スポンサーリンク

神奈川県横浜市白楽の豚肉と玉ねぎのニンニク焼き(再)

「遠くにある好きな店が、変わらず続いてると、本当に嬉しい。そんなこのごろだ」

キッチン友

『孤独のグルメ Season9』の第 1 話冒頭で、かつて Season2 第 5 話に登場した「キッチン友」が再登場しました。Season9 はこのコロナ禍でがんばる個人経営の飲食店にフォーカスを当てたとのことですが、新しいお店の開拓のみならず過去の登場店が今でも頑張っている姿が見られたことはとても良かった。

その劇中では井之頭五郎がキッチン友の料理を食べ終わって店を後にする場面からのスタートで実際に食べるシーンは直接は描写されませんでしたが、それでもあの店の映像を見たら久しぶりに食べたくなるというもの。私もつられて白楽へと再訪してきました。

キッチン友

キッチン友

六角橋商店街の路地に佇む「キッチン友」。8 年前に来たときと変わらぬ姿で営業していました。
このひっそり感がすごくいいんだよなあ。

学生たちが集う、小さなキッチン。
前来たときと全然変わってない。

キッチン友

営業はお昼の 12 時からということだけど、正午過ぎに来た時点で席はあらかた埋まっていました。
女将さんが「今からだと 30~40 分くらいかかるけど、いいですか?」というようにあらかじめおことわりを入れてくれますが、料理が出てくるまで時間を計ってみたところ確かに 30 分と言ったら 30 分、50 分と言ったら 50 分くらいかかります。長年の経験に基づく予測、すごい。

キッチン友

今回は五郎が食べていた二階席ではなく、一階のカウンター席に通されました。
座ったら後ろを通るのが困難なほどの劇狭カウンターも、孤独のグルメらしくてまた良き。

メニューは 8 年前と変わらず。この店で長年磨き上げられた品揃え。

キッチン友

壁面にも「お待たせすることが多い」との貼り紙。
全ての料理は作り置きなしで注文ごとに作り始めるから、確かに時間はかかります。

まあファストフードを食べに来たわけじゃなし、今日はここに食べに来るためにわざわざ白楽まで来たんだから、全然よし。

キッチン友

カウンターは調理の様子が眺められる特等席。
大量の注文にマスターがてんてこ舞いになりながらも、自分なりに効率の良い手順を考えてうまい具合に作業が進むと満足げな独り言を呟きながら調理するさまが微笑ましい。

厨房に注文が入っていく様子を聞いていると、やはりスペシャル友風焼きとジャンボランチが二大人気メニューっぽい。

キッチン友

というわけで、実際に 30 分ほど待ってスペシャル友風焼き+豚汁が出てきました。

おおお、この大量の飴色タマネギ、久しぶり。
鉄板の上にうずたかく積み上げられているのがいいじゃないか。

キッチン友

タマネギの甘みと、タレの期待を裏切らない味付けが白飯に合う。
学生に戻った気分で気取らずにワシワシ食べるのがいい。

湯気が立ちこめる鉄板の上のアツアツ、食べても食べても冷めていかない感じがまさに学祭蒸気機関車だ。

キッチン友

豚肉もいい。タマネギとの相性抜群。
十代や二十代の頃って、腹減ったときのこんな飯になんだか救われたような気分になってたっけ。

こういう飯でこそ、今日を生きる活力が湧いてくるというものだ。

キッチン友

タマネギを掘り崩していくと、スパゲッティやらピーマンやらフライドポテトやら、いろいろと出てくるのが楽しい。
このタレ味でちょっと焦げたスパゲッティなんて最高じゃないか。喫茶店のケチャップ味ナポリタンと並ぶ、庶民のごちそうだ。

キッチン友

豚汁は、豚汁というよりけんちん汁のような味付けで豚肉よりも野菜が主役。
大根やら人参がゴロゴロと入っていて、若者の野菜不足を補ってくれようというマスターの気遣いを感じる。

いやー、久しぶり。豚とタマネギのスペシャル焼き、うまかった~。

でも、これで終わりじゃ前回と全く同じでちょっと寂しい。

キッチン友

そんなわけで、ジャンボランチ。ゴローが食べたものじゃないけどこれも気になってました。
ワンプレートの上に若者向けのおかずが大量に並んでいて、おまけにご飯まで乗っかってるあの感じ。大人のお子様ランチだ。

よし、改めていただきます。

キッチン友

唐揚げ、ハンバーグ、目玉焼き、エビフライ、トンカツ、スパゲッティ…。
スペシャル友風焼きより断然ボリュームあります。

学生時代はこういう揚げ物や肉で腹を満たせると、幸せな気分になれたなあ。
今でもこれだけの揚げ物を食べてももたれない胃でいられる自分、思ってたより健康なのかも。

キッチン友

確かな満足。おいしかった~。
久しぶりに来たけど、変わらぬ味で続いていてくれたことが何より嬉しい。

入口脇には松重さんの 9 年前の色紙の隣に、Season9 の真新しい色紙が並んでいました。
この店に『孤独のグルメ』の新しい歴史が刻まれたことに感謝しよう。

この小さな夢の商店街よ、永遠なれ。
ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ『孤独のグルメ』 ...

コメント

  1. 丁稚 より:

    神奈川区にようこそ。そして商店街への熱い応援ありがとうございます。確かに細い商店街のどんつきにひっそり佇む感じがそそりますよね。

    > これだけの揚げ物を食べてももたれない胃でいられる自分、思ってたより健康なのかも

    定食2杯目、しかもジャンボなランチで揚げ物だらけ…ちょっと常人離れした消化機能が備わっているとしか思えません。羨ましいです。

    • B より:

      あ、今回は二回に分けて食べてます。
      スペシャル友風焼きは「もう一品くらい行けるかな」という感覚ですが、ジャンボランチはさすがに暴力的なボリュームでお腹いっぱいになります(^^;;;

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました