ハンガリーGP決勝 ハミルトンが今季初優勝 – GPUpdate.net
2013 年シーズンも折り返し地点。夏休み前最後のハンガリー GP は、ハミルトンがメルセデス移籍後初勝利を飾って締めました。
予選はヴェッテルが PP を獲とk…と思われたところで、そのヴェッテルのタイムを僅かに上回ったのがハミルトン。今季、予選ではメルセデスは圧倒的な速さを見せつけていますが、持ち前の直線スピードが活かせない低速な版画路リンクで PP、というのには恐れ入りました。
とはいえ、決勝ではスタートダッシュかピット戦略、タイヤへの入力の違いでヴェッテルに交わされるのは時間の問題、と思われましたが、最初のピットアウト後にヴェッテルがバトンの後ろで長時間引っかかってくれたおかげで、ハミルトンとしてはセーフティマージンを築くことに成功。その後も、ハミルトンはウェバーやグロジャンとの争いはあったものの、結局最後まで危なげないレース展開でポールトゥウィンを決めました。
結果的にはハミルトンが「抜けないハンガロリンク」での PP の優位を最大限に利用した形になりましたが、スペイン GP までのメルセデスならばどこかで失速していた可能性が高いでしょう。そういう意味では、問題となっている単独タイヤテストを経て、メルセデスの速さが本物になってきた成果、と言えるのかもしれません。
最終的に対抗となり得たのは、レース途中で 2 ストップ→3 ストップにタイヤ戦略を変更したロータスのライコネン。6 番手スタートから 2 位表彰台はタイヤに優しいこのクルマとライコネンのドライビングならではでしょうが、それでも予選 6 位ではこれが限界でしょう。よくやったと言えるでしょうが、今回のレースで最も利を得たのは、優勝したハミルトンを除けばやはりヴェッテルではないでしょうか。チャンピオンシップでは 2 位(このレースの結果、アロンソからライコネンに入れ替わった)に 34pt→38pt と差を広げ、さらに有利な状況に。圧倒的だった 2011 年(ハンガリー GP 終了時点で 2 位に 85pt 差)ほどではないにせよ、1 レースリタイアしてもまだ 13pt 以上は点差が残っているというのは、ヴェッテルにとって戦略の幅を広げてくれる武器になります。このままメルセデスの 2 台がアロンソとライコネンの間に割って入ってくれている限りは、今季はこのままヴェッテル有利で進んでいってしまうのではないでしょうか。これから 4 週間の夏休みの間に、(表向きは開発禁止期間となっているものの)各チームがどれだけキャッチアップしてくるか、休み明けのベルギーが見ものです。
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