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FINAL FANTASY VII REMAKE クリア

発売日からプレイしていた FF7 REMAKE、ゴールデンウィーク中にクリアしました。

ファイナルファンタジー VII REMAKE

神羅ビル潜入後、宝条の研究所から先はエンディングまで駆け抜けた感じ。

まずは新しい仲間、レッド XIII がここで加入します。身体に施された刺青とか尻尾の炎とか、このクオリティだと見入ってしまいますね。この格好つけたキャラがコスモキャニオン以降ガラッと変わるのがフルボイスだとどういう感じになるのか、続編で早く見たい。
なおレッド XIII はこれ以降は仲間として戦闘には参加するものの、あくまでプレイヤーが操作できない仲間 NPC 扱い。装備やマテリアをいじれないのがちょっと残念です。まあこの辺は二作目以降のお楽しみですかね。

ここまででエアリスを救出。かつてエアリスと母イファルナが神羅の実験体として住まわされていた場所も登場し、エアリスの過去についてオリジナルにはなかった掘り下げが追加されています。エアリスを守りたいクラウドの気持ちが PS1 版以上に実感できるシーンでもあります。

ただしオリジナルと異なるのは、PS1 版では古代種と約束の地についてはプレジデント神羅の口から明かされ、その後クラウド達は捕らえられて独房に放り込まれるのに対して、今回は捕縛されるシーンがなく、エアリスが古代種について語っていること。このあたりの時系列が変わることで、この後の進み方も PS1 版からはちょっと変わっていくことになります。

そして、序盤からクラウドたちにつきまとってきた謎のお化け=「フィーラー」についても、ここで初めて具体的に言及されます。オリジナルには存在しなかったこの存在は「運命の番人」と呼ばれ、運命を改変するような出来事が起こると登場し、歴史を矯正していくのだとか。確かに、ここまで PS1 版にはなかった/PS1 版とは少し違った場面に差し掛かるとフィーラーが登場していたのはそういうことだったのか。ストーリー上はクラウド達とは異なるレイヤーにいるメタ的な存在と言えます。彼らが物語に干渉してくるということは逆に言えば、REMAKE は最終的にはオリジナルとは違った結末を目指す話になる可能性もあるわけで、そうなると今後のストーリーに対する見方も変わってきます。

またこのあたりからエアリスの言動がややメタ視点寄りに感じられるようになるのも気になる。もしかすると REMAKE の時間軸は PS1 版でメテオの落下を防ぎ、人類が皆ライフストリームに還元された後に再構築された世界≒ループものということなのかもしれません。リメイクの一作目はほぼオリジナル通りに進みながら二作目以降で徐々に原作のシナリオから離れていったヱヴァンゲリヲン新劇場版のような展開になるのかも。PS1 版でも所々にエヴァの影響が感じられた FF7 ならあり得る話です。

研究所の中枢部ではセフィロスが登場。オリジナル版ではここはあくまでセフィロスが来た形跡が感じられるだけで本物は登場しなかったはず。また REMAKE でもここまでのセフィロスはあくまでクラウドだけに見える幻影のような存在だったのが、ここでついに他のメンバーにもハッキリと視認できる存在として描かれています。
さっきの話の後でこういうオリジナルと明確な差違があるシーンを見せられると、こういうギャップが後にこの星と各キャラクターの運命に変化をもたらす伏線になるのだろうな…と感じますね。

宝条研究所の異様な光景。PS1 では魔晄炉の深部にあったこの設備が今回は神羅ビル内に、しかも大規模なものとして存在します。オリジナルをプレイ済みであればここで何の実験をしているかは分かりきった話ながら、映像のスケールの違いによりオリジナル版以上にこの研究の異常さが感じられて恐ろしくなります。

研究所での数々の試練を越えてたどり着いた神羅ビル最上階。ここでついにプレジデント神羅と対峙することになります。このあたりのくだりはオリジナルとは大きく改変され、プレジデントの人となりが明確に描かれるようになりました。23 年前と比べて自分が歳を取ったこともありますが、神羅という組織の描かれ方も当時とは違っていて、いち社会人としてはアバランチよりも神羅のやり方や社会への責任の取り方に(個別の悪事はさておき)共感します。

PS1 版ではクラウド達が最上階に到着したときにはプレジデントは既に惨殺されていましたがこの流れも変更されていて、よりセフィロスがクラウドに直接的に干渉してくる展開になっています。オリジナルではセフィロスは当初クラウドのことを気にかけていなかったのが途中から自身の計画に組み込んだように見えていたのが、REMAKE ではクラウドの行動は最初から全て仕組まれたものだったことが明確になっていると言えます。

そして REMAKE で追加されたボス「ジェノバ Beat」戦。本来ならもう少し後に登場する「ジェノバ・BIRTH」が初めてのジェノバ戦になるところ、ここでセフィロス(正体はセフィロス・コピー #49)と遭遇したことで新しく戦うことになったということでしょう。
まさかここでジェノバと戦う展開になるとは思っていなかったので焦りました。多数の触手を展開し、ストップをかけてくる厄介な的でしたが何とか撃破…。

その後はオリジナル通り、ヘリポートにてルーファウス神羅と対峙。従来のルーファウスのイメージは利己的なお坊ちゃん、野心家だけど必ずしも視野が広いタイプではない…という感じだったけど、REMAKE では見た目含め雰囲気がちょっと変わりましたね。今後仮に原作とは異なる物語が紡がれるとして、ハイデッカーやスカーレット含め、どのようにストーリーに絡んでくるか気になるところです。

神羅ビルからの脱出は期待に違わず「ハーディ=デイトナ」に乗って。映像的にはめちゃくちゃカッコイイシーンだったんですが、動きが速すぎてイイ感じにスクリーンショットが撮れず(;´Д`)。

この後、ハイウェイでのバイクチェイスを経て本作のラストバトルへとなだれ込んでいくわけですが、最後の Chapter 18 は全編にわたって録画禁止。これはきっとネタバレ NG ということでしょうから詳細は伏せておきますが、予想通り「オリジナルとは異なる展開」が示唆されるラストでした。これは次回作以降で「あの人が死なない展開」を期待していいということですかね…?

ともあれ、FF7R 一作目をクリアしての感想は「とにかく楽しかった!!」。途中、やや無理矢理ゲームボリュームを膨らませているように感じるサブクエストはあったものの、全体としてはテンポが落ちることなく最後まで走りきった感じ。シナリオ的にはほぼ一本道だけどずっと何かのイベントを連鎖的に攻略している感覚で、ダレることがありませんでした。
ストーリー的にも「よく知っている FF7」と「FF7 の今まで知らなかった一面」がバランス良く登場し、期待を裏切りませんでした。こういうリメイクは多くの場合旧作ファンには納得がいかない点が多々出てくるものですが、FF7R は原作への深いリスペクトと物語全体の整合性をちゃんと取った上で再構築されていて、理解が深まったと同時に新鮮な気持ちでプレイすることができました。

続編がいつ出てくるのか分かりませんが(このペースだと少なくとも二年おきくらいはかかる?)期待して待ちたいと思います。その前に、本作もまだやり込み要素がいろいろ残っていそうなので、当面はそれらを消化して楽しもうかと。

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