって iPhone の内蔵センサ類だって出た当初はビールが飲めるアプリ程度で喜んでいたのが、今やスマホになくてはならないセンサの一つになったわけですから。特にジェスチャー系はスマホだとありがたみを感じないけど、今後 Nest Hub のようなディスプレイ付きスマートスピーカや Android Auto あたりに入っていくと利便性が増しそうです。
この Motion Sense の最初のデモアプリ「Pokémon Wave Hello」が無料公開されているので試してみました。Pixel 4 の画面上に現れるピカチュウ(をはじめとした五種類のポケモン)とジェスチャーでコミュニケーションができるアプリです。
まあ単に画面上のピカチュウに手を振るとピカチュウも振り返してくれたり、画面に手をかざし続けるとピカチュウが力を溜めて電撃を放ったりする程度のものですが、Motion Sense の反応の良さは実感することができます。こういうセンサ類って出始めの頃は感度が悪くて使い物にならないことも珍しくないのに、最初からこれだけレスポンスの良いものを出してくるというのには Google の力の入れようを感じます。
なお Pixel はちょっと前の世代からカメラの画質の評価が高いようなので、近いうちに試してみるつもり。
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