ブラジルGP決勝 ロズベルグが優勝 – GPUpdate.net
転職したら急に忙しくなってしまい、ようやくブラジル GP の録画観戦を完了しました。
メキシコからの好調を維持するロズベルグが、ブラジルも予選から決勝まで席巻して完勝。といってもロズベルグがハミルトンを完全に上回ったというよりは、チーム方針によって勝たせてもらったという意味合いの強い勝利でした。もともと、昨シーズンに二人の関係が悪化したあたりから「オープニングラップを制したドライバーが勝利の権利をもつ」という暗黙のルールがメルセデス・チーム内にはあるように見受けられます。今季はチャンピオン争いの間はそれでもハミルトン側からの仕掛けがいろいろとあり、結果ロズベルグがそのプレッシャーに負けて自滅、というレースが多かったですが、アメリカ GP でドライバーズタイトルが確定して以来、いよいよこのルールが厳格に適用されるようになった…言い換えれば、ロズベルグに優先権のあるレースでハミルトンが勝とうとすることが許されなくなったようです。
チームとしては、現在のハミルトン+ロズベルグが理想的な布陣であり、ロズベルグがチームに対する不満を溜めて離脱するような状況は避けたいため(代わりに来るのがヴェッテルやアロンソクラスだったとしてもロズベルグ以上の確執の種になるし、明確なセカンド級ドライバーだと現在よりチーム力が下がってしまう)、ここでロズベルグのガス抜きをしつつ自信を取り戻させたい、といったところでしょうか。
ハミルトン的には勝てる可能性のあるレースで何もさせてもらえず、ロズベルグが勝つのを見ているだけ、というのはフラストレーションが溜まるでしょう。チャンピオン獲得決定後であってもレースはレース、とにかく勝ちたいというのはレーサーとしては当然の欲求だし、理解できます。でもそれ以上にいち F1 ファンとして、こういうレースは面白くない。現時点でメルセデスに対抗し得るマシンはメルセデスだけであり、その二台のデッドヒートこそ観たいわけですよ。
中団はコンストラクターズランク争いが佳境に入り、今回もヒュルケンベルグやグロジャン、フェルスタッペンらのポイント争いは見応えがありましたが、全体的には動きの少ない、単調なレースでした。
マクラーレン・ホンダは今回も…orz。終盤戦向けに投入したパワーユニット「スペック 4」も大きなパフォーマンスアップを果たしたとは言いにくく、信頼性に関する問題も相変わらず出続けているという八方塞がり。せめて、レースごとに少しずつパフォーマンスが上がり、それに伴ってときどき信頼性トラブルが発生する、というようなサイクルであればまだ希望も持てるというものですが、信頼性もパフォーマンスもずっと低いまま、では今後の展望もへったくれもないわけです。最終戦アブダビ…も辛いんだろうなあ…。
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