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EOS R1 開発発表

キヤノンが EOS のフラッグシップ機「EOS R1」の開発発表を行いました。

キヤノン、フラッグシップミラーレス「EOS R1」を開発発表 – デジカメ Watch

キヤノンがオリンピック前までにフラッグシップ機を更新しないはずがありません。今年の CP+ でも何のアナウンスもなかった時点でこれは夏前までに開発発表だけしてパリオリンピックでフィールドテストという流れだろうなと予想していたらその通りになりました。
近年のカメラはハードウェアよりもソフトウェアの開発に時間を要するため、ハード的には現時点でほぼできていて(少なくとも量産試作レベル)あとはソフトの熟成待ちという状況でしょうか。だとするとパリでは Getty Images などの大手フォトエージェンシーや通信社にそれなりの数が投入され、そのフィードバックを経て…となると発売は 11~12 月といったところか(公式には年内発売との発表)。

個人的に気になったのはサイカ先生と同じくネーミングにハイフンが入ってこなかった点。キヤノンのフラッグシップカメラは伝統的にハイフン入りの名前、例えば「EOS-1D X」のように他の「EOS 5D」などのシリーズとは差別化されてきました。それはまるで「EOS の中の 1 モデルではなく、EOS-1 という特別なブランド」とでも言うかのように。それが今回「EOS R1」としてミラーレス EOS R シリーズのヒエラルキーに収まるような見え方にしたことには何か意味を感じてしまいます。一眼レフ時代とは違って電子+ソフトウェア制御が占める割合が高く、下位モデルへの技術転用が比較的容易だから…というのは考えすぎでしょうか。

なお現時点で公表されている情報は限られており、ネーミングと外観(正面のみ)、年内発売であることに加えてイメージセンサーと映像エンジン(メインではなく補助的なものと思われる)が新規開発であること、およびディープラーニング技術を用いた被写体認識・追尾技術が盛り込まれること、程度。画素数や連写速度等の情報は伏せられています。
個人的な推測ですが、R1 にはグローバルシャッター(GS)は間に合わず、非 GS の積層センサーを搭載した高画素・高速連写両立型の動画ハイブリッド機になるのではないでしょうか。ちょうど α が α1 と α9 でやっているような関係性を EOS R1 と R3 で構築することになると予想しています。オリンピック向けとするならば R1 と R3 が両方とも低画素高速連写機というのは考えにくいし、キヤノン自身がかつて EOS-1Ds(フルサイズ高画素連写機)と EOS-1D(APS-H 高速連写機)のラインアップを持っていたこととも辻褄が合う。

おそらくこのまま詳細が明かされずにオリンピックで実写画像が出回り、秋口に製品発表でようやく詳細スペックが判明する、という流れになると思われます。自分に買える値段になるとはとても思えませんが、カメラの進化を見守るという点で注目しています。

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