【西田宗千佳のRandomTracking】Amazonの“指輪”登場、Echo新デバイスを体験。スマートグラス、イヤフォンなど多数 – AV Watch
Amazon が Echo スマートスピーカの第三世代モデル群およびスマートグラスやトゥルーワイヤレスイヤホン、指輪型デバイスなどの新カテゴリ製品群を発表しました。
スマートスピーカ群に関しては基本的に順当進化。目新しいところと言えば新しく最上位クラスとなる「Echo Studio」が登場し、3D オーディオへの取り組みが本格化し始めようとしている点くらいでしょうか。それよりも、コンセントプラグタイプの「Echo Flex」やホームセキュリティ製品、スマート家電などのデバイスを一挙にリリースし、従来はサードパーティ頼みだったスマートホーム連携に自前で乗り込んできたことのほうが興味深い。
また実験的な位置づけながらメガネ型デバイス「Echo Frames」と指輪型デバイス「Echo Loop」も気になるところ。音声アシスタント系スマートデバイスはスピーカの次は間違いなくウェアラブルデバイスに入り、誰もがスマホと同じように各自の音声アシスタントを持ち歩く時代になるはず。その正解がメガネなのか指輪なのか時計なのかは判りませんが、音声アシスタントの再大手である Amazon がこの部分に手をつけたことで、競合も含め今後実用化が早まっていくのは間違いないでしょう。その最初の一歩としてこの発表は注目に値すると思います。
音声アシスタント系ウェアラブルデバイス、という点ではトゥルーワイヤレスイヤホン「Echo Buds」も外せません。外出時に身につける音声アシスタント系デバイスとしては、現時点ではメガネ型よりも指輪型よりも時計型よりも浸透しているのがトゥルーワイヤレスイヤホンなのは間違いありません。耳栓型であるが故に誰かと話すときは外すのが現在の常識ですが、ノイズキャンセルのための外音取り込み機能を応用することで「外音を遮断しない使い方」も可能(トゥルーワイヤレスでノイキャンな製品はまだまだ少ないですが)。以前も外音が取り込めるヘッドホンでは「音の AR」を実現できるというエントリーを書いたとおり、将来この手の機能が浸透していけば誰かと話すときもずっとイヤホンをつけっぱなしなのが普通、何かを調べるときはスマホを使わずに音声アシスタントに訊くのが普通…というように常識の方が変わっていく可能性だってあると思っています。
まあ音声アシスタント機能を置いておいても、この Echo Buds は純粋にトゥルーワイヤレスイヤホンとしても非常に魅力的。定評の高い BOSE とコラボしたノイキャンを内蔵したトゥルーワイヤレスイヤホンが USD129.99 という破壊的価格で登場するわけですから注目しないわけがありません。NC 用のマイクを利用して Alexa(だけでなく Siri や Google アシスタントも)を利用できるだけでなく、外音をパススルーするモードもあって全方位的に機能を備えていると言えます。これ相当売れてしまうんでしょうし、私も試してみたい。
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