AtermWM3500R、数日使ってみたので軽く現時点までの使用感をまとめておきます。
私が WiMAX をマトモに使うのは試験サービス時以来なので、当時とは WiMAX の状況もずいぶん変わっています。都市圏なら他の WWAN 系サービスとほぼ変わらないくらいのサービスエリアが整ってきていますし、もうほぼ普通に使える印象。都内なら光ポータブル+イーモバ SIM と遜色ないカバーエリアがあって、スピードはイーモバより全然速いと感じます。
ということで軽くスピードテストを行ってみました。speed.rbbtoday.com での計測です。
調べてみると AtermWM3500R は環境によっては無線 LAN 接続よりも USB 接続のほう(USB で PC に繋ぐと、ルータではなく WiMAX モデム的に使える)が速いらしい、という情報もあるようで、無線 LAN 接続と USB 接続の両方で計測してみました。計測場所は品川駅付近です。
機器 | AtermWM3500R 無線 LAN 接続 | AtermWM3500R USB 接続 | 光ポータブル 無線 LAN 接続 |
---|---|---|---|
下り | 14.5Mbps | 12.96Mbps | 1.86Mbps |
上り | 984kbps | 1.42Mbps | 989kbps |
おー、速い速い。試験サービス時(UD01SS を使用)には条件が良ければ 10Mbps オーバーという程度だったのが、割と普通に 10Mbps オーバーの値が出ています。基地局側、端末側ともに改善が進んでいるのかずいぶんスピードが出るようになりました。ただ、同じ場所で計測しても 8~10Mbps 程度まで落ち込んでしまう場合もあるので、速度の出方にはけっこう波がある印象です。それでも遅い状態ですらイーモバ回線より明らかに速いので、もう生活圏が WiMAX エリア内であれば WiMAX 以外の通信方式を選ぶ必然性はないのでは?とすら思ってしまいます。
今までのイーモバ回線では、iPhone ならともかく PC では仕事で必要なとき以外はあまり使う気がしませんでしたが、10~15Mbps ほど出ていれば職場の無線 LAN 環境と同じくらいの感覚で使えるので、これならリモートオフィス的な働き方もできそうです。
WM3500R の無線 LAN 接続と USB 接続に関しては、私の環境では有意なスピード差は見受けられませんでした。何度か計測してみても下りはほぼ同じ、上り方向で USB 接続のほうが少し速いかな?という程度。まあ USB 接続なら WM3500R 側のバッテリを消費しないので、バッテリがもつノート PC を使っている or ノート PC を AC アダプタ駆動できる状況であれば、USB 接続をする意味もあると思いますが。
自宅でも測ってみました。自宅マンションはちょっと古く、コンクリートが厚いのか?ワンセグはほぼ受信できないし震度 3 くらいの地震があってもほとんど揺れを感じないので WiMAX の入りもちょっと不安でしたが、それなりに入るようです。
機器 | AtermWM3500R 無線 LAN 接続 | AtermWM3500R USB 接続 | B フレッツ 無線 LAN 接続 |
---|---|---|---|
下り | 10.48Mbps | 10.43Mbps | 51.23Mbps |
上り | 1.54Mbps | 1.35Mbps | 9.45Mbps |
自宅は品川駅近辺に比べるとちょっと遅いですね。まあ自宅回線(B フレッツマンションタイプに IEEE 802.11n(5GHz))のほうが圧倒的に速いので、いずれにしても家では使いませんが。でもこの程度のスピードが出るなら、FTTH を未導入で ADSL な世帯であれば、WiMAX を自宅回線にしても良いかもしれません。
少なくとも私は当面のモバイルメイン回線は WiMAX で決定ですかね。でも出張時が不安だったり、実家近辺はまだまだ全然ダメだったりするので光ポータブルも手放せませんが、それもイーモバは解約して必要なときだけ b-mobile のプリペイド SIM を使うくらいでも良いかな、と思い始めていたりします。
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