またしてもワイヤレスイヤホン WF-1000XM5 の話。普段使いのイヤーピースは SednaEarfit MAX で落ち着いたのですが、装着感や音質については満足したものの遮音性は純正イヤーピースに劣ります。そこで長旅でも快適に過ごせるよう、遮音性重視のイヤーピースを追加購入しました。
COMPLY / TRUEGRIP PRO TW-200-C （L サイズ）
定番の COMPLY です。純正以外のウレタンフォーム系イヤーピースでフィルター付きというと現時点では COMPLY か Crystal Tips くらいしか選択肢がありません。この二者だと Crystal Tips のほうが音質的には好みなのですが、Crystal Tips はどうもソニーの WF シリーズには緩くてすっぽ抜けそうなのが怖い。そうすると事実上 COMPLY 一択なわけです。
COMPLY の TRUEGRIP PRO シリーズは形状違いで TW（円錐形）/TWR（円形）/TWo（楕円形）の三種類あり、さらに軸の太さ別とコアの取付位置（A/B/C）、イヤーピース自体のサイズ（S/M/L）とバリエーションが多すぎて果たして自分の耳と WF-1000XM5 をちょうど良く繋いでくれるのがどのバージョンなのか極めて分かりづらい。こういうときに頼りになるのは e イヤホンくらいしかありません。
↑のエントリーにまさに求める答えが書いてあったので、完全に鵜呑みにして TW-200-C を買ってきました。
ちなみに COMPLY のパッケージは 1 ペアと 3 ペアがあり、3 ペアの方がお買い得（1 ペア×2 の値段で 3 ペア入っている）なのですが、そのうち他メーカーからも WF-1000XM5 対応のイヤーピースがいろいろ出てくるだろうと思ってとりあえず 1 ペアだけ購入。
純正イヤーピース（写真左）は円柱に近い形状になっていて、先端が太め。これが私の耳穴に微妙に合わないようで、奥までしっかり入りきらない感覚があり、それが遮音性を阻害しているように思います。ウレタン系だから潰して耳に入れるんですが、それでも奥まで行かないんですよね…。
対する COMPLY の TW シリーズはもともとが円錐形で、さらにそれを潰して耳に入れるから奥までフィットしてくれる感じ。
耳垢や埃の侵入を防ぐフィルターを備えています。イヤホン側にフィルターのない WF-1000XM5 で使うにはこれが必須。
ただし純正イヤーピースと違ってスポンジ状のフィルターなので、けっこう高音が減衰しそう。COMPLY はただでさえ高音が弱いので、高域重視の人には物足りないかもしれません。
A/B/C の三種類あるコア取付位置のうち、WF-1000XM5 に対応するのは C（根元側）にコアがあるタイプ。
白い SednaEarfit MAX とは違って黒いウレタンフォーム系イヤーピースなので、装着時の見た目は純正と大きく変わりません。でも純正よりもウレタンフォームが大きく潰れ、復元時に耳の形にフィットすることで耳栓のような遮音性があります。
L サイズでも純正ケースにちゃんとセットできました。
先週末の鈴鹿への行き帰りの東海道新幹線でさっそく使ってみました。使用感としては以下のような感じ。
- 遮音性： TRUEGRIP PRO ＞ 純正イヤーピース ＞ SednaEarfit MAX
- グリップ感： TRUEGRIP PRO ＞ SednaEarfit MAX ＞ 純正イヤーピース
- つけ心地（圧迫感のなさ）：SednaEarfit MAX ＞ 純正イヤーピース ＞ TRUEGRIP PRO
- 音質： SednaEarfit MAX ＞ 純正イヤーピース ＞ TRUEGRIP PRO
ということでそれぞれ一長一短。遮音性と脱落しにくい安心感で COMPLY がトップなのは期待通りです。日常使いは音質重視で SednaEarfit MAX がいいけど、飛行機や新幹線に乗るときは COMPLY、というように使い分けていこうと思います。高域が減衰してしまうのが COMPLY の欠点ですが、イコライザーで高域を持ち上げてやればそこそこ満足できる音質にできます。
純正イヤーピースもそんなに悪いわけではないんだけど遮音性が期待したほどではなくて器用貧乏な感じなんですよね。これが耳型に合う人にとっては文句がないのかもしれませんが。
この秋は出張等もありそうなので、その際にこのイヤーピースに活躍してもらうことにします。他にも良さげなイヤーピースが出てきたらまた試してみようかと。
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