[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]
昨日まで現地観戦してきた F1 日本グランプリ 2023 の写真を掲載していきます。撮りすぎたからまだ全部は整理しきれていませんが、とりあえず決勝レース分はある程度できた。
今年の鈴鹿も昨年に続きフェルスタッペンのためのレースでした。フリー走行から他を圧倒し、決勝でもスタート直後にマクラーレンに若干脅かされたくらいであとは完勝。サーキット内のトークイベントで中野信治さんや佐藤琢磨さんも言っていましたが、フェルスタッペンのドライビングは異次元。コーナリングスピードとコーナーを抜けた後の加速が他のドライバーとは一線を画しているのが印象的でした。
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それとは対照的にとっちらかっていたのが僚友ペレス。前回シンガポールで角田・アルボンに対してやったのと同じような無理な突っ込みでマグヌッセンに接触。マグヌッセンはリタイヤこそしませんでしたが、ここのところのペレスはいくらなんでもおかしい。メンタル的なものなのか、それとも進化した RB19 が根本的にペレスのドライビングに合っていないのか。チームとの契約は 2024 年まで残っていますが、この体たらくではそろそろ更迭の噂が現実味を帯びてくるのではないでしょうか…。
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今回はヘアピン出口の仮設スタンドで観戦しました。ここは 1 コーナーとシケインに並ぶ鈴鹿での数少ないオーバーテイクポイントだから何か決定的瞬間が見られるだろうと期待して。実際にオーバーテイクもいくつか見られたし、先ほどのペレスの接触に加えて↑のボッタスのコースオフにも遭遇。予想通りいろいろなアクシデントに遭遇できて面白かった。
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ボッタスのコース復帰から程なくして VSC が導入。すかさずコースマーシャルが出てきて手際よく掃除していきます。スムーズな運営のための努力、ご苦労様です。
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フェルスタッペンに続く 2 位を獲得したマクラーレンのノリス。低速な市街地サーキットであるシンガポールから高速なパーマネントサーキットである鈴鹿と二戦続けての 2 位、やはりマクラーレン復活は本物ですね。
ノリスは予選でこそ僚友ピアストリに先行されてインタビューでは悔しそうな顔をしていましたが、決勝では経験値の差を見せつけての 2 位。エースドライバーの面目躍如といったドライビングでした。
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予選で輝いたピアストリはレースではノリスほどうまくタイヤをマネジメントできず、チームオーダーを出される形で 3 位に後退してフィニッシュ。
本当はフェルスタッペンを食って勝つことさえ狙っていたはずだから悔しいでしょうが、それでもデビュー一年目にして初めて走った鈴鹿で予選 2 位、決勝 3 位はすごすぎる。いずれノリスを凌駕してマクラーレンのエースになったとしても驚きません。
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前評判では鈴鹿で速いだろうと言われていたフェラーリ。フェルスタッペンとマクラーレンにはついていけず、メルセデスと争うレースでした。
今の F1 は軽量化のための塗料削減もあって黒っぽいカラーリングのマシンが多い中、フェラーリは相変わらず目を引く赤だから走ってきたらついレンズを向けてしまいます。
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ハミルトンとラッセルでタイヤ戦略を分けたメルセデス。結果的にはハミルトンの 2 ストップ戦略の方が正解だったようです。まあ今年の鈴鹿はめちゃくちゃデグラデーション大きかったからね…。
今シーズンは蛍光イエローのヘルメットを被っているハミルトンですが、日本 GP ではクロームシルバーの特別仕様を使っていました。これが午後の陽射しを反射して目立つ目立つ。またヘアピンを他のドライバーよりも広めに使ったライン取りも印象的でした。メルセデスのクルマは縁石による姿勢変化に強いということなんでしょうか。
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アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ。この日のヘアピンではこの人が一番目立っていたのではないか、というくらいここで他車に仕掛けるシーンが多かった。現地のアロンソファン率も高かったようで(グリーンのウェアを着たファンも多かった)、レッドブル/アルファタウリ系ドライバーの次くらいに多くの声援を受けていたのではないでしょうか。
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アルピーヌ。ガスリーはホンダとの縁が深いドライバーだから移籍した後も応援してしまいます。BWT のピンク色はどうかと思っていたけど、フェラーリに負けないくらい写真映えするリバリーは撮ってて楽しかったです。
予選では二台揃って Q2 落ちと苦しんだアルピーヌでしたが、決勝ではアルファタウリが沈んだこともあり 9-10 位フィニッシュ。なんだかんだレースになると力を発揮するチームです。
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アルファタウリは 1 周目から最後までずっと二台でやり合っていました。もう思い出すのもイヤになるほど酷いレース戦略で、もはやポイントを獲ることよりもチーム内バトルのほうがこのチームにとっては重要なようです。入賞したマクラーレンやアルピーヌがチームとしての得点を最大化するためにチームオーダーを出していたのと比べると、もうレーシングチームとしての体を成していない。角田は 2024 年もこのチームで走ることが発表されましたが、今からでもウィリアムズあたりへの移籍を模索した方が良いのでは。
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望みうる最高の結果を手にした予選から、「何もさせてもらえなかった」決勝への転落。見ているこちらもフラストレーションばかりが募るレースでしたが、それでもスタンドの全員が一体となって角田を応援している実感がありました。
次の日本グランプリがほんの半年後にやって来ることがせめてもの救い。今回の悔しさを来春の鈴鹿に全部ぶつけてほしい。
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予選でサージェントがクラッシュするし、決勝は二人ともボッタスとの接触が原因でリタイヤしてしまったウィリアムズ。いつものブルーではなく水色×オレンジのガルフカラーでの登場でした。同じガルフカラーなら私はよりクラシカルなイメージだった一昨年のマクラーレンのほうが好きでしたが、それでもカラフルなのは F1 らしくて良い。
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まあとにかくフェルスタッペンの強さが際立っていたレースでした。レッドブル RB19 がグリッド上で最速のマシンであることは疑いようがないけれど、そのポテンシャルを余さずに絞り出せるのはフェルスタッペンのドライビングだからこそ、というのがペレスとの比較でよく解りました。開幕当初の RB19 はペレスにも操りやすいマシンでむしろフェルスタッペンのほうがアジャストに苦労しているという話もあったのに、今や完全に逆転してしまいましたね。速いけどピーキーなマシンとそれを引き出せるドライバーの組み合わせという意味では、連覇時代のフェラーリとミハエル・シューマッハーの組み合わせを彷彿とさせます。スタートからあっという間に後続を引き離していく走りは「フォーミュラ・フェルスタッペン」とか「エフゼロ」(それは任天堂の商標)と表現されるほどで、本当に一台だけクラスの違うクルマが走っているように見えました。
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というわけで、F1 日本グランプリ決勝のレースレポートでした。
このほかにもフリー走行から予選、その他イベントに至るまで大量の写真を撮ってきてあるので、関連エントリーはまだまだ続きます。
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