先週末発売になった ASUS の Eee PC、買ったわけではないのですが、ちょっと触らせてもらえる機会があったので、いじってみました。
製品のインプレそのものは既にあちこちのサイトや blog で言及されているので、あまり詳しく触れなくても良いですかね。とりあえず↓を貼っておきます(手抜き。
ASUSTeK「Eee PC 4G-X」 ~ついに発売、5万円を切るモバイル端末の実力 (PC Watch:HotHot REVIEW)
ヨンキュッパノートの衝撃:ここまで分かった!――”Eee PC日本版”発売直前リポート (ITmedia)
あえていくつか書くとすれば、こんなところ。
- やっぱり本体を開いてぶっとい額縁に小さいディスプレイというのは萎えますね。
- キーピッチやレイアウトは一部を除きそこそこがんばっているほう。ただタッチは良くなく、けっこう取りこぼしが発生。
- 1 ボタンにみえるタッチパッドのクリックボタン(実際はシーソーボタン)はイマイチ。同梱のマウス必須。
- 内蔵スピーカは思ったより悪くなく、ボリュームを上げても割れにくい。
- でも、画面解像度が WVGA しかないので、ものすごくストレスが溜まる。外部ディスプレイがあれば違いますが、それじゃ本末転倒。
体感速度はそんなに遅くない。サブノートとして考えれば(特に 1.8inch HDD の Vista 機に比べると)そこそこ快適。
そんないじりがいのあるマシンということで、ちょっと SetFSB を試してみました(ぉ。
CPU は Celeron M の 900MHz 品をクロックダウンして 630MHz 動作させているらしく、何とかして元の 900MHz 前後のクロックで回そうとしている人も多いみたいですね。私が試してみた個体では、だいたい FSB 375(@843.8MHz)~380MHz(@855MHz)あたりが限界でした。他の方のオーバークロック報告を見ていても 900MHz に到達しないケースが多いようですし、SetFSB すると急に筐体がほんわか温まり始めるので、おそらく冷却機構を簡略化してこの筐体に収めるため、クロックダウンに加えて定格より低電圧で駆動しているんじゃないでしょうか。
そんなわけで CrystalMark 2004R2。定格と 843.8MHz 動作時で取ってみました。比較対象は VAIO TZ はちょっとかわいそうかなと思い、少し古い VAIO TX で。
機種 | Eee PC 4G (定格動作) | Eee PC 4G (@843.8MHz) | VGN-TX90PS |
---|---|---|---|
Mark | 16500 | 20383 | 23479 |
ALU | 2402 | 3209 | 4521 |
FPU | 2882 | 3849 | 5558 |
MEM | 1873 | 2560 | 3409 |
HDD | 4694 | 4685 | 2346 |
GDI | 1899 | 2390 | 3929 |
D2D | 2159 | 2889 | 2530 |
OGL | 591 | 801 | 1186 |
オーバークロックで周波数が 33% 増しになっているだけあって、さすがにスコアが伸びてますね。VAIO TX の Pentium M には届かないものの、健闘している値です。
でもそれよりも SSD のスコアがやっぱり良い。VAIO TZ に搭載されている SSD にはかなり劣りますが、VAIO TX の 1.8inch HDD の倍は出ています。確かに OS やアプリケーションの起動は(Eee PC のソフトウェア構成がかなりシンプルなせいもあるでしょうが)Eee PC のほうが体感で分かるくらい速いです。
さすがにオーバークロックした状態で常用するのは排熱上キツいと思いますが(でも 700~750MHz くらいならイケる?)、あまりヘビーな作業さえさせなければ体感速度は 2~3 年前のサブノートと比べても見劣りしないと思うので、使いようによっては面白い製品だと思います。
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