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HG ガンダム Mk-II 21st CENTURY REAL TYPE Ver.

ガンダムベース限定販売の HG ガンダム Mk-II スペシャルバージョンを購入しました。

HG 1/144 ガンダムベース限定 ガンダム Mk-II (21st CENTURY REAL TYPE Ver.)

モデラー川口克己氏監修による「リアルタイプカラー」と位置づけられているこのキット。私はガンプラは基本的に MG か RG 派なのですが、この渋い成型色がすごく気に入ったので HG ながら手を出してみました。
箱絵も通常版とはずいぶんイメージが違って、なかなかにカッコイイ。

機体のメインカラーはライトグレー。ガンダムの白は兵器としては目立ちすぎるので、リアルタイプカラーを標榜する以上はこれくらいの色味のほうが現実味があります。
本当は先日組み立てた G-3 もこれくらいのグレーで塗りたかったんですよね。

黄色いパーツはくすんだ感じのゴールド、内部フレームもガンメタルっぽい金属感のあるダークグレーで成型されています。

これを仮組みしてみた状態がこちら。

おお、渋い。設定色がそれぞれ一段暗めの色になって赤いパーツが濃紺に変わるだけで、Mk-II の印象がここまで変わるとは。
初代ガンダム以上にリアルロボット志向でマッシブなデザインの Mk-II だからこそ、こういうリアルタイプカラーが似合います。

エゥーゴ仕様のヒーローっぽさとも、ティターンズ仕様の悪役っぽさとも違うストイックな兵器感ある Mk-II。
オリジナルよりもこっちの方が好きかもしれません。

パーツの色分けもほぼ完璧で、素組みでもこれだけ設定通りのカラーリングに仕上がっていますが、

メタリック系パーツの成型色はどうしても色ムラを避けることができません。
面積が小さいこともあって以前作った HGUC フェネクスほど酷いことにはなっていませんが、ここを塗装してやるだけで仕上がりが一段良くなりそう。

成型色という意味ではガンメタ系の内部メカパーツにもムラはありますが、こちらは比較的目立たないのでそのままでも良いかと思います。

あとは脚部スラスターの成型色。これは内側が金、外側がライトグレーになっていますが、設定上は内側がダークグレー(ガンメタ)でその外周がゴールドが正解です。このままでもパッと見は違和感ありませんが、こだわるなら塗り分けたいところ。
またバックパックのスラスターも黒一色になっていますが、内側を赤く塗装するのが正解です。

というわけでガンマカエアブラシシステムで部分塗装し、デカール+半光沢トップコートで仕上げた成果物がこちら。

本当に先述の部分塗装以外は成型色そのままですが、これだけでグッと見栄えが良くなりました。
特にゴールドの発色が良くなっているおかげで全体的にメリハリがついた印象。デカールを貼って情報量が増え、トップコートでプラスチックの質感が抑えられたのもあるでしょうが。

スラスターも部分塗装するだけで一回り大きく見える気がします。赤い色が視線を引き込むのかもしれません。
デカールによる腕や脚の赤いラインとか、ちょっとレトロなデザインのコーションマークとかもいいアクセントになっています。

ちなみにゴールドのパーツはガンダムマーカーのガンダムレッドゴールドを使用。通常のゴールドとどちらにするか迷ったのですが(成型色に近いのは通常のゴールド)、シールドに貼るゴールドのシールが赤みを帯びていたのでレッドゴールドのほうが本来の意図に近いだろうと判断しました。
装甲のライトグレーがやや寒色系に寄った色味なので、結果的にレッドゴールドの方がメリハリが出ました。

脚部スラスターはマスキングした上で塗り分けてみました。
成型色のままでもおかしくはありませんが、やはり設定通りのほうがスラスターの存在感が出てきてカッコイイ。

スラスターの赤。ここが色分けされていると今にも発艦しそうな力強さを感じますよね。
ちなみにこの赤は黒いパーツにガンダムマーカーのレッドをエアブラシで一発吹き。フチだけはマーカーで再度直塗りしましたが、これだけ隠蔽力があって発色も良いと扱いやすいです。

というわけで完成した HG ガンダム Mk-II 21st CENTURY REAL TYPE Ver.。もともと兵器然としてカッコ良かった Mk-II の美学を引き出すカラーバリエーションだと思います。最初からこのカラーでアニメにも出ていたんじゃないかと錯覚しそうなくらい似合っている。

ガンプラといえば、最近の RG とか PG Unleashed といった上位グレードのキットは個人的にディテール過多になっている気がして、ENTRY GRADE を作ったあたりから HG のシンプルさを見直していたところでした。
この HG Mk-II は 2015 年に「REVIVE 版」としてリニューアルされたキットで、HG の組みやすさは維持しつつも現代的なプロポーションと高度な色分けを両立した名作です。可動範囲も RG ほどではないけど十分高いし、もしかするとこれは RG よりも完成度が高いキットかもしれません。

最近のガンプラは品薄なことも多く私はガンダムベースやプレバンで買うことが増えていますが、こういうカラーバリエーションを出してくれるならガンダムベース限定モデルももっと積極的に買いたいところです。通常、ガンダムベース限定モデルはクリアカラーかスペシャルコーティングばかりで個人的には食指が伸びないんですよね。Mk-II ほどリアルタイプカラーが似合う機体も多くはありませんが、今後の展開も期待しています。

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