SCEJ、40GB HDDを搭載した新PS3発売決定。従来モデルは約5,000円の値下げ。「DUALSHOCK 3」も11月11日発売 (GAME Watch)
PS3 が廉価版を投入。HDD 40GB 版を¥39,980 で発売し、「ゲーム機として」のプラットフォームシェアの拡大を狙います。
既に報道されているとおり、上位機種との違いは PS2 ゲームとの互換性を捨てたことと SACD の再生を非対応としたこと、メモリカードスロットの廃止や USB ポート数削減という徹底的なハードウェアコスト削減。とりあえず基本機能に影響しない範囲で省けるハードはとにかく省いたというところですが、それでもなおゲーム機としては高価なことには変わりなく、逆に一部ユーザーには支持されていた AV 機能は弱体化(依然として「プアマンズ BD プレイヤー」としては魅力的な価格には違いないけど)。
SCE としては「久夛良木後」の路線として PS3 のゲーム機としての位置づけを強化し、とにかくインストールベースを拡大することでエコシステムを本格的に回し始めたいということでしょうが、果たしてそううまくいくかどうか。個人的には、いくらハードウェアが安くなっても肝心の「遊びたいゲーム」がまだまだ壊滅的に少ないと思います。PS・PS2 が普及した背景にはハードウェアスペックはさることながら、それ以上に「ドラクエと FF が発売されること」の後押しがあったと思いますが、今やドラクエは他プラットフォームのものだし、FF ブランドは疲弊しすぎています。で、PS2 からの買い換えを促すにも PS2 タイトルには非対応だし、どうなんでしょ。
少なくとも BD 再生用途にはそれなりに売れるでしょうが、やっぱり肝心のゲームタイトルが出揃ってこないことには、相変わらず厳しいんじゃないかと。個人的にも直近でプレイしたいのって GT5 プロローグくらいしかないし・・・。
コメント
今になって「これはゲーム機ではない」という看板を
「ゲーム機です」とカリスマの退任と共にすげ替えて
しまえる図々しさに呆れるやら何やら・・・
コンセプトの潔さを失ったハードには、
今や何の魅力も感じないんですよね
GT5のリリースとともにお決まりの
レーシングパックの発売とかミエミエなんすよ
ぼくらをどう楽しませてくれる?
それだけでいいのに
PS3 の「ビジョン」はどこに行っちゃったんだろうという感じですね。
普及度を考えると SACD サポートの廃止は仕方ないかとも思いますし、
BD 再生もサポートされるのは良いことだと思いますが、
今や新ハード普及の原動力の一つが後方互換性による移行障壁の
引き下げになっているので、PS2 タイトルのサポート廃止は大きいと思います。
PS3 タイトルは魅力的なのがないし、PS2 はもうみんな持ってるでしょ、
ってことでしょうか?
キラータイトルになり得る PS3 用ソフトウェア群と同時発表ならまだしも、
ハード単体の投入ではあまり意味がないように思います。