時差の関係でリアルタイム観戦が辛いカナダ GP。今年はもう波乱がない限り結果が見えているレースだったので、予選から決勝までタイムシフト観戦しました。カナダにしては珍しくセーフティーカー導入 1 回、リタイヤ 2 台という「荒れない」レースで、結果はほぼ予想通り。睡眠時間優先して良かった(笑。
■レッドブル
フェルスタッペンが今回も非の打ち所のないレースで完勝。そろそろマックスについては書くことがなくなっているのですが(笑)、4 連勝で今季 6 勝目、チームとしては 8 戦全勝という状況。そろそろ 1988 年マクラーレン・ホンダの開幕 11 連勝(コンストラクターとして)や 2013 年のセバスチャン・ヴェッテル(当時レッドブル)が記録した 9 連勝(ドライバー個人として)という記録の更新を意識し始める頃ですね。ちなみにマックスは通算 41 勝となり、アイルトン・セナの生涯勝利数に並びました。
チームメイトのペレスは予選で雨に翻弄され Q2 敗退、決勝では 6 位までポジションを上げるのが精一杯。モナコ~スペインのような自らのプレッシャーに負けたわけではないと思いたいですが、一度崩れたリズムを取り戻せないのが残念ながらフェルスタッペンとの差でもあると思います。気がつけばチャンピオンシップでマックスを追うどころかアロンソに 9pt 差まで迫られ、今季はもうチャンピオン争いよりもペレス/アロンソ/ハミルトンのドライバーズ 2 位争いのほうが白熱してきました。
■アルファタウリ
角田 14 位、デフリース 18 位という失意のレースでした。角田は 19 番グリッド(予選 16 位だったものの他車の邪魔をしたと判断され 3 グリッド降格)からオープニングラップにタイヤ交換を行うアグレッシブ戦略で入賞圏に手が届きそうなところまで行きましたが、角田の戦略とセーフティーカー導入のタイミングが合わなかったことと 2 回目のピット作業に 6 秒以上かかるというチーム側のミスもあってジャンプアップならず。でもこればかりは仕方ないですね…角田自身は今回もクルマの性能を十二分に引き出していたと思います。相変わらずクルマが遅い。
■ウィリアムズ
全体的に動きの少ないレースの中で輝いたのがウィリアムズのアルボンでした。角田が成功させられなかった 1 ストップ作戦を完遂し、9 位スタートからポジションを守り切って(むしろ上げて)7 位入賞。こういう極端な戦略をやりきるアルボンのうまさは素晴らしいですね。
ウィリアムズはこれでコンストラクターズランクでアルファタウリを抜き 9 位に。アルファタウリもウィリアムズもマシン性能では最遅を競う状況のチームですが、アルファタウリ AT04 が得手不得手なくどこでも遅いのに対してウィリアムズ FW45 は合わないコースではとことん遅いけど最高速が必要なサーキットでは良いところまで行ける、というキャラクターのハッキリしたマシン。アストンマーティンの前身チーム・フォースインディア/レーシングポイントなんかもそうでしたが、下位チームは強みと弱みが明確なクルマの方が効率良くポイントを稼ぐことができるんですよね。今後もウィリアムズが入賞できそうなグランプリはいくつかあるし、アルファタウリ的にはこれでいよいよ厳しくなりました。
次は二週間後のオーストリア GP。レッドブルのホームレースで開催時間もいつも通りに戻るので、今度はリアタイ予定です。
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