毎年時差の関係で観戦が辛いカナダ GP。今年はさすがに堪えかねてタイムシフト観戦しました。
今回はルクレールが金曜日の時点でパワーユニット交換を行い、グリッドペナルティーを受けることが確定していたためフェルスタッペン楽勝ムードが当初から漂っていました。
結果的にサインツがルクレールに代わって 2 位表彰台を獲得し、ルクレールも追い上げて 5 位入賞と「二強」であることを改めて証明したし、レッドブルはペレスにギヤボックストラブルが出るなどこちらも引き続き盤石ではないことが明らかになりましたが、レース自体は完全にフェルスタッペンによるワンサイドゲーム。終盤の SC 導入で 1-2 位のギャップが縮まらなければ楽勝だったはずです。でも実際には最後の数周はマックスとサインツが僅差でスプリントレースを繰り広げたように見えましたが、マックスの走りを見る限りではサインツに抜かれることはまずないと見切っていたように感じられました。今はそれだけレッドブルとフェラーリの差が開いたということでしょうし、ルクレールに比べてサインツが明らかに見劣りしているということでもあります。
面白かったのはむしろ中団で、アルピーヌとアルファロメオの計 4 台がとにかく元気だったのが印象的でした。サーキットとクルマの相性はあるでしょうがこの 2 チームには現在明らかに勢いがあり、対照的に下位に沈んだマクラーレンをコンストラクターズポイントで食いそうな流れ。
一方でアルファタウリはガスリーがまさかの予選 Q1 敗退、角田は PU 交換のペナルティーによって最後尾スタート。角田は最初から決勝に合わせたセットアップで追い上げ、一時は入賞に手が届くところにいたけどピットアウト時のミスでクラッシュ、そのままレース終了。あのクラッシュは角田自身のミスでしょうが、それ以前に角田が遅いマシンに引っかかっているときにアンダーカットを仕掛けなかったことで入賞のチャンスを失っていたようにも見えました。それまでの角田は追い上げながらも冷静に他車の走りを観察し、抜きどころを探るような動きを見せていたからレース運び自体は良かったと思うんですけどね。角田はここ数戦結果に繋がらないレースが続いているので、これで焦らないでほしいなあ。
今回の結果を受けてフェルスタッペンがルクレールに 49pt 差、レッドブルはフェラーリに 76pt 差という圧倒的なギャップを築きました。レッドブルは 6 連勝、フェルスタッペンは今シーズン早くも 6 勝目。9/22 レースを終えてこの状況は、ほぼチャンピオンシップ終了じゃないですかね。相手が昨シーズンのメルセデスだったらまだ分からないけど今年はあのフェラーリですからね…。次は昨シーズンのターニングポイントとなったシルバーストン、フェラーリの逆襲はあるのでしょうか。
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