最近、個店系の喫茶店を巡るのがちょっと楽しい。先日は以前から気になっていたこちらのお店に行ってきました。
錦糸町の駅からそう遠くないところにある、しぶーい喫茶店です。
平日しか営業していないということで、外回りでもない社会人には微妙にハードルが高い。まあ、見るからに地域密着、常連さん中心という雰囲気のお店ではありますが。
私が行ったときにはおばちゃんが二人で営業していました。
昭和の香りを色濃く感じる店内。初めて来たのに妙に懐かしい感覚。故郷の地元にもこういう店があったような錯覚に陥ります。
こういう雰囲気、なんか落ち着くなあ。
壁に掛けられたメニュー表。木の板かと思ったら…これ革に書かれてるのか!
そう思って店内を見渡すと他の調度品もすごく高価いものではないけど一つ一つにこだわりを感じるような。この店を作ったのがどんな人だったか、なんとなく想像できる気がしました。
甘味類。ホットケーキが有名な店だとは聞いていました。パンケーキじゃなくて「ホットケーキ」なのがいいじゃないですか。
しかしその下にある「チーズバーグ」「ツナバーグ」といったバーグ類が妙に気になる。ハンバーグ系も人気なんだろうか…?
まずはコーヒーから。ストレートコーヒーもいろいろあるみたいだったけど、こういう渋い店に来ると格好付けずに「ブレンドください」と注文したくなります。
砂糖が個包装じゃなくてポットから掬うタイプなの、久しぶりに見たような。何から何まで懐かしい。
サイフォンで入れるコーヒーはちょっと熱めで、ゆっくりしていってほしいと言われているような気がします。
窓際の鉄板ではホットケーキが焼かれています。そこの窓から直接テイクアウトもできるようになっているようですね。
子どもの頃、母が焼いてくれるホットケーキがホットプレートの上で粟立ち、膨らんでいくのを眺めているのが好きだったなあ…というのを唐突に思い出しました。
普通にホットケーキの生クリーム付きにしようかとも思ったんですが、どうしてもバーグが気になってツナバーグを注文。
なんと二枚のホットケーキに具材を挟んだハンバーガータイプのホットケーキでした。ハンバーグが入っていないのに、ハンバーガーから「バーグ」だけ借りてくるという面白いネーミング。
表面はパリッとめに焼かれつつ、中はふっくらした厚手のホットケーキ。これ、ホットケーキミックスのパッケージ写真にあるけど自宅じゃなかなかこう厚くは作れないやつだ。
ホットケーキは甘さ控えめ。この店のホットケーキがそもそも甘すぎないタイプなのか、惣菜系のツナバーグを頼んだからなのかは不明だけど、ツナやレタスを挟むならこれくらいの甘味がちょうど良い。
ほんのりした甘味のホットケーキとみずみずしいレタス、そこにツナの塩気。ランチにはちょっと物足りないけど軽食として理想的。
添えられてきた塩をちょっと振りかけて食べてみると、その塩味によってホットケーキの甘さが引き立てられて、えも言われぬ甘じょっぱさ。これはクセになりそう。
軽食とドリンクを頼んだら食後にソフトクリームのサービスがついてきました。まだコーヒーが熱いまま残ってたからこれは嬉しい。
静かで落ち着けるとてもいい店でした。やっぱり喫茶店は、見栄を張りに行くんじゃなくて息を抜きに行ける場所であってほしい。
熱いコーヒーもほっこりするホットケーキも気に入った。今度は甘味としてのホットケーキがどんな味か、確認しに行きたいところです。
ごちそうさまでした。
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