「しかし、人間って悲しいかな。腹が立っても、ムカついていても、腹が減るんだよなあ」
ここ一週間で急に冷え込んできたな…えっ、駅ビルかと思いきや、病院?
というわけで、ドラマ『孤独のグルメ Season5』聖地巡礼、つい先ほど放送されたばかりの目黒区大岡山に、さっそく行ってきました。
大岡山は、個人的に学生時代よく来ていた土地。私にとっては準ホームグラウンドと言える場所だけに、真っ先に巡礼しないわけにはいきません。放送後はメチャ混みでゆっくりできないだろうと思い、今回は事前巡礼に行ってきました。
個人商店の連なり、嬉しい。
東横線が複々線化したタイミングで駅前はずいぶんきれいになっちゃったけど、この商店街は昔からあまり変わらないなあ。
この北口商店街から一本入るとさらに雰囲気が変わって、今でも昭和の雰囲気を残す住宅街が顔を出します。そんな中にあるのが漁師料理の「九絵」。私がこの界隈に来ていた 15 年前には、確かまだなかったお店です。
漁師料理…?
そういや最近、お魚食べてないな。(←こないだ食べたところです)
「御飯と味噌汁、おかわりどうぞ!!」か。
こういうの、嬉しいじゃないですか。いかにも学生街の定食屋という感じがする。
うまい魚でご飯バクバク、味噌汁ズルル。いいじゃないかいいじゃないか。
お昼の定食メニュー、いっぱいあるんだなあ。
でも、主力メニューが軒並み千円超えって、学生さんにはちょっとお高めかも。
よし、たのもー。
通されたのはカウンター、後から放送を見て気づきましたが、ほぼジャストゴロー席。
厨房の奥では大鍋でいろんなものが煮込まれています。
魚がいい。そして大将の顔がいい。
期待値、急上昇中。
注文したのは店名を冠する「九絵定食」。お客さんの八割が頼んでいる感じでした。
ちなみに放送後しばらくは(というより放送前からかなり行列ができているようです)対応しきれなくなるためお昼は九絵定食のみにするかも、とのこと。
劇中のような魚を捌くシーンは見られませんでしたが、大将の仕事ぶりが目の前で見られます。
新鮮な魚たちが目の前に現れると、期待も高まりまくり。
そして、女将さんによる大将へのダメ出しが炸裂しまくり。一挙手一投足にツッコミを入れられているんじゃないかという勢い(笑。
完璧に、ミユキちゃんがボス。ふっ(笑
この席、最高。リングサイド S 席最前列だ。
料理が順番にできあがってくると、女将さんがお盆を持って一言。
「はい、アニキ。重いから気をつけてね」
飲食店で女将さんに「お兄さん」と呼ばれることはよくあるけど、「アニキ」は初めて(笑
カウンター越しに渡されたお盆は、本当にズッシリと重く感じられました。
おーっ、こ、こっ、こっれは…!
大きな盆いっぱいのおかず群。
これでおかわり自由という心強さ。鼻血級サービス。
いただきます。
刺身は四種盛り。この日は、マグロ・カンパチ・サーモン・ブリ、かな。
うん、うん!
これはいい刺身。とても東京の、大きな岡の山で食べているとは思えない、漁師町の味。
うまい刺身と、醤油と、白いご飯。日本人でよかりけり。
この煮付けがまずいわけがない。
ついつい、無言で骨の間にある身をほじってしまいます。
煮付けって、深いなぁ~っ。
手をかけてる、もてなしの心がいい出汁になっている。
この味噌汁、あら汁なんですね。魚の出汁がよく出ていて、このあら汁もすごくいい。
あら汁の滋味は、漁師の滋味。島国の滋味だ。
ダメ押しの付け合わせ軍団、しっかりおかずだ。
厨房の大鍋で煮込まれているのは、この厚揚げとさっきの煮付けだったか。
厚焼き玉子も、卵何個使うんだっていうほど大きなものを焼いてから、切って出してくれています。
うまい刺身と、醤油と、白いご飯。
煮付けで食べるご飯の、尊いようなおいしさは、どこから来るんだろう。
そこに刺身、あら汁。1 ミリの隙もない、完璧な魚定食。
いやあ、おいしかった。
お腹も心もいっぱいになりました。
このボリューム、この内容なら、1,200 円は全然高くない。
魚を思う存分食べたくなったら、ここに来ればいいんだな。
(ちなみにディナータイムに九絵定食を頼むと 2,000 円で、お店によるとこちらが本来の値段とのこと)
ごちそうさまでした。
さすがにお腹いっぱいになってしまったので、なめろう冷茶漬けまでたどり着けませんでした(汗。
というわけで、続きます(ぉ
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