ベルギーGP決勝:ハミルトンが優勝、2位はウェーバー (GPUpdate.net)
今年も「スパ・ウェザー」に翻弄されたベルギー GP は、ハミルトンが完勝で今季 3 勝目。レースごとに目まぐるしく移り変わるポイントランキングでも首位につけました。
予選から荒れたこの週末の見所はいろいろありますが、それでも今回のベルギーはヴェッテルに引っかき回されたレースと言っても過言ではないでしょう。マシントラブル(フロントウィングの破損)でペースは上がらないけどストレートは速いバトンのマクラーレンをずっと抜きあぐねていたとはいえ、明らかなヴェッテルの過失でバトンを撃墜。その後もリウッツィに絡むなど、このレースでのヴェッテルは全く良いところナシ。
若さゆえのムラっ気の多さがここ数戦でもろに出ている印象で、計算上の可能性はまだまだ残っているとはいえ、この状態では今年はチャンピオンの資格はないでしょう。個人的にはヴェッテルは速くて分かりやすくて好きなドライバーですが、これではチャンピオンになれないことは、F1 の 60 年の歴史が物語っています。
「速いけど脆い」ライコネンのようなドライバーが大好きな私としては、ヴェッテルもこのままこの路線で行ってほしい気もしますが(笑、ヴェッテルが残りのシーズン中に成長してチャンピオンシップ争いに残るのか、今季はこのまま、メンタルを鍛えて来年再挑戦となるのか、しばらく見守りたいと思います。
逆にこのレースで勝ったハミルトンとダメージを最小限に抑えたウェバーのように混戦をきっちり勝てる、もしくはポイントをしっかり獲れるドライバーは強い。長いシーズンを経てチャンピオンになれるのは「速いドライバー」ではなく「強いドライバー」。個人的には、あと 6 戦残してはいますが、今年のチャンピオンシップはもうこの 2 人に絞られた、とこのレースでの戦いぶりをみて感じました。
残りレースで考えると、サーキット特性的にモンツァ・シンガポール・アブダビはマクラーレン有利、鈴鹿・ブラジルはレッドブル有利。初開催の韓国がどちら向きか分かりませんが、レイアウトを見る限りでは若干レッドブル有利?という気もします。つまり現時点では最終的にどちらが勝つか判断がつきかねるということですが(笑、現時点での私の予想としては、チーム力まで含めた総合戦力でハミルトン有利、に一票かな。
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