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県庁の星

地上波にて。

県庁の星

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邦画って「劇場に観に行ったり DVD を買ったりするほどじゃないけど、テレビでやるなら観てもいい」系の作品が多い気がしますが、これもそんな作品の一つ。でも案外面白かったです。
比較的ありがちなエリート→挫折→大切なことを思い出して復活、というサクセスストーリーで、先が読める展開ではあるんですが、こういうのはけっこう嫌いじゃないです。織田裕二のキャラの変わりっぷりはなかなか見物で(後半は軽く青島入ってましたが・・・)、先が読めるだけに単調な展開になりがちなストーリーにメリハリを与えていると思います。

サクセスストーリーというと最後は主人公が大成功して、となるものですが、そこは官僚が題材になっている作品だけあって、「個人がどんなにがんばっても政治がらみになると一人が影響与えられる範囲なんてせいぜいこんなもんだよね、でも着実に影響は与えられているよね」というオチだったのには好感が持てました。その前段の「意志決定の場でちゃぶ台返し的大見得を切る」シーンにはちょっと「ないない」と思ってしまいましたが・・・。まあ、それでも観終わった後の余韻が悪くなかったので、私的には良い映画だったということなのかもしれませんが。

現場で目前の業務を回しながらエンドユーザーと付き合うことと、大局を観ながら根本改善を図ることのどちらも大事、というのがよく分かる最近の私にとっては、良い時期に良い映画を観れたんじゃないかと思います。

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