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F1 イタリアGP 2026

恐るべき18台抜き! アントネッリが60年ぶりイタリア人のイタリアGP制覇達成! 角田裕毅も10位。アストンマーティン・ホンダは全滅に終わる|F1イタリアGP決勝

イタリアGPは今シーズン最も見どころの多いレースだったのではないでしょうか。オーバーテイクが多かったのは電欠に伴うヨーヨーにすぎないのでしょうが、それを置いてもアントネッリが19番手スタートからの大逆転勝利。いくらマシンの優位性があるといってもそう簡単にできることではなく、今シーズンの圧倒的なポイントリーダーのさすがの走りを見せつけられました。

■メルセデス

アントネッリは今回PU交換(基数制限オーバー)ペナルティーのため後方グリッドからのスタートがレース前から確定していました。比較的オーバーテイクが容易なサーキットで入賞圏内に戻ってくる計算はついていたのでしょうが、それでもレーススタートからあっという間に入賞圏に上がって優勝争いにまで加わるとはね。しかも最後は同じクルマに乗るラッセルとデッドヒートを繰り広げての勝利だからお見事としか言いようがありません。タイヤ戦略の違いで終盤はアントネッリ有利な状況だったのは事実ですが、その状況まで持って行ったのはひとえにアントネッリの実力でしょう。

破れたラッセルは中盤までは盤石のレースでした。しかしアントネッリが追いついてきた段階でVSCが導入され、ラッセルはハードタイヤでステイアウト、アントネッリはミディアムに交換して追い上げ、とメルセデス内で戦略が分かれたことが明暗を分けたと言って良い。まあハードタイヤでも走りきれる計算だったこととトラックポジション(実際ライバルチームもほぼステイアウトだった)を考えればラッセルはステイアウトが定石ではあるのですが、メルセデス的には「ラッセルが納得せざるを得ない理由をつけてアントネッリを勝たせる戦略をとった」のが実際ではないでしょうか。
これで今シーズンはアントネッリ7勝、ラッセル2勝。それも今回は19位スタートからの大逆転優勝でポイント差は66に広がった…とくればラッセル的にはもうチャンピオンシップでの完敗を認めざるを得ないのでは。

■ピエール・ガスリー

予選Q3でラッセルとマクラーレン、フェラーリ、フェルスタッペンが鎬を削る中でまさかのガスリーがPP獲得!これには驚きました。しかもF1でのキャリア初PPですよ。
アルピーヌはメルセデスPUにスイッチした今季入賞圏の常連で、ほぼベストオブザレストが定位置になっていました。これまでシャシーの開発力はあるけどPUが足を引っ張っていたことが明らかになったわけですが、それでもメルセデスやマクラーレンを予選で上回ってみせるとは。フェルスタッペンやルクレールほどの華はないけど時折乾坤一擲の結果を出すガスリーは良いレーサーだなあ。2020年にガスリーが初優勝を挙げたのもここモンツァだったし、相性の良いサーキットでもあるのでしょう。
まあ決勝で上位チームを抑えることはできずズルズルと順位を下げて最終的には7位でしたが、これもチーム的にはまあ織り込み済みだったはず。個人的にはガスリーの2勝目を見てみたかった気はします。

しかしこういうパワーサーキットでメルセデスPU勢が予選・決勝ともに上位を独占するということはやはりPU性能(ICEだけでなく電力も含め)はメルセデスが圧倒しているということですね。一方でそのメルセデスPUを積みながらずっと下位をウロウロしているウィリアムズよ…。

■アストンマーティン

ハンガリーでアップデートされたホンダPUの2戦目。チューニングや車体とのマッチングが進んで上昇傾向が見たい…と思っていたレースでしたが、まさかの2台揃って予選Q1敗退、決勝はダブルリタイヤ。全然良くなってないんですけど。
次のスペインGPも新設のマドリンク・サーキットは高速コーナーが続くPUと空力効率重視のコース。モンツァでダメならスペインでもその次のバクーでもダメそうだなあ…。

■角田裕毅

ハンガリーに続きVCARBでの代役起用となった角田。予選はまさかのマシントラブル(ES不調?とか)でセクター1のタイムが伸びずQ1敗退。角田にとってモンツァは2021・2023年がマシントラブルでDNS(スタートできず)、2024年もトラブルで序盤にリタイヤというまさに「鬼門」。これは今回も不運に祟られて難しい週末になってしまうか…と思ったら、決勝では見違えるほど頑張ってくれました。
決勝はスタートでポジションを上げ、赤旗中断後のリスタートでも見事なジャンプアップ。いくつかのオーバーテイクも決めて僚友リンドブラッドの後ろ9番手に。中盤以降、マシン性能に勝るコラピントに線香を許すもそれ以降の後続に追いつかれることはなく10位入賞!今回は4強に加えてアルピーヌも速かった中、1ptとはいえ入賞できたのは立派でしょう。まだまだ十分にやれるドライバーであることを示せたレースだったと思います。

レッドブルのハジャーは次のスペインGPの復帰も難しそうということで、角田的には3戦目の代役が回ってきそうです。マドリンクは全てのドライバーにとって初コースだから完全にイコールコンディション。決勝ではアクシデントも起きるだろうし、角田にはしっかり生き残って結果を出してくれることを願ってます。

TSU22

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