ホンダ、2015年から「マクラーレン・ホンダ」としてF1復帰を正式発表 / エンジンユニット、エネルギー回生ユニットを開発・製造・供給 – Car Watch
ホンダ、2015年からのF1復帰記者会見リポート / 環境対応パワーユニットを供給し「マクラーレン・ホンダ」としてF1に参戦 – Car Watch
かれこれ半年以上前から噂され始め、今や F1 パドックでは「公然の秘密」と言われていたらしいホンダの 2015 年からの F1 復帰が正式に発表されました。しかも、ジョイント先はこれまた噂どおりマクラーレン。F1 史に燦然と輝く「マクラーレン・ホンダ」の名が、実に 23 年ぶりに蘇ることになります。かつてホンダだったチームが今やメルセデスのワークスチームになり、メルセデスのワークスチームだったマクラーレンとホンダが組む、というのはなんとも皮肉な話ではありますが。
というわけで、今回の参戦はシャシー製造まで含めた「コンストラクター」ではなく、あくまで「パワーユニットサプライヤー」としての参戦。「エンジンサプライヤー」ではなくあえて「パワーユニット」としているのは、2014 年からの F1 が単なるガソリンエンジンだけでなく、エネルギー回生システム「ERS」(運動エネルギー回生システム「ERS-K」(現在の KERS)と熱エネルギー回生システム「ERS-H」の複合体。現在の KERS よりも使用できるエネルギー量が大幅に引き上げられる)を動力源とするハイブリッドカーになるから。逆に言えば、市販車との技術交換が意味を持つ領域に F1 のテクニカルレギュレーションが変更されることで、ホンダが F1 に復帰する大義名分ができた、ということでしょう。もちろん、リーマンショック後の苦境を乗り越えた今だから、という経済的背景もあるでしょうが。
こうなると次に気になるのは当然ドライバーでしょう。バトンは 2014 年末でいったん契約が切れますが、ペレスは今年からの複数年契約、という条件しか明らかにされていないので、2015 年の契約が存在するかどうかは不明です。ただ、vodafone の撤退後には TELMEX がマクラーレンのタイトルスポンサーになるらしい、という状況を踏まえると、2015 年もペレスとの契約が存在している可能性は高いですが…。そうすると、バトンが 2015 年以降も契約を継続するのか、それともマクラーレンが別の有力ドライバーを引き抜くのか、あるいは「ホンダ枠」みたいなものが存在するのか。ワークス扱いの長期パートナーシップであれば「ホンダ枠」が存在してもおかしくありませんが、マクラーレンというチームのドライバーの扱いや日本人ドライバーに案外厳しいホンダという会社(笑)のことを考慮すると、そこに日本人ドライバーを…というのは現実的ではないでしょう。もしフェラーリがダメなら、可夢偉にマクラーレン・ホンダに乗ってほしい、という日本人としての願いはありますが…。
もう一つはカスタマーチームへのパワートレイン供給がどこになるのか。マクラーレンと技術提携しているマルシャに卸すのがもっとも現実的でしょうが、3 チーム目があるとすればどこか。ここはやっぱり「ロータス・ホンダ」「ウィリアムズ・ホンダ」にも期待してしまうところですね(^^;;まあロータスはグロジャンや elf といったフレンチコネクションが強いし、ウィリアムズは財政的にホンダと組めるのか、という問題があるので、どこになるかは分かりませんし、参戦初年度は 2 チーム供給、となる可能性もあります。
ともかく、2013 年の F1 もようやく欧州シリーズが始まったところだというのに、今から 2015 年の F1 が楽しみで仕方がありません(ぉ。我が家は 2016 年には次女が小学校に入学して、体育の日が運動会で埋まらなくなるので、そしたら久しぶりに鈴鹿に応援に行こうと思います(笑。
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