スポンサーリンク

BenQ HT3550 を疑似天吊りする

4K 映像が映るところまでいった BenQ HT3550、次はいよいよ本格設置編です。

プロジェクタの設置といえば天吊りですが、我が家はマンションなので規約上好き勝手に壁や天井に穴を開けることができません。管理組合に申請して許可を取れば開けられなくもないんですが、それでも構造上ドリルを打てない箇所も多く、実質的に天吊りはほぼ NG という状況。そこで、器具を使って疑似天吊りすることにします。

幸い、以前(といっても十年以上前)に住んでいたアパートでプロジェクタを疑似天吊りしていたときの器具が捨てずに取ってありました。

BenQ HT3550

当時使っていたソニー VPL-HS10 用の疑似天吊り金具です。ニッシャ技研というメーカーの製品だったはずですが、製造元は既に存在しないようですね。
HT3550 のために新規に器具を揃えるとそれなりの金額になるので、今回はこれを流用してみることにしました。

BenQ HT3550

さすがに古いもので当時使っていたビス等も見当たらなかったため、東急ハンズに行ってネジ類を調達してきました。取付器具にプロジェクタを少し浮かせて取り付けるためのスペーサー(M4×20mm)と、スペーサーを器具にネジ止めするためのトラスネジ(M4×25mm)です。
なぜプロジェクタを浮かせて取り付けたいかは後述。

BenQ HT3550

HT3550 の底面には天吊りのためのネジ穴(M4×8mm)が三ケ所設けられています。ここに用意したスペーサーをねじ込みます。
底面にはまた設計上の重心(Center Of Gravity)の刻印もあるので、ここを取付器具の重心点に合わせます。

BenQ HT3550

HT3550 側のネジ穴の位置を測り、それに合わせて器具の底板に穴を開けます。底板は MDF のため普通の電動ドリルで加工できました。

穴を開けたら、トラスネジを使ってプロジェクタを器具に固定します。

BenQ HT3550

MDF の厚みが 18mm くらいあったから、トラスネジは 25mm じゃなくて 30mm くらいでも良かったかな…。
横から見ると分かるとおり、スペーサーを利用したのは器具側の出っ張りを避けて電源ケーブルを通すためだったのでした。

この器具を使ってどのように疑似天吊りするかですが、次はこれを使います。

Manfrotto / AutoPole 076 150cm-270cm (シルバー)

Manfrotto AutoPole 076

Manfrotto のオートポール。スタジオ撮影の際に照明器具を吊るすための定番用品です。
私が昔プロジェクタを疑似天吊りしていたときもオートポールを使っていたんですが引っ越しの際に一旦手放してしまったので、今回改めて買いなおしました。

BenQ HT3550

このようにオートポールを突っ張らせて、そこに取付器具をセットします。
取付器具には Manfrotto のスーパークランプが取り付けられています。本来は重い照明器具をオートポールに固定するための器具なので、これらを組み合わせて疑似天吊りするのは理に適っていると言えます。

BenQ HT3550

とはいえプロジェクタもそれなりに重いので、どうしても少しだけ前に傾いてしまう=台形歪みが出てしまうのは避けられません。まあここはこのやり方で疑似天吊りする以上は仕方のないところ。それよりも常設することでいつでも位置調整なしにすぐ使い始められるのは、プロジェクタを気軽に使う上ではとても重要。

で、とりあえず設置は完了したものの、これでは HDMI ケーブルの長さが足りなくなってしまったので、次回はそのあたりのお話に続きます。

コメント

  1. 湯の如し より:

    はじめまして。「湯の如し」と申します。外出を控える中、プロジェクターをBENQ HT3550に買い替えようと考えています。座った時にちょうど頭の上辺りに設置する予定です。棚板の上にデスクトップ(天吊りでない方式)で設置(サイト欄に記載させていただきました)する制約条件があります。これですとレンズシフトが10%しかないため上を見上げるような視聴となります。設置モードを天吊りにし、上下反転と左右反転が同時に可能であればクリアですが、そのような設定はなさそうなので諦めかけていました。
    検索したところ、こちらの記事を拝見しまして、これだ!と確信し、コメントさせていただきました。
    パイン材等に重心点の穴を開け、スぺーサーをかましてHT3550をパン材に取り付ける。
    棚板(アルミのパッチ棚板)の下面にパイン材をネジ止めして擬似天吊りしようと考えています。
    ありがとうございました。

    • B より:

      コメントありがとうございます!近年はテレビの大画面化のためプロジェクタを使う人が減っているのか、あまり反響がなくて寂しく思っていたところです。
      私は以前 BenQ の他のモデルを試用したことがあり、このクラスにも上下/左右反転モードがついていることは分かっていました。HT3550、とても高画質で今のところ大きな不満もなく非常に満足しています。

      サイト拝見しました。サラウンドスピーカも天吊りできる環境でうらやましいです。ウチはリビングなのでサラウンド ch は都度出してきています(笑
      ホームシアター仲間として私のほうも参考にさせていただきます!

  2. 湯の如し より:

    こちらこそよろしくお願いいたします。
    教えてください。HT3550購入しました。明日到着するのですが、今ホームセンター来ておりましてネジを購入するところです。

    HT3550ですが上下/左右反転モードはあるのでしょうか?

    それがあると今の設置位置に(頭の上)デスクトップで置けると思っています。

    • 湯の如し より:

      大変失礼しました。初期設定の設置位置選択がが「上下/左右反転モード」になるようですね。慌ててしまい質問してしまいました。

      • B より:

        おお、発注されたのですね!blog で設置関連のエントリーを拝見するのを楽しみにしています。

        • 湯の如し より:

          こんばんは!HT3550取り付け完了しました。参考にさせていただき、無事に設置できました。
          HT3550について一つ質問があります。教えてください。
          投影面周りに25mm幅くらいの余丁が4辺にあります。これは正常でしょうか?HT3550のオーバースキャン調整でも余丁が消えません。テストパターンでも余丁が現れるのでPC等のオーバースキャンの設定ではないようです。

          • B より:

            blog 拝見しました。我が家とはまた異なるパターンでの設置、とても参考になります!

            改めて確認しましたが、私の持っている個体でも四辺の余丁はありますね。
            設定でいじれるものでもなさそうなのでこういう仕様なのだと思います。DLP デバイスの四辺ギリギリでマスクしているわけではないということでしょうか。
            PC とも接続してみましたがちゃんと 3,840×2,160 の解像度で認識されていて、端のほうのピクセルが使われていないということでもなさそうです。4K ともなるとピクセルが見えないので本当かどうかは分かりませんが…。

            ただ(ハッキリとは憶えていないのですが)以前 HT3050 を試用したときも多少の余丁はあったはずなので、こういうものなのだと思っています。
            ご参考: https://mono-log.jp/archives/2016/02/benq_ht3050_3.php
            これが BenQ の仕様なのか DLP プロジェクタ共通の仕様なのかはちょっと分かりません。

            なお我が家の場合、設置環境的にどうしても微妙に台形補正をせざるを得ず、ドットバイドット表示にならないのは(ごくわずかな補正なのと高画素のおかげで視認できる画質差がないので)割り切っているので、余丁はそういうものだと思って実際の表示エリアとスクリーンのマスクを合わせて投写しています。

  3. 湯の如し より:

    早々の回答ありがとうございます。初期不良や設定ミスでなさそうで安心しました。今度壁紙に濃紺のマスクを貼るので境目をどこにするか悩みましたが、私も同様に有効表示範囲内の境目にマスクを合わせるようにしたいと思います。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました