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有楽町 和食処 五島

有楽町の交通会館の地下に、五島列島の味を楽しめる店があると聞いていそいそと。

交通会館

交通会館の地下にはいくつもの地方のアンテナショップが入っていて、その中には我が故郷・いきいき富山館もあります。だから有楽町・銀座方面に用事があるときはたまに覗きにきたりしていたのですが、飲食店街のほうには入ってみたことがありませんでした。
よさげな飲食店が立ち並ぶ中にあったのがその名も「和食処 五島」。

和食処 五島

和食処 五島

五島市公認の郷土料理店とのことです。ある意味これもアンテナショップみたいなものなのでしょう。

私がこの店に来ようと思ったきっかけはもちろん『劇映画 孤独のグルメ』。

劇映画 孤独のグルメ×五島市

劇映画の聖地巡礼にはこの 3 月に行ってきたところですが、弾丸気味の日程だったこともあり映画に登場したちゃんぽんを食べて奈留島~福江島のロケ地を巡礼するのが精一杯でした。まあ聖地巡礼としてはほぼ網羅できたから良かったけど、本当ならあと一泊してロケ地以外の名所や五島ならではの味も堪能したかった。そんな折、この店の存在を知ったからには改めて五島を味わいに来るしかありません。

和食処 五島

店内は完全に五島列島推し。壁には五島の風景写真が大々的に貼り込まれていて、これ↑は私も聖地巡礼で行った堂崎教会ですね。他にも福江島の海岸線の写真なんかもあったりして、まさに聖地巡礼してきたときのことを鮮明に思い出します。

和食処 五島

料理はレギュラーメニューの他に日替わりのオススメもある模様。
せっかくだから五島名物のクエは食べておきたい。あと五島牛も。でもそれ以外のメニューも何でもおいしそうだなあ。あご(トビウオ)の出汁を使っているからどんな料理もうまみが強くておいしいに違いない。

和食処 五島

一杯目は珍しくビールではなく檸檬氷サワー。

ロックアイスの代わりに冷凍したレモンがグラスに詰まっていて、溶けてきても味が薄くならないのが嬉しい。甘くないレモンのしっかりした酸味が暑さにやられた身体にキク!
ちなみに檸檬氷は飲んでる間には溶けきらないから「つぎ足し」でちょっと安く二杯目までいけるのもありがたい。

和食処 五島

お通しは豆アジの唐揚げ。いかにも島のお通しって感じ。
こんなにちっちゃいのにしっかりうまい。しかもサクサク。レモンサワーのお供に最高。

和食処 五島

つまみはまず刺盛からでしょう。
手前右から順にマダイ、コショウダイ、スズキ、メジナ、そして上段がクエ。

白身ばかりの刺盛というのも珍しいけど、あっさり系の四種を食べた後にクエをいただくと対照的なトロッと濃い味。なるほど、この刺盛はクエを最高に味わうための組み合わせなのか。

和食処 五島

さらにクエもう一品。炙りクエのおろしポン酢。
刺身とは打って変わって、サッと炙ることで身が軽く締まり、それをおろしポン酢でさっぱりいただくとうまい!
「幻の魚」とも言われるクエ、こんなに堪能できちゃって良いんだろうか。

和食処 五島

五島牛わさび和え。
どんな感じかと思ったらユッケ的なやつで、よく混ぜていただきます。

これもまたおいしい。今週に入っていきなり 35℃ に迫る暑さが続いていたから、冷菜系のおつまみがおいしいと幸せ。

和食処 五島

レモンサワーが二杯目まで軽く空いてしまったところで焼酎の出番。
これはその名も「五島」という芋焼酎。しっかりうまい、現地の焼酎なんだから郷土料理に合わないわけがない。

和食処 五島

そして「とろける白レバー」。
名の通り、口に入れた瞬間にとろける食感。そして濃密な味。うわー、これは焼酎に切り換えて正解だった。めちゃくちゃうまい。

和食処 五島

もひとつ珍味、クリームチーズの五島味噌漬け。
私はクリームチーズとかマスカルポーネに味噌、酒盗、いぶりがっこといった珍味を組み合わせたものに目がないんですよ。これまためちゃくちゃうまくて幸せに包まれる。

和食処 五島

きびなご一夜干し炙り。
あくまで一夜干しだからまだしっとりしていて、それでいて旨味が増幅している。これまたうまいなあ!

和食処 五島

「あご出汁ふわふわ玉子 あおさの香り」。
もうね、見るからにふわっふわ。そして食べたら本当にふわっふわ。

そこにあご出汁とあおさ、海の風味のダブルパンチ。もはや自分が五島の海をフワフワと漂っているような気分だ。

和食処 五島

焼酎も二杯目が空いてしまったところで、最後は角ハイボールでちょっと立て直そう。
この後は揚げ物もやってくることだし。

和食処 五島

イカの塩辛のコロッケ。これまた珍味。
個人的にはイカの塩辛や黒作りは子どもの頃から慣れ親しんだ味だから、初めて食べるはずの塩辛コロッケもなんだか初めてな気がしない。

で、〆は当然五島うどんをいただくわけです。

和食処 五島

冷やし梅肉五島うどん。この季節はやっぱり冷たいうどんがいい。

福江島のフェリーターミナルで食べた温かい五島うどんとは違って、梅の風味が味をキリッと引き締める。それでいて温かいうどんと同様に、五島ならではのかまぼこが載ってくるのもまた嬉しい。
こんなうどんなら真夏に毎日でも食べられそう。もしかするとこれ、素麺よりも好きかも。

和食処 五島

そしてもう一品、「五島うどん ちゃんぽん味」。
五島うどんと五島ちゃんぽん、名物を同時に味わえるなんて。うどんなのに、見た目は完全にちゃんぽん。

和食処 五島

長崎ちゃんぽんとはひと味違う、五島ならではのスープの味。
そして麺はコシがあるのにツルツルと入っていく。五島うどんとちゃんぽん麺のいいとこ取り、むしろいいとこを取った結果新しい麺類が生まれた感がある。

いやはや、どの料理も本当においしかった。期待以上でした。
これで五島列島を堪能しきれなかった寂しさが少し埋められました。

この味が恋しくなったらまた食べに来ます。
ごちそうさまでした。

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