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WF-1000XM5 で AZLA SednaEarfit MAX を試す

遮音性のテストをした結果ある程度特性や傾向が掴めてきた WF-1000XM5。得手不得手あり、人によって合う合わないもありそうだけど私は気に入っています。ただ新しいイヤーピースがイマイチ合っていないような気がしていました。
具体的にいうと、なんかイヤーピースが耳の奥までフィットしきっていない感覚がありました。旧型比で装着感が軽くなっているのはすごく良いんですが、L サイズのイヤーピースを付けても微妙に緩いような。ということで、フィット感や音質が変わることを期待してサードパーティー製に換えてみました。

AZLA / SednaEarfit MAX (ML)

SednaEarfit MAX

AZLA の SednaEarfit MAX です。このシリーズは一時期愛用していたのですが、シリコンが固めで長時間つけていると耳が痛くなるのが欠点でした。そのためリモートワーク主体の生活になってイヤホンの使用時間が長くなってからは敬遠していたのですが、最近販売されているモデルでは素材が見直されて圧迫感が軽減しているっぽい。その中でも、この SednaEarfit MAX は WF-1000XM5 で使っている人が多いようです。

WF-1000XM5 ではワックス(耳垢)ガードが本体側ではなくイヤーピース側についたことで、サードパーティー製に換えるときもワックスガードつきのイヤーピースを選ぶ必要があります。SednaEarfit MAX ではイヤーピース側にワックスガードがついているため、M5 用の交換用イヤーピースとして選ばれているようです。

SednaEarfit MAX

が、個人的に SednaEarfit MAX を選んだ理由はワックスガード以上にイヤーピースの素材に医療用シリコンを採用したことで耳への負担が軽く、かつイヤーピース先端の肉厚が薄くなっていることで奥までしっかり挿し込めそうだったから。WF-1000XM5 本来の装着感の軽さを活かしつつ、よりフィットしてくれるだろうと思いました。

ちなみに SednaEarfit MAX には有線イヤホン用の Standard と TWS イヤホン用、それと AirPods Pro 専用品がありますが、WF-1000XM5 には TWS 用ではなく Standard が適合します。

SednaEarfit MAX

見た目的にはハニカム状の孔が空いたワックスガードが特徴的。純正イヤーピースのメッシュ状ガードに比べると目が粗いですが、耳垢の侵入を防ぐ目的ならこれくらいで十分ではないでしょうか。神経質な人は気になるかもしれませんが…。

このワックスガード自体がノズルと同素材で一体成型されていて、非常に軟らかい。

SednaEarfit MAX

従来の SednaEarfit シリーズよりも軽い力で変形させられます。
イヤーピースの先端が薄肉化されていることも相まって、長時間つけていても耳穴が痛くなることはなさそう。

SednaEarfit MAX

私が選んだ ML サイズのイヤーピースは純正の L サイズと同等の大きさ。充電ケースにももちろん干渉なく収まります。
純正イヤーピースは横から見ると台形に近い形状をしていて、それが私の耳には奥まで挿し込めない原因かもしれません。M サイズだと奥まで入るけど密閉が甘く、L だと耳穴は塞がるけど奥まで入らない感覚。対して SednaEarfit MAX は半球状かつイヤーピースの先端が薄い(軟らかい)ため耳奥までしっかり挿し込めます。また SednaEarfit シリーズの特徴としてイヤーピースの開口が大きく、ドライバーの出音をそのまま耳に届けてくれます。

SednaEarfit MAX

ちなみに(今回は使いませんが)細軸用のノズルアダプターが同梱されていて、Shure などの軸の細いイヤホンにも対応できるようになっています。

SednaEarfit MAX

使ってみました。

サイズが合っているから耳穴はしっかり塞ぎつつ、奥までグッと挿し込めているフィット感。そうそう、これを求めていました。
一方で音量の大きなノイズはウレタン系イヤーピースほどには遮蔽できず、本当にうるさい場所で使うには向いていないかもしれません。ただ WF-1000XM5 自体が生活音レベルのノイズ除去力が強いため、装着感を含めた日常生活での快適度は純正イヤーピースよりも高く感じます。

そしてそれ以上に音質への影響が大きくて、純正イヤーピースではウレタン素材によって減衰させられていた高音がそのまま耳に届く感覚。純正イヤーピースではイコライザーを使って高音を持ち上げてやるとちょうど良かったのが、SednaEarfit MAX ではそれだとちょっと高音が強すぎ、むしろフラットに戻した状態でちょうど良く聞こえます。

耳の形って個人差が大きいので、最初から万人に合うイヤホンというのは存在しないし、だからこそカスタム IEM のような製品もあるわけです。スピーカーの音の聞こえ方がワイヤリングよりも設置(位置や向き、吸音/反射、スパイクなど)による影響の方が大きいように、イヤホンも(今回は TWS だからリケーブル関係ないけど)音をどうやって鼓膜に届けるかという点でイヤーピース選びが非常に重要。近年はイヤピも種類が多すぎ&値段上がりすぎのきらいがありますが、それだけ選び甲斐があるパーツだと思っています。
私は WF-1000XM5 については日常用にはとりあえずこの SednaEarfit MAX を決定版として、遠出用に引き続き純正を使うか他のウレタン系を探索するかもう少し考えてみることにします。

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