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F1 カナダ GP 2024

Motorsport.com

時差の関係で日本からのリアルタイム観戦がつらいカナダ GP。でも波乱の起きやすいサーキットで、しかも天気予報では雨絡みになりそう。これは見応えのあるレースになるに違いない、と思い頑張ってリアタイしました。

■レッドブル

マイアミ以降完全にシーズンの流れが変わり、レッドブルが突出して速いという状況ではなくなりました。今回もフェルスタッペンは PP を逃し、メルセデスのシーズン初優勝かノリスの 2 勝目があってもおかしくないレースでした。が、今回はまるでマイアミの鏡写しのような展開でフェルスタッペンがセーフティーカータイミングを逃さず奪首、そのまま逃げ切りました。縁石が高くバンプもある RB20 にやや不利なサーキットでも勝ちをもぎ取る強さはさすがのディフェンディングチャンピオン。おそらくこの先もフェラーリやマクラーレンが勝つレースはあるでしょうが、シーズン全体としてはフェルスタッペン優位は揺るがなさそうです。コンストラクターズはかなり危ういですけどね。

ペレス…先日の二年延長発表はいくらなんでも早まりすぎたのでは。

■二番手争い

メルセデスのラッセルが久しぶりの PP 獲得。モナコまではマクラーレンやフェラーリに明らかに差をつけられていたのに唐突に速くなりました。今回投入したアップデートが当たりだったという話もありますが、今季はサーキットとの相性次第で二番手チームが入れ替わっているから「たまたま相性が良かっただけ」の可能性もまだ捨てきれません。でもメルセデスが今回 3-4 フィニッシュを飾ったことは事実で、チームの地力を考えれば今後マクラーレンやフェラーリに迫る速さを発揮してくる可能性は十分にあります。なんだかんだいってメルセデスが速いほうがレースは面白くなりますからね。
マクラーレンは 2-5 位でフィニッシュ。レース展開次第ではノリスの優勝も十分あり得ましたが、今回は流れがありませんでした。

フェラーリはモナコでの優勝から今回は二台揃って予選 Q2 敗退、決勝でもダブルリタイヤという天国から地獄。クルマに速さもなければ戦略もちぐはぐ、という昨シーズンまでのフェラーリに戻ってしまったかのようなレースでした。こんな体たらくが続けばコンストラクターズでマクラーレンに逆転を許す可能性もありますが、立て直せば逆にコンストでレッドブルを上回る目も十分にある状況。しっかりしてほしい。

■アストン

明らかにトップ 4 から後れを取っているアストンマーティン。今回のレースではアロンソがわざと遅く走って角田に蓋をしてストロールをアシストするという戦術を採ってきました。もはやコンスト 4 位以上になることを諦めて RB に追いつかれないことと、ストロールにドライバーズランクで角田を上回って 10 位につけることを目標にしているように見えます。2026 年からホンダのパートナーになるチームであることを考えると、そんな志の低いことでいいのか…と言いたくなりますが、かといってこのチームがシーズン中にトップ 4 に追いつけるようにも見えないんですよねえ。

■RB

リカルドが予選 5 位、決勝 8 位と大活躍。今季のリカルドは時々思い出したように速くなるレースがありますが、そういえばカナダはリカルドが得意とするサーキットの一つでした(十年前にキャリア初優勝を飾った場所でもある)。RB のコンストラクターズランク 6 位を確実にするためには角田だけでなくリカルドもポイントを積み重ねる必要があるわけで、このリカルドの活躍は喜ばしい。
角田は予選 8 番手、決勝でも中盤まではリカルドの前を走っていて入賞は確実というレースでしたが、終盤にコースオフしてしまいポイント圏外へ。あれ自体は角田が自身のミスを認めているため結論が出ていますが、どうもブレーキトラブルを抱えていたことらしいのと、直前にリカルドに対して「角田とバトルして良い」というチーム無線が遠因にありそうです。角田車にトラブルが出ているのならチームオーダーで入れ換えさせ、コンストラクターズポイントの最大化を狙う戦略でも良かったような。まああのアクシデントまでは攻めたピット戦略もうまく機能していたし、全体としてはポジティブなレースだったと思います。今の角田には次も入賞争いができそうという絶対的な信頼感もあるし、こういうレースの後にパッと切り替えて次に臨めるのが角田の良さでもあります。反省すべきところは反省した上で前を向いていってほしい。

次回はスペイン GP。サインツのホームグランプリということで移籍先のチームが発表される可能性もあります。角田の RB 残留も決まったし、そろそろ 2025 年のシートが確定しそうな雰囲気。ヨーロッパのレースなら夜更かししないで済むし(笑)コース内外含め楽しみにしています。

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