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F1 エミリア・ロマーニャ GP 2024

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昨年は豪雨で中止となったエミリア・ロマーニャ GP。今年は二年ぶりの開催となりました。
前回のマイアミでノリスが初優勝を遂げ、今回はフェラーリが大規模アップデートを持ち込むということでまた勢力図が変わる予感…というのはあったのですが、リザルトだけ見ると今回もフェルスタッペン勝利。でもこれまでのような圧勝ではなく、チーム間のパワーバランスが変わってきたことを実感するレースでした。

■レッドブル

フェルスタッペンがポールトゥウィンを飾ったものの、予選も決勝もマクラーレンとは僅差。特に決勝では終盤にノリスの追い上げを許し、あと 2~3 周あったら逆転されていたのでは…という状況でした。それでも勝ってしまうのが今のフェルスタッペンの強さではありますが、やはり前戦マイアミあたりからレッドブル自体に以前ほどの余裕が感じられません。金曜は初期セットアップを外し気味で予選までにはなんとか間に合わせてくるものの、決勝レースで最終的に後続に対して 30 秒以上の大差をつけるような展開にはなりません。これはライバルチームの開発が進んで差が縮まってきたことは当然あるのでしょうが、エイドリアン・ニューウェイ離脱の影響が早速表出してきているのかもしれません。あの人、マシンデザインだけでなくその設計を活かすセットアップにまで影響力が強いらしいですからね。チーム内の権力闘争はいったん落ち着いたように見えていますが、勝てなくなり始めると再燃する予感。

輪をかけてダメなのがペレスで、予選は Q2 敗退で決勝でも 8 位入賞がやっと。トップ 4 チームの中では最下位でドライバーズランクでもルクレールに逆転されてしまいました。ポイント差から考えるとこのような状況が続けばあっという間にランキング 5 位あたりまで転落する可能性が高い。
昨シーズンも序盤は好調だったのにマイアミ GP を契機にダメダメになってしまったペレス。今年はマクラーレンやフェラーリとの差が縮まっているからいよいよヤバいのではないでしょうか。フェルスタッペンの力でドライバーズチャンプは獲れるけどコンストラクターズは獲れなかった、という結果もあり得ると思っています。

■マクラーレン&フェラーリ

アップデートで「レッドブル・コピー」を強化したフェラーリがレッドブルに襲いかかってくるか、と思ったら今回はマクラーレンの方が良かったですね。一度勝ったことで勢いに乗るノリス、そのノリスに負けじと闘争心をさらけ出し始めたピアストリ、に安定的に速いマシンがうまく噛み合っているように見えます。フェルスタッペンが勝ったレースで 2 位との差が 1 秒未満だったのっていつぶりか?というほど伯仲したレースでした。今後もサーキットの性質や展開次第でマクラーレンが勝つレースはありそう。
フェラーリはマクラーレンに少しだけ後れを取っている印象でしたが、アップデートした「SF-24 EVO」の熟成が進めばマクラーレンと同等以上の速さを見せてくる可能性は十分あります。鈴鹿くらいまでは「レッドブル+四強」という構図だったのが、今はレッドブル/マクラーレン/フェラーリの三強という勢力図になりつつあります。

過去二年間フェルスタッペンが圧倒的に強いシーズンを見てきましたが、やっぱりレースは僅差の方が圧倒的に面白い。ホンダ党でありながらノリスやピアストリを応援してしまう自分がいます(笑

■RB

マイアミでの勢いをそのままイタリアに持ち帰ってきた RB。予選では角田が Q2 で 3 番手タイムを記録、さらに二台揃って Q3 進出という今季最高の内容でした。が、決勝では二台ともスタートで出遅れ、そこから抜きあぐねてアンダーカットを敢行してポジションを奪還。しかし追い上げてきたペレスやストロールとは(タイヤ戦略の違いもあり)歯が立たず、角田の 10 位入賞がやっとというレースでした。今回はアロンソが FP3 でのクラッシュの影響で予選で奮わなかったため入賞圏のひとつが空いていましたが、三強とメルセデス/アストンの差が広がったとはいえレースペースになると基本的に 7~10 位は盤石であることが再確認できたレースでもありました。
ここのところ角田が連続入賞を続けていたから感覚が麻痺していましたが、RB としては現時点でも「上位の誰かにアクシデントがあったときに 10 位 1pt を狙う」という状況であることは変わらないようです。だから今後もベスト・オブ・ザ・レストで居続けることが大事。ただ、レース展開に応じてステイアウトやアンダーカットの判断ができるチームになったことはポジティブだし、角田の成長もあって毎レースのように入賞を期待できるチームになったのは事実です。今年の開幕時点のことを考えれば、わずか 7 戦目にして「予選 7 位、決勝 10 位入賞でも悔しい」と感じる状況になったことは奇跡的でさえあります。

次戦モナコはスタートグリッドが重要なサーキット。最近の RB の予選重視戦略が活きるグランプリになるはずなので、今回以上のリザルトに期待しています。

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