視聴率低すぎ、録画率高すぎで視聴者層のクラスタが偏っていることが改めて判ったという地上波金曜ロードショーを録画して観たのですが(笑)、やっぱり地上波の画質音質じゃ物足りないよねえ・・・ということで、BD を改めて買ってしまいました。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.11 YOU ARE (NOT) ALONE. [Blu-ray]
劇場公開時も DVD/BD 発売時にもスルーしていた本作ですが、観に行った人の全員が全員絶賛していて、本田さんですら「映画好きなら誰もが楽しめる傑作」と称賛する『新劇場版:破』の評判を見るにつけ、改めて気になって先日の地上波放送を録画した次第。
私はオリジナルの TV シリーズは観ていなくて、劇場版『Air/まごころを、君に』の公開直前くらいに友人から TV 録画した VHS を半強制的に貸されて観たのがエヴァ初体験でした。でも結局 TV 版のラストも劇場版のラストも納得できる内容でなく、制作サイドの独りよがりに見えてしまったので、それほど思い入れの強い作品ではないんですよね。でも、当時のあらゆる創作に影響を与えたという意味では、歴史に残る作品だったのだろうとは思っています。FF7 もエヴァの影響は色濃く出てるしなあ・・・。
そういえば、使徒襲来時のあの「ダン、ダン、ダン、ダン、ドンドン」の BGM を耳にして、つい『踊る大捜査線』を連想してしまうこの逆転現象(;´Д`)ヾ。それだけ時間が過ぎたということです。
この作品、最初は新訳 Ζ ガンダムのヒットを見て企画されたくらいにしか思っていなかったので全然期待していなかったんですが、面白いじゃないですか。TV 版の再構成というと、新訳 Ζ のように主だった戦闘シーンをつないだジェットコースター展開で、ストーリーを知らない人は置いてけぼりを喰らうかと思っていましたが、ストーリーの取捨選択がうまく、2 時間弱という尺の中でうまく起承転結まとまっています。
主人公・碇シンジの内面も当時よりシンプルに、客観的に描かれ、制作者の自己満足的印象が強かった TV 版とは違った印象。脚本の構成と併せて、今回の新劇場版は制作サイドがちゃんとエンタテインメント作品としてまとめようという責任感が滲み出ています。庵野秀明も大人になったんだなあ(笑。
実家の BRAVIA X2500 で鑑賞したので、観慣れた X5050 と比べるとパネルの駆動ビット数や倍速駆動への対応で、グラデーション(せっかくの SBMV が・・・)や画面がパンするようなシーンはちょっと厳しい部分がありましたが、ビットレートの高さからくるディテールの細かさは地上波とは明らかに段違いで、BD 版を買った甲斐がありました。何より TV 版当時は SD 画質だったものが(特に私は VHS に録画した画しか知らないので)改めて HD 制作された画質で、ちゃんと整理された脚本で楽しめるというのが嬉しいじゃないですか。
公開中の『破』はこれよりもさらに傑作に仕上がっているという噂なので、かなり楽しみです。
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