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東京都目黒区大岡山のなめろう冷茶漬

「こんなときはうまいもんを、食いたいだけ食うに限る」

九絵

前回に引き続き、ドラマ『孤独のグルメ Season5』大岡山編の聖地巡礼です。こないだは九絵定食だけで満腹になってしまったので(笑)、今度は夜に改めて来てみました。放送前に二度も聖地巡礼するのは、さすがにこれが初めて。
お店の隣がカラオケスナック、というあたりも昭和ローカル感があって、いいじゃないの(笑

漁師料理 九絵

九絵

お昼に来たときには気がつかなかったのですが、店内は漁船の集魚灯タイプの照明が使われていて、いかにも漁師料理の店という雰囲気ビンビン。改めて、気分が高まります。
蛍光灯にかけられたスノコとか、棚にズラリと並べられた焼酎とかも、いいじゃないか。山の上じゃなくて、三陸か三崎の港にでもいるような気がしてくる。

九絵

なぜだか一漁終えた後みたいな感覚になって、生ビールが欲しくなるわけです。
ビールはスーパードライとプレモルがありましたが、意外にもプレモルが瓶、スーパードライのほうが生で提供されるということで、スーパードライで乾杯。
ま、ヱビスって雰囲気の店でもないし、これぐらい気安いほうがちょうどいい。


九絵

さて、つまみは何にするかな。
こういう黒板メニューだと、なんでも美味しそうに見えてくるのは何故なんだろう。

なお、メニューに書かれていても早々になくなってしまうものも少なくないもよう。
くじらのユッケ、食べたかったな…。

九絵

こっちは…おっと、ランチメニューだったか。
でも、サンマのねぎまなべ定食とか、カレーもいいなあ。劇中で体育会系の学生さんも頼んでたけど、気になるなあ。

九絵

さておき、料理はやっぱり刺身からでしょう。いろいろ食べたいので、刺盛り。
頼もうとしたところで「刺盛りは 3,500 円のと 5,000 円のがあるけど、どっちにしますか?」と。黒板に書いてない 5,000 円の刺盛り、そういうのもあるのか!

違いを聞いてみると、大将自ら「5,000 円のほうはマグロのうまいところが入ってて、こっちが絶対おすすめ」。
そう言われてしまったら、迷わずに高い方を頼まざるを得ないってものです。

九絵

ネタは日によって違うんでしょうが、この日はマグロ(トロ)、マグロ(赤身)、ブリ、カンパチ、ヒラメ、サーモン、イカ、イクラ。定食と同じく、刺身のツマ代わりに野菜サラダ。

このトロが、舌の上でとろけていく感じで至高。値段的にまずいわけがないんだけど、確かにうまい。
個人的にはその次はヒラメが当たり。ブリも美味しいけど、これの旬はあと 2~3 週間経ってからが本番かな、という感じ。

九絵

ブリ大根。富山人的には、ふるさとの味。
昼の煮付けもうまかったけど、このブリ大根もまたいい。この店、やっぱりあの大鍋で煮込んでる料理に外れなしだなあ。

大根はちょっと歯ごたえを残してあって、個人的にはもっとほろほろに煮込まれているほうが好みだけど、そうするとブリのほうの旨味が抜けてしまうので、バランスが難しいところ。

九絵

こうなると日本酒ですよ。
女将さんのおすすめに従って、日高見純米(宮城)・小左衛門(岐阜)・緑川 純米吟醸「緑」(新潟)のジェットストリームアタック。おすすめだけあって、いずれも魚料理に最適。

枡とか凝ったグラスじゃなくて、こういういかにもな「コップ」で出てくるぶっきらぼうさが、この店では逆にいい。

九絵

と、なぜかこのタイミングで突き出しの登場(笑。まさか中盤になって出てくるとは思いませんでした(笑

厚揚げ・厚焼き玉子・おひたしの三点セットは、お昼の定食と全く同じもの。
突き出しにしてはかなりボリューム感があって、これと刺身と白飯があれば食事になってしまうレベル。

九絵

ここで揚げ物。黒板を見ていたら、アジフライと生カキフライの魅力に、どうしてもあらがえず。大皿にまとめて出てきました。
しかしこの店、刺身にも揚げ物にもこのサラダがついてくるんですね。テーブルに常備されている胡麻ドレッシングで、スタッフが残さずいただきました。

九絵

アジフライは、フワッとした身をカラッと揚げてあって、かるーい食感。
お店で揚げたてのアジフライを食べる瞬間って、至福だよなあ。

九絵

カキフライは小ぶりだけど、生ガキというだけあって引き締まった身にうまみがギュッと凝縮されていて、これまたうまい。

新鮮な魚介って、生で食べて良し、煮て良し、焼いて良し、揚げて良し。
海に囲まれた国に生まれた、この幸せ。魚ォン!俺はまるで人間水力発電所だ(ぉ

九絵

こういううまいフライに煽られて、日本酒からハイボールに戻ってきてしまうわけです。

ちなみに、隣のテーブルのお客さんが頼んでいたとんかつがやたらうまそうで。漁師料理の店なのにとんかつ?と思ったけど、頼もうとしたら「今ので肉全部終わっちゃったのよー」と女将さん。
まいったな…ピーンときたのになぁ。

ま、気を取り直して、本命のアレ、いっときますか。

九絵

前回食べ損ねた「なめろう冷茶漬」。二人前頼んだら、冷や汁が鍋で出てきました(汗
氷が入った味噌汁、ってなんだかすごい絵だな。

九絵

そして、なめろう。お約束の野菜サラダがここにも(笑

ただし、この日はカツオの仕入れがなかったということで、代わりにブリのなめろう。
大将によると、価格高騰によりたぶん 12 月いっぱいくらいまでカツオのなめろうは出せなさそう、とのこと。
でも、「なめろうはカツオが一番うまい」ということなので、これは日を改めて食べに来たいところ。

九絵

まずは、なめろう単品で。その次に、白いご飯になめろうを載せて、いただきます。
ちなみにこの白飯、茶碗っぽく見えるけど丼です。九絵定食の後に入れられる量じゃない(笑

うわ、何これ、うまっ!
サンマのなめろうもおいしかったけど、ブリもいい。なめろうにすると、それぞれの魚の持ち味がさらに引き出されるかのようだ。

九絵

で、冷や汁をジャブジャブと。

おお~っ、こうなるかあ。こ れ は …。
うん、冷たいのがいい。スルスル入る。これはたまらん。

これ、好きです、俺。ずっと前から好きだったけど、今日初めて二人だけで話した、って感じ。

九絵

それとカレーうどん。
私が頼んだものじゃないけど一口分けてもらったら、口に入れた瞬間はマイルドだけど、後からしっかりした辛口が追いかけてくる感じ。
店が店なら、これだけでランチの主力を張れるんじゃないだろうか。

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食べている間も、女将さん(ミユキちゃん)が大将にダメ出しをしっぱなし。劇中よりも口調はきつめだけど、そういうのも含めて夫婦仲がとても良い証拠、ってことなんだろうなあ。

ちなみに、この日はちょっと早い時間に他のお客さんが引け、我々だけになったところで、大将と女将さんが話しかけてきてくれました。ここには書けないような内容も含め、撮影当日の話とか、(魚料理の店なのに)なぜか美味いとんかつの揚げ方の話とか(笑
お二人の「お客さんにうまいもんを食わせたい」という想いが伝わってきました。

この店には、無言の誠意があふれている。
毎日を精一杯生きている朗らかさに満たされている。

いい店だった。
次は、聖地巡礼の客足が少し落ち着いた頃に、カツオのなめろうととんかつをいただきに来よう。

ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ『孤独のグルメ』 ...

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