先日ボンディ秋葉原店のエントリーを書いたらフォロワーのうらちさんから「末広町近くにもいいカレー屋がいくつかあるよ」と教えていただいたので、アキバに用事があったついでに食べてきました。
まだ秋葉原が電脳街だった頃、パーツショップを巡りながらジャンク通りを歩いて行った終端が末広町でした。だからここまで来たらあとは折り返して秋葉原駅方面に戻るだけという感覚で、ここで何か食べるという発想が当時はありませんでした。知らない間にこの近辺にカレー屋がいくつもできていたんですね。
今回訪問したのはその中のひとつ「ブラウニー」。なんか親近感のある名前(笑)。定休日でなくても営業していないこともあるということで、ダメだったら他の店にしようと思いながら来てみたらやってました。
カレー屋だけどカレーに並ぶメニューとして「ブラウンソースごはん」というのもあるらしい。しかも周りのお客さんの半分くらいはカレーじゃなくてブラウンソースごはんを注文していて、カレーに負けず劣らずおいしいと思われる。店名からしてブラウニーだしなあ、これは気になる…。
しかもカレーもオーソドックスな「牛すじ肉のカレーごはん」(カレーライスじゃなくてカレー「ごはん」なのがかわいらしい)に加えて「ミルクチキンカレーごはん」にはココナッツミルクとナンプラーが使われているとか!そんじょそこらのカレー屋とは別物感が漂ってる、全種類制覇してみたくなります。
優しくも寡黙な雰囲気のおじいさんがよく響く声で「いらっしゃーい!」と出迎えてくれる店内。どうやらこのおじいさんがワンオペで営業している模様。
腰を下ろしてみると、妙な懐かしさを感じる。中央通りに溢れ返っている外国人観光客もここまでは来ない。お店の外に見える風景に、今は失われてしまった電脳街時代の秋葉原の空気感がかろうじて残っているような気がします。
メニュー表には食材のこだわりがさりげなく記されていました。
「野菜は国産 90%」「スパイスは外国産 90%」という 100% ではない数字も正直に出してくるあたりにこの店の実直さを感じます。
どれにしようか迷った結果、やはり王道で「牛すじ肉のカレーごはん オムチーズのせ」を注文しました。
思ってたよりもずっと大きなサイズのオムレツが載っていてごはんが見えない。純白な平皿にブラウンとイエローの組み合わせ、これは見るからに幸せな光景。
シャバシャバ系のカレーソース、淡泊なのかと思ったらスパイスをしっかり感じる。沢山のスパイスと時間を使って丁寧に作られたカレーであることが判る。
スプーンで切る必要もないくらいトロトロの牛すじは塊肉もうまいけど、糸状にほぐれたすじ肉がカレーソースに溶け込んでいてそれがカレー自体のうまみを押し上げている。
カレーソースに散らされたネギは一般的なカレーの文脈だと異物でしかないところ、ここのカレーはスパイスカレーでありながら半分は牛すじ煮込み的でもあるから、このネギはその意味では正しい。確かにこの味はカレーライスではなく「カレーごはん」。蕎麦屋のカレー丼とはまた違うアプローチの和系カレー、いいじゃないですか。
大ぶりのオムレツをスプーンで割ると中からトロトロのチーズが!
オムレツ自体もうまいけど、このチーズがあることでさらに濃厚になっている。チーズをカレーに溶かすとコクがさらに増してカレーまでおいしくなる。チーズ好きとしてはこのオムチーズのせ、たまりません。
いやあおいしいカレーでした。秋葉原の外れにこんな店があったとは。
ブラウンソースごはんもミルクチキンカレーごはんも気になるし、何回か来てみるしかないなあ。おすすめいただいた理由がよーく解りました。
ごちそうさまでした。









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