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F1 カタール GP 2023

F1参戦17戦目で”初優勝”! ピアストリ、カタールGPスプリントでは「セーフティカーが僕の友達だった」
フェルスタッペン、F1カタールGPを完勝。チャンピオン獲得もまだまだ貪欲「今夜ちょっとは楽しもうと思うけど、まだまだ勝ちたいレースがたくさんあるんだ」

二年ぶり二度目の開催となったカタール GP。コース改修により縁石の攻撃性が高まり、その対策として決勝レースでは「タイヤ 1 セットあたり最大 18 周、かつ 3 回のタイヤ交換必須」という臨時ルールが設けられました。タイヤに関する安全性が危惧されたレースは 2005 年のアメリカ GP(インディアナポリス)以来のこと。さらには先日のオランダ GP 同様のトラックリミット違反による 5 秒ペナルティーが多発したこともあり、観ている側としては何とも盛り上がりに欠けるレースでした。「トップカテゴリーのレーサーなんだからレギュレーション内で最大限速く走るべき」というのは尤もなのですが、レースは競技であると同時に興行でもあるわけで、だったら観客が白けるようなレギュレーションやサーキットで走らせるなよ、とも正直思います。

■レッドブル

Max Verstappen

フェルスタッペンが土曜日のスプリントレースで 2 位に入ったことで今シーズンのドライバーズチャンピオンが確定しました。マックス三連覇おめでとう!
スプリント自体は真っ当に走れていれば逆転優勝はあり得たと思いますが、スタート直後にソフトタイヤ勢に先行されたことと三度のセーフティーカー導入で追撃の出鼻を何度もくじかれたことでチャンスを失った印象。決勝レースでの勝利数を伸ばすことを重視してスプリントではそこまで無理をしなかったように見えました。
決勝は PP からそのまま楽々優勝して自身のタイトル獲得に花を添えました。3 ストップ義務という変則的なレースではありましたが、フェルスタッペンにとってはそう難しくない週末だったことでしょう。

ペレスは…スプリントではオコンと接触してリタイヤ、決勝はピットレーンスタートから何とか 10 位入賞。今回の接触はあくまでレーシングインシデント、強いて言えばオコンに非がある…という内容だったものの、そもそも最速マシンに乗りながら予選で中団に沈んでいることがここ数戦のアクシデントの遠因。ランキング 2 位を直接争っているハミルトンが今回は決勝でリタイヤ(スプリントでは 5 位 4pt 獲得)したのがせめてもの救いですが、残り 5 レース(+スプリント 2 レース)で 30pt 差を守れるかどうかは微妙なところ。レッドブルは本当に来シーズンもペレスを乗せ続けるのでしょうか。

■マクラーレン

Oscar Piastri

おめでとうピアストリ!!!!!

スプリントレースとはいえデビューイヤー、しかもフェルスタッペンが無双するシーズンでポールトゥウィンを決めるとは恐れ入りました。しかも決勝でも 2 位フィニッシュ。鈴鹿で本人を目にしてすっかりファンになってしまった私としても嬉しい。
鈴鹿ではタイヤマネジメントの巧さで勝るノリスに逆転を許してしまいましたが、今回はスプリントとタイヤあたり最大 18 周と決まっている決勝だったことでタイヤマネジメント能力の差が覆い隠された部分はありました。しかし持ち前の速さに加えて経験と自信が積み重なることで今後もノリスと互角以上に渡り合うレースは増えていくのではないでしょうか。なんたってノリスはまだ F1 未勝利なんですよ…。最近のノリスはコース上では明らかにピアストリを意識していますが、今後さらにバチバチになっていく予感。このままチームの調子が良ければ来シーズンには一度くらい同士討ちもありそうな気がしています。

■メルセデス

アクシデントがなければ決勝で表彰台に上っていたのはマクラーレンではなくメルセデスの二人だったかもしれません。が、スタート直後にラッセルに被せに行ったハミルトンが接触、ハミルトンはそのままリタイヤでラッセルも一時大きくポジションを落とすことになりました。
メルセデスの二人は鈴鹿でもかなりバチバチやり合っていましたが、鈴鹿もカタールもトト・ウォルフが不在だったことの影響はありそうに思います。完全にセカンドドライバー待遇だったボッタスと違いラッセルはハミルトンの後継者になるためにチームに加入したため、いずれこういう日が来ることは予想していましたが。それにしても、マクラーレン/メルセデス/フェラーリのチーム内がバチバチになるのは見ている分には面白いのですが、それがフェルスタッペンをさらにラクにさせているように思えてなりません。

■アルファタウリ

アルファタウリ…。

角田はスプリントシュートアウトで SQ1 落ち。タイムアタック時にトラフィックの中に送り出されたようだけどどうせがんばってもポイントに届かなかったはずだからそれはまあ良い。角田はスプリントレースでも落ち着いて完走だけを目的に走っていたようで、むしろタイヤを温存したことで決勝レースに望みがかかります。
決勝では悪くないスタートを決め、メルセデスの接触も冷静にやり過ごして序盤は入賞圏内を走っていました。が、タイヤ交換するたびにズルズルとポジションを下げ、終わってみれば 15 位無得点。せっかく残しておいた新品タイヤをどんどん捨ててアンダーカットする戦略はどうかと思ったけど、それよりも純粋に速さがありませんでした。レース中ほぼずっと角田のタイミングモニターを注視していたのですが、まあ遅い。しかも DRS を使っても前の車を抜けない。今回は戦略とかタイヤ以前にクルマが全然ダメでしたね…。アップデートで速くなったという話はどこへ行ったのか。

後半戦以降、鈴鹿を含めチェッカー後に虚無な気持ちになるレースばかりが続いています。この先のレースもどうせマックスが勝つんだろうし角田はポイント獲らせてもらえないんだろうし、もう時差の辛いアメリカ大陸のレースはリアタイ観戦じゃなくてもいいかな…。

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