今週 iOS 13 と iPadOS が正式リリースされました。iOS 13 のほうはもうあちこちで書かれているので置いといて、個人的に期待していた iPadOS のほうについて書いておきます。
iPadOS 13.1提供開始。iPadに最適化した新OSでホーム画面も刷新 – AV Watch
「iPadOS」といってもバージョンナンバーは 13.1 となっていて、あくまで iOS をベースにした iPad 向け派生という位置づけであることが分かります。PC ライクに使うための機能差分が追加されたバージョンということでしょう。
iOS 13/iPadOS からはホーム画面のアイコン長押しで並び替え/アンインストールではなくクイックアクションメニューが表示されるようになりました。まるで Windows の右クリックメニューや Android の長押しメニューのようで iOS らしいシンプルさから徐々に乖離しているのを感じます。まあ私は基本 Windows/Android 派なのでこっちのほうが便利ですが、なんだか長年のライバルに対して「オマエはそういうやつじゃなかっただろ」と言いたい気分。
アプリの切り替えも一覧性が良くなり、目的のアプリを探しやすくなりました。スマホだと画面が小さいこともあって一つのアプリに集中して使いがちですが、タブレットは最近の性能向上もあって PC ライクに使えてしまうせいか、スマホよりも細かくアプリを行き来して作業するような使い方になるんですよね。従来は「あくまでタブレットだから効率が多少悪くてもしょうがないか」と半分諦めていたのが、これなら今までよりも積極的に PC 的な使い方をしていけそうな感覚。
Split View。従来から存在した機能ではありますが、今までは同じアプリを二枚並べることができませんでした。例えばブラウザを二つ並べたい場合は別々のブラウザ(例えば Safari と Chrome)をそれぞれ起ち上げる必要があり、それが面倒であまり Split View を使っていませんでしたが、これなら調べ物や blog 執筆に活用できそう。
フローティング表示できるようになったソフトウェアキーボード。タッチパネル上で QWERTY キーボードを打つのがあまり好きではない私はタブレットでもフリック入力することが多いからこれは助かる…と思ったんですが、画面端から遠いところにフロートさせると親指が届かなくなるので、これは別に従来通り画面右下にテンキー表示させるので十分だったかな。
ちなみにこのフローティング表示、現バージョンの ATOK ではまだ不具合があるようなので(時々フローティングウィンドウ内が真っ白になる)、一日も早いバージョンアップ希望。
また今回対応した Bluetooth マウスに関しては、普通にペアリングしようとしても全然繋がらなかったのですが、いしたにまさきさんの下記エントリーを読んで理解しました。
iPadOS13.1でiPadでマウスを使う設定にして、さらにマウスの調整。マウスでスクショ取れるようになったのが神
通常の Bluetooth 設定ではなくてアクセシビリティ設定の中からセットアップするんだとは…。
マウスを使ってみた感じでは、ポインタが円形でけっこう大きいのが気になるけど(設定でサイズ変更できるけど最小サイズでもまだ大きい)右クリックメニューもカスタマイズできるし、これけっこう便利なのでは。PC ヘビーユーザーとしては iPad で Bluetooth キーボードを使っているとどうしても画面タッチではなくマウス操作したくなってしまうので、やっぱりマウスがあったほうがしっくり来ます。
まだそれほど使い込んだわけではありませんが、第一印象としては「今まで以上に PC ライクに使えるようになってきたな」という感想。そろそろプライベート用のモバイルは PC ではなく完全に iPad でもいいような気がしてきました。それと同時にこういう使い方をするなら iPad mini はちょっと画面サイズ的に物足りない、iPad Pro が欲しくなってきてしまいますね…。
コメント