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F1 ルイス・ハミルトンが 2025 年にフェラーリ移籍

衝撃のニュース。メルセデス F1 のルイス・ハミルトンが 2025 年にフェラーリに移籍することが発表されました。

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ハミルトンのフェラーリ加入の噂は過去にも何度も浮かんでは消え、という状況でした。しかしそれはどれも信憑性に欠け、ネタのないオフシーズンの風物詩みたいなものと思われていました。が、今回は昨日くらいに唐突に確定事実のような報道が相次ぎ、今朝起きたときには正式発表されていたという。どんなことでも起こり得るのが F1 という世界だけど、私が過去 35 年にわたって F1 をみてきた中で最も驚かされたニュースと言って良いでしょう。

フェラーリは多くの F1 ドライバーにとって最終目的地のようなチームで、ミハエル・シューマッハー、セバスチャン・ヴェッテル、フェルナンド・アロンソという偉大なドライバーたちも複数回のチャンピオン獲得後にフェラーリに移籍しています。しかしチャンピオン経験者がフェラーリ移籍後に再度チャンピオンに輝いた例は歴史上、ファンジオとシューマッハーの二人だけ。もしハミルトンがフェラーリで戴冠した場合、改めて「ファンジオやミハエルに並ぶレジェンド」ということになります。まあハミルトンは今さらそれを証明する必要がないほど既に偉大なドライバーですけどね。
ハミルトンの移籍理由は明らかにされていませんが、これまで F1 で全てを手に入れたハミルトンが「最後にフェラーリに乗りたい」と考えた、とはちょっと思えません。むしろもう一度チャンピオンになれる体制を得るための環境を求めた結果でしょう。メルセデスは 2023 シーズンでコンストラクターズランク 2 番手のチームではあるけれど、2022~2023 の二年連続でマシン開発に失敗しています。さらにパワーユニット依存度が高まるであろう 2026 年に向けては、かつての最強 PU を生み出したメルセデスの PU 開発の主要メンバーはレッドブル・パワートレインズに移籍済み。さらに盟友であるチーム代表のトト・ウォルフは徐々に一線を退く準備を始めており、メルセデスが常勝チームとして復活できるかは未知数。チームの内情を知るハミルトンがこの先 2~3 年を考えたときにフェラーリの方がチャンピオン獲得の可能性が高いと判断した、ということだと思われます。四十代を目前にして勝つために新天地に移ることを決断したハミルトンのモチベーションにはただ驚かされます。

まあそのフェラーリも歴史的に数々の「やらかし」で勝てるレースや獲れるポイントを落としてきたのは事実。ヴェッテルもアロンソもフェラーリでの戴冠は果たせませんでした。フェラーリの最後のドライバーズチャンピオンはキミ・ライコネンで、あれは(ライコネンの速さはもちろんだけど)スクーデリアにシューマッハー時代の遺産が残っていたという側面が大きい。シューマッハーに続いてロス・ブラウン、ジャン・トッド、ロリー・バーンという首脳陣が抜けてイタリア化が進んでからのフェラーリは常に「2~3 番手のチーム」に過ぎませんでした。ハミルトンが本気でフェラーリでのチャンピオンを狙うなら、シューマッハーに倣ってトト・ウォルフ(チーム代表)、ジェームズ・アリソン(TD)、ピーター・ボニントン(担当エンジニア)ほかメルセデスの主要スタッフを引き連れていくくらいしなくてはならないのでは。

一方でハミルトンを失うメルセデスはどうするんでしょうね。昨シーズンを見る限りジョージ・ラッセルはハミルトンの後継者としては力不足では?と感じるレースが続きました。フェラーリを弾き出されるサインツという可能性もあるけどサインツはアウディ(現ザウバー)が既定路線と言われているし、ハミルトンの代わりとしてはちょっと渋すぎる。華があるのはマクラーレンの二人のどちらかですが、二人とも 2026 年までの契約延長を発表したばかり。そうなると台風の目になりそうなのはまたしてもアロンソ…まあ、F1 ではあり得ないなんてことはあり得ないので、この先どうなるか見てみようじゃないですか。

それにしても 2024 年はまだプレシーズンテストすら始まっていないというのに、もう 2025 年のほうが楽しみなんですけど(笑。

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