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F1 ベルギー GP 2024

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夏休み前最後のレースがハンガリーではなくベルギー、というのにまだ違和感があるベルギー GP。今回はフェルスタッペンが PU 交換で 10 グリッドペナルティーを受けることが確定していたので、基本的にはマクラーレンの二人が優勝を争ってマックスがどこまで追い上げられるか…というレースになると予想していたら、全然違う結果になりました。

■メルセデスとピアストリの優勝争い

雨に翻弄される形となった予選、トップタイムはフェルスタッペン。しかしグリッドペナルティーを受けるため次点のルクレールが PP、ペレスが 2 番手という意外なグリッド。決勝はレース序盤にハミルトンがルクレールを抜き去って首位浮上、それをルクレールとピアストリが追う展開に。ハミルトンはその後も安定したペースを見せてそのまま今季 2 勝目か…と思ったところでチームメイトのラッセルがまさかの 1 ストップ戦略を敢行、気がつけばレースはラッセル-ハミルトンというメルセデス 1-2 体制。しかしフレッシュタイヤでハミルトンが猛追し、ペース差を考慮するとファイナルラップまでに再逆転するのは確実に見えましたが、ラッセルに追いついたところでタービュランスの影響か最終的な攻め手に欠け、さらに追い上げてきていたピアストリを含む三台が僅差でチェッカー。
展開的には今季ベストと言って良いくらいに面白いレースでしたが…表彰式後にラッセル車が最低重量を下回っていることが発覚して失格に。優勝は繰り上がりでハミルトン、それにピアストリとルクレールが続くというリザルトになりました。ラッセルは予定外の 1 ストップに急遽切り替えたことで重量計算にミスが生じ(タイヤの摩耗による重量減少が考慮されていなかった)、いいレースをしていたのが台無しに。でもまあこれもまたレースですね…ラッセルはいいレースをしていても最後の最後でミスや不運に見舞われることが多い印象。こういうところが「もってない」んだよなあ。数字の上ではハミルトンに勝って「追い出した」ような形になるのが来年以降のラッセルにとっては理想でしょうが、最終的にそういう結果にできるのでしょうか。

ピアストリはあと 2~3 周あればハミルトンとラッセルを抜いて逆転優勝できていたかもしれません。ハンガリーでの初優勝はチームオーダーによって少しケチがついてしまったけど、今回の安定した速さには本物を感じました。初優勝を経て、もしかするとノリス以上に一皮剥けたのだったりして。逆にノリスは優勝争いに一切絡めなかったのが残念でした。現在のマクラーレンの戦闘力からすればノリスが初優勝したマイアミ後の 8 レースでさらに 3~4 勝していてもおかしくなかったのにあれ以来未勝利なんですよね。今季の後半戦次第ではチーム内でのパワーバランスが変わる可能性もあると思っています。

■レッドブル

フェルスタッペンの予選トップタイムはウエットコンディション下で記録されたものでした。ドライだった決勝での状態が今のレッドブルの本当の戦闘力を示していると言えます。マックスは 11 位スタートから 4 位フィニッシュ(ラッセル失格による繰り上がりを含む)が限界で、昨年は 6 位スタートから優勝、一昨年は 15 位スタートからでも優勝していたことを考えるとやはり「圧倒的に速いマシンではなくなった」という印象が改めて強まります。
そしてペレスは 2 位スタートから特に何のトラブルもなかったにも関わらず 7 位。ラッセルの失格がなければ四強チームの中で最下位です。これでも本当に契約継続なんでしょうか。

■RB

トップスピードが遅い VCARB01 がスパで苦戦することは予想されていました。だからこそ角田がここで PU 交換ペナルティーを受けて後半戦への準備をするという戦略で、ハナから入賞は難しかった。それでもハンガリーでの好走を再現すべく 1 ストップ戦略を採ってみたものの、周りも同じ戦略にしたことで角田の優位性がなくなりほとんど何もできることはないまま 16 位フィニッシュ。どうやらクルマ的にはブレーキトラブルも抱えていたらしいですね。今回で悪いものを出し切り気持ちを新たに後半戦に臨めることを願うばかりです。
リカルドも速くないクルマに苦しみながらも入賞圏付近を粘って走るレースでした。最終的にポジションを守り切ることができず 11 位フィニッシュ…のところラッセル失格により 10 位入賞が転がり込んできました。スパでの 1pt は望みうる最高の結果だと思うし、コンストラクターズ 6 位堅持に向けては貴重な追加点となりました。

これで夏休み前のレースは全て終了。開幕時点の状況を考えるとチャンピオンシップはかなり混沌としてきたし、さらには夏休み突入早々にサインツのウイリアムズ加入が発表されるなどシリーシーズンも加速しそうな雰囲気。後半戦を楽しみにする前に、この夏休み中のニュースにもアンテナを張っておきたいところです。

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