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Gerald Levert / In My Songs

Gerald Levert / In My Songs

昨年急逝した Gerald Levert の遺作がついにリリース。”Teddy” のニックネームを持つ彼のことをどこか他人とは思えないものを持つ私としては(笑)、心待ちにしていた思いと、リリースされてしまうのが怖いという思いの混ざった複雑な気持ちで購入しました。
ここ数年の Gerald Levert の作品は、コンスタントにリリースを重ねていたせいか、毎年のアップデートを重ねてサウンドやメッセージを変えながらも、良くも悪くも「金太郎飴」的な作品が続いていたと思います。そういうことで、今作も同じような心持ちで聴き始めたところ、最近の作品とは明らかに「どこか違う」雰囲気にズシンとやられてしまいました。
なんというか、ソウルとグルーヴの塊感というか、この歳でもまだこんなに挑戦を続けていられるのか・・・というのが率直な感想。どの曲も確かに Gerald Levert テイストではあるものの、近年のしっとりとした熱さではなく、絞り出すようなソウルを感じます。もしかしたら、彼は魂のどこかでこの作品が最後になることを知っていたんじゃないだろうか?と思ってしまったほど。

ほぼ毎回のようにフィーチャーしている父 Eddie Levert のイントロから始まって、勢いを保ったまま駆け抜ける 12 曲。そして、ラストのタイトルが “Is This Way To Heaven?”・・・なんだか鳥肌が止まらないような作品です。この音楽がもう作られなくなってしまうことが、限りなく惜しい。

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