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F1 モナコ GP 2023

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一週間前のエミリア・ロマーニャ GP が豪雨被害のため中止され、本来第 7 戦の予定だったモナコ GP が「第 6 戦」として開催されるのかと思ったら第 7 戦のままらしいですね。

モナコは例年予選が盛り上がって決勝は実質的なパレードランで終わることが多いので、今回もきっとそうなんだろうと思っていました。予選は予想通り大盛り上がりでしたが、決勝はレース終盤にかけて雨が降ったことで状況がシャッフル。結果的に決勝も先が読めず緊張感のあるレースになりました。特に予選はフェルスタッペン/アロンソ/ルクレールあたりがタイムの出し合いで誰が PP を獲るのか最後まで判らず、近年稀に見る激戦でした。

■レッドブル
それでも勝ったのはマックス・フェルスタッペン。結局 PP から一度もポジションを譲らずの完勝でした。追いすがるアロンソをジリジリと引き離し、雨によるコンディションの変化にも落ち着いて対処。ディフェンディングチャンピオンの強さを改めて見せつける格好となりました。というかこのレースではミディアムタイヤを引っ張りに引っ張って降雨までもたせた時点でフェルスタッペンの勝ち確定でしたね。ハードスタートのアロンソよりも速く走りつつタイヤをもたせる驚異のドライビングでした。

チームメイトのペレスはまさかの予選 Q1 でクラッシュ、決勝は最後尾スタートからの無得点。レースでは焦りからか何度も他車と接触するシーンを見せ、ドライバーズランク 2 位とは思えないとっちらかりぶり。結果としてチャンピオンシップでは 7/23 レースを終えた時点でフェルスタッペンとの差が 39pt まで広がってしまいました。ペレスが得意なストリートサーキットでの完敗で、今後はパーマネントサーキットが続くことを考えるとチャンピオンシップ的には早くも終戦が見えてきてしまいました。

■アストンマーティン
今回のアロンソは本気で予選 PP を狙ってきていましたね。ここで PP を獲って逃げ切るのが現時点でのアストンがレッドブルに勝てる唯一のチャンスだったと言えます。残念ながらそれは果たせませんでしたが、アロンソも 3 位以下を大きく引き離すレースで今季最上位の 2 位フィニッシュ。雨が降り始めたところでいち早くインターに履き替えていたら逆転の目は僅かながらにあったかもしれませんが、ギャンブルはしませんでした。
それにしてもこういうレースを見せられると、2026 年も現役で走って「アストンマーティン・ホンダのアロンソ」としてどこまでやれるか見てみたくなってきました(笑。

僚友ストロールは対照的に予選 Q2 落ち、決勝ではオープニングラップで複数台と接触、降雨時にはヘアピンで単独クラッシュして DNF と散々なグランプリでした。今回はレッドブル、アストンともに二人のドライバーで明暗がハッキリ分かれましたね。

■アルファタウリ
角田、相変わらずすごい。予選では Q3 進出して P9、しかも Q1 はフェルスタッペンに次ぐ 2 番手タイムで突破ですよ。決勝も雨が降るまではマクラーレンを寄せ付けず安定して 9 番手を走り続け、今季最高位まであと少しというところまで来ていました。しかし雨が降った途端にブレーキの不具合に苛まれ、マクラーレンの 2 台に立て続けにオーバーテイクされたと思ったらコーナーで止まりきれず飛び出し、最終的に 15 位フィニッシュ。アルファタウリは予選からウォームアップラップを 2 周しないとアタックできない状態だったし、低温下ではブレーキをワーキングレンジに入れられないクルマなのではないでしょうか。
あと少しで入賞というところだっただけにガックリ来ていますが、角田自身としては結果はさておき今季ベストと言えるレース内容だったのではないでしょうか。これがレッドブル、ホンダ両陣営にちゃんと認められていることを願います。

次のレースは連戦でもう今週末、スペイン GP。アルファタウリとメルセデスの大規模アップデートの実力がようやく確認できるサーキットだけに楽しみにしています。アルファタウリは次こそ角田に良い結果をあげてほしい。

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