[ Sony α7 IV | Sony FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS ]
鈴鹿から帰ってきました。
写真は明日以降整理するので改めてということで、とりあえずレース結果から。
F1日本グランプリ決勝、フェルスタッペン選手がホンダのホームで今シーズン初優勝、角田選手は12位に – Car Watch
予選を完璧にまとめ上げたフェルスタッペンが決勝でもそのままポジションを譲ることなく優勝。レッドブルとホンダのジョイント最終年、ホンダの地元でスペシャルリバリーを纏ってさらにコースレコードまで樹立した上での勝利。まるでシナリオがあったかのようなメモリアルレースになりました。
■優勝争い
フェルスタッペンはこれで鈴鹿四年連続ポールトゥフィニッシュ。ヴェッテル時代のレッドブルも鈴鹿では滅法強かったですが、やっぱりチームやマシンの設計思想と鈴鹿の相性が良いのでしょうね。RB21 の弱点である低速コーナーが少ないのもマックスにとっては有利に働いたと思います。が、対マクラーレンで速さに劣るマシンでの勝利はひとえにフェルスタッペンの実力。さすがはディフェンディングチャンピオンです。
一方でマクラーレンはマシン性能ではレッドブルを上回りながらも、PP を奪われたことでレースでは特に為す術なく 2-3 位のままゴール。というか今回のレースは順位変動そのものが極端に少ないレースだったからマクラーレンを非難することはできません。何かやれたとしたらアンダーカットでマックスに揺さぶりをかける等といった奇策でしょうが、誰かのクラッシュ or 芝生火災 or 降雨で SC や赤旗が出る可能性を考えて先には動けなかった、というのも理解できます。
レッドブルが RB21 の弱点を克服できたとは思いませんが、少なくともフェルスタッペンにまだ勝てる力があることは分かりました。チャンピオン争いはマクラーレンの二人が星の取り合いを繰り広げつつ、そこにフェルスタッペンが割って入るような形になっていくのでしょう。
■角田裕毅
14 番手スタートからローソンのミスを突いて一つポジションを上げ、次はガスリーへのアンダーカットを成功させて 12 位までポジションアップ。でもそれ以降はひたすらアロンソのテールを追いかけ続けるだけのレースでした。他車の後方気流に巻き込まれてダウンフォースを失いオーバーテイクできない…というのはマクラーレンもフェルスタッペンに対して発生していたことで、それと同様のことが角田にも起きていたものと思われます。
正直言って FP1 や予選 Q1 の状況が良かったから期待しすぎてしまった(トップ 6 は狙えると思っていた)のですが、そもそも FP2・3 で赤旗が相次ぎほとんどクルマの慣熟ができなかったことを考えると今回はレース自体が慣熟走行のための時間、というのが実際だったと思います。RB21 で他車の後方気流を受けながらレースディスタンスを走った、こと自体が今回の収穫。角田自身もトークステージで「みんなの前で入賞したい」という気持ちが溢れていたから本人が一番悔しがっていると思いますが、焦らず着実にやっていくしかない。そうすれば結果は徐々についてくるはず。私は角田が鈴鹿でレッドブルに乗る姿を見て、フェルスタッペンについていけるポテンシャルを示してくれただけで今回は十分満足です。
■レーシングブルズ
ハジャーがやってくれました。予選 7 番手からの決勝 8 位入賞。開幕戦から速さの片鱗は見せていましたが、三戦目にしていきなり角田が抜けた穴を埋める活躍でチームにポイントをもたらしました。個人的に推しドライバーの一人だから嬉しい。今回もしレーシングブルズにそのまま角田が乗っていたらどこまでいけたのか、はちょっと気になりますが。
ローソンは予選 14 番手(13 番グリッドスタート)からの 17 位フィニッシュ。まあこちらも VCARB02 への慣熟途中だからやむを得ないかと。それよりもトークステージでリラックスした笑顔が見られ、メンタル的にはある程度落ち着いているようで安心しました。
鈴鹿の次はもう来週末から中東二連戦。鈴鹿とはまた特性が異なるサーキットですが、角田は引き続き慣熟のための時間となるのか、それとももう結果を残し始めるのか。せめて入賞して気持ち的に一息つけてほしいところ。応援しています。
コメント
角田は速さの片鱗を見せられましたが、赤旗中断だらけで満足に走り込めない中で、決勝の雨予想もあってフェルスタッペンのようなスピード重視のセッティングには踏み込めなかったようですね。
まずはマシンを壊さず完走してデータを持ち帰れたことが一番の収穫じゃないでしょうか。
何もネガティブな要素が感じられない、次戦が待ち遠しい初戦だったと思います。
はい、仰るとおり角田は移籍初戦としては(度重なる赤旗中断があったことを加味しても)やるべきことをきっちりやった週末だったと思います。軽いウイングを試す時間が取れず決勝は雨が降ることに賭けたっぽいですね。
とはいえ本人は母国のファンの前でポイントを取る姿を見せたい!という想いがトークステージでの言葉の端からも強く感じられたので、入賞に届かなかったのは相当悔しかったに違いありません。レース後のインタビュー映像でも「なきそうなほど悔しい」が伝わってきました。
バーレーン、サウジ、と間を置かずにマシンに慣れていけるのは良いですね。特にバーレーン FP1 は RB21 で岩佐と一緒に走るしハースからは平川も出るし、レース以上に楽しみです。