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自由が丘「QUAN AN TAM」のフォー

週末に自由が丘に出掛けた際、久しぶりに何かアジアンなものが食べたくなったところ、ベトナム料理店を見つけたので入ってみました。

自由が丘駅を降りてすぐ隣にある「自由が丘デパート」。オシャレな街と言われる自由が丘らしからぬ昭和カオスな商業ビルです。ビル内には店というよりは「ブース」と言いたくなるような狭い店が詰め込まれていて、なんか訳が分からないけどちょっと楽しい(笑。
このビルの 2F が飲食店街になっているんですが、ベトナムの他にインド、ペルシャ/トルコ、ハワイアンなど国際色豊か。昔からこんなビルだったっけ…。

ベトナム家庭料理 QUAN AN TAM

このお店、けっこうな人気店のようで開店直後くらいの時間帯に行ったのにもう行列ができていました。店先では店主と思われるベトナム人のおじさん(日本語ペラペラ)が客を捌いています。それなりに回転は速いようで、二十分ほど待って着席。注文は待っている間に済ませる方式です。

私は以前何度かアメリカ出張に行っていた頃にベトナム料理に救われた経験があって、以来ベトナム料理を見かけると心引かれるんですよね。
アメリカの料理って日本人の胃には毎日は厳しくて、たまにアジア的なものが食べたくなっても選択肢は中華か韓国料理か、日本人ではないアジア人がやっている日本食の店くらい。中華屋韓国料理は和食の代替にはならないし、ノンジャパニーズの日本食の店は日本人的には和食の味とは言えない(ひどい店だと和食といいつつプルコギを出してきたりする)。そんな中で現地に詳しい同僚が連れて行ってくれたベトナム料理店で食べたフォーが実に沁みる味で、出張中唯一ホッとできたことがありました。脂っこさとかストレートな味付けとは対照的な薄味でうまみを感じるやさしいスープが味覚に合っていたんだと思います。

さておき、入店。

着席するとまずはプレートが運ばれてきました。前菜的な位置づけと思われるサラダに手羽先(なぜ手羽先)、それともやしにレモン。もやしは生もやしなのがちょっと驚きです。

とりあえずサラダをつつきながら待っていると、本題のフォーが着丼。

注文したのは牛肉のフォー 辛口。大ぶりな器になみなみと注がれたスープ。しかも真っ赤!これは辛そう。
赤いスープに緑のネギ、純白のタマネギのコントラストが美しい。

では、いただきます。

スープはけっこうしっかり辛口。でもベースが薄味だからか、落ち着いて食べられる感じの味。
うまみを感じる牛肉と、やさしい味のフォーもおいしい。そうそう、こういうのが食べたかった。

ちなみに器のサイズに負けず麺もたっぷり入っていて、これはけっこうお腹いっぱいになる。

半分ほど食べたら生もやしを投入、さらにレモンを搾って味変。さっぱり感が出てまた新たな気分で食べていけます。

これは確かにおいしい。お年寄りから子連れまで、幅広い客層で行列ができるのも分かる気がします。そしてベトナム人のお客さんも多い模様。
ランチはフォーが中心のようですが、この様子ならディナーメニューもおいしいに違いない。ベトナム料理が食べたくなったらまた来ようと思います。

ごちそうさまでした。

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