前回は HT3550 の疑似天吊りまで完了させましたが、続いての課題は HDMI ケーブルをどうするか。我が家の場合、スクリーン横に置いた AV アンプからプロジェクタまで引き回すとすると約 12m のケーブルが必要になります。今まで使っていた Amazon ベーシックの HDMI ケーブル(7.6m)は正式に 4K 対応した製品でないながらも UHD コンテンツが表示できていましたが、長さがちょっと足りません。
今回は 4K で映したいから条件はけっこうシビア。考えられるのは以下の選択肢になります。
- 12~15m の導線ケーブルで接続する
- 5~10m 程度のケーブルを二本リピータで中継して接続する
- 光ファイバ HDMI ケーブルで接続する
- HDMI-Ethernet コンバータで接続する
私は以前仕事関係で HDMI-Ethernet コンバータでオーバー FHD の HDMI を引き回したことがあるので信頼のおける機材を使えばそれが最も確実なのですが、コストもかかるし送信・受信側両方に電源も確保しなくてはなりません。そこでまずはできるだけコストを抑えながら HDMI を引き回せる方法を模索してみます。
そもそも HDMI は導線で 10m 以上引き回すことを想定していないスペックなので、できれば導線は使いたくない。また下記記事を読むと光 HDMI は(信頼のおける製品を選べば)導線よりも確実性が高そう。
【ミニレビュー】4K/HDRプロジェクタ導入で直面した18Gbps伝送問題。光ファイバーHDMIを検証 – AV Watch
とはいえ光 HDMI ケーブルも名のあるメーカーのものを買おうと思ったら数万円コース。そこでいろいろ探し回った挙句、とりあえずこれを試してみました。
DTECH / 光ファイバ HDMI ケーブル 15m 4K DT-HF302
中国メーカーの光 HDMI ケーブルです。まあ日本メーカーでも全てが MADE IN JAPAN でもないだろうし、中華製でも当たりはあるに違いない。これは 15m で一万円前後(クーポン込み)だったこともあって、半分ダメモトで注文してみました。
購入時のスペックには 15m と書いてありましたが、届いたドラムには 16m のステッカーが貼られていました。
ケーブルは両端ともに microHDMI 仕様で、スタンダード HDMI への変換アダプタが付属します。microHDMI なのはコネクタを小径にして配管等に通しやすくするためのもので、主にインストーラー向けを想定しているものと思われます。
で、接続してみた結果から言うと、
映りませんでしたorz
先日 4K で映らずに苦労したので今回はとりあえず HD で表示させるところから始めてもダメ。AV アンプ経由でなくソース機器から直接繋いでもダメ。挙句の果てには HDMI 変換アダプタに何か問題があるのかと思い microHDMI から直接出力しても(手持ちの microHDMI 機器としてミラーレスカメラに繋いでみた)ダメ。これは初期不良なのか、あるいはプロジェクタとの相性なのか不明だけど、とにかく何も映りません。
そもそも Amazon での該当商品のレビューを見ると「ケーブルに USB 給電ができる」という記述が複数見られますが(ケーブルに電源供給をすることで伝送を安定させられる)、本製品には給電用の USB ジャックは存在しません。これはもしかしてユーザーレビューの継承を目的に Amazon の旧製品の販売ページに途中から別の製品を差し替えで掲載したのではないか。また継続的に 30% オフのクーポンをつけているのも二重価格表示の疑いがあるし、いろいろと怪しい。実使用上の問題に遭遇したことで、製品の不具合や相性問題とは別に、商売として不透明な部分が気になってきました。
まあ半分は映ればラッキー、くらいのつもりで試してみたわけなんですが。
とりあえずダメモトでサポートに掛け合ってみて、難しそうならば実績のある接続方法に切り替えようと思います。
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