[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
レッドブル RB19 のショーカーが期間限定展示されているということで久しぶりにホンダウエルカムプラザ青山に行ってきました。
車両は展示されているものの特に関連イベントが行われているわけでもないのでショールームは別段盛り上がっている様子でもなく、別の目的で来た人が F1 マシンを見つけて見入る…という感じに見受けられました。
[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
F1 マシンのショーカーというと一般的には前年仕様の実車に当年仕様のリバリーを施したものであることが多いのですが、今回展示されていたのは「2022 年の新車発表時に作られたと思われるショーカーに 2023 年のリバリーを施したもの」。つまりは 2022 レギュレーションに向けて FIA が用意したモックアップ相当のショーカーであり、レッドブルがサーキットを走らせた実車とは似ても似つかぬもの。私は解っていてあえて見に行ったからいいのですが、そういうこともあって見に来ている人はまばらでした。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
シャシーナンバーは「RB18SC-08」。やはり実態は RB18 のショーカー(つまり 2022 年の新車発表時点でのショーカー)ですね。しかしこのショーカーが少なくとも 8 台は製造されていたらしいことに驚き(笑。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
サイドポッドやフロア周りのデザインは RB19 の実車とは全くの別物。この一年半の間に FIA の想定からは大幅に開発が進んで、このあたりの見た目はまるっきり違うものになりました。サイドポッドなんてインレットがスリット状に細く、かつインレットの下顎部分が薄いウイング形状になっていたりしますからね。
[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
バックショット。あくまでモックアップとはいえ 2022 レギュレーション最大の特長である巨大ディフューザーは健在。2021 年の RB16B と見比べると、空力の考え方が根本から違っていることがよく判ります。
[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
モックアップだからリヤウイングには DRS 機構はついていません。
もともと後続への乱気流を抑制する目的でデザインされたこの形状(エンドプレートとなだらかに一体化したウイングエレメント)は、実車では各チームによるレギュレーションの独自解釈によって幾分渦流を発生させやすいデザインに改められています。こういう FIA の理想とチームの理想のせめぎ合いが見える部分が F1 の技術開発の面白いところ。
[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
あまり参考になるわけではないけどとりあえず、と思って見に行きましたが、例えモックアップでも実車サイズの F1 マシンが目の前にあるのは少し興奮しますね。
このショーカーは今月末まで青山で展示され、その後 9 月中旬までは HRC Sakura のお膝元である栃木県さくら市にて展示予定とのこと。その後はもしかしたら鈴鹿の日本グランプリ現地で展示されるのでしょうか。今年も日本 GP の開催まであと一ヶ月を切り、じわじわと楽しみが募ってきました。
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