リコー、HOYAからペンタックスのデジタルカメラ事業を買収 – デジカメWatch
HOYAとリコー、ペンタックスブランドの譲渡について会見 – デジカメWatch
これは驚いた M&A 話。HOYA がペンタックスブランドのデジタルカメラ事業をリコーに売却するとのことです。
ちょうど 4 年前に HOYA がペンタックスを買収して、ペンタックスが HOYA グループ傘下のいちブランドになったのはまだ記憶に新しいところ。それをあっさり売却してしまうあたり、結局 HOYA はペンタックスの医療関連事業が欲しかっただけで、カメラ事業はおまけにすぎなかったんだろうなあ・・・と思わざるを得ません。
また、HOYA は医療分野、リコーはカメラ分野でお互いに引き続きペンタックスブランドを継続していくようですが、Lenovo に売却された IBM PC ブランドの例にもあるように、異なる企業がひとつのブランドを(分野が違うとはいえ)共用していくのは難しい話だろうと思います。いずれどちらかのペンタックスブランドは消滅してしまい、親会社のブランドに一本化されるんじゃないかなあ・・・。
個人的には、HOYA 傘下になってからのペンタックスは K-5 のような名機も生み出しましたが、コレジャナイロボモデルやリラックマモデル、nanoblock とのコラボモデルなどのように変に見た目ばかりを意識した製品、Optio I-10 や PENTAX Q のようにどこか表面的にだけカメラ女子、クラシックカメラ趣味に振ってみた製品、というように、カメラの本質を忘れたような製品が妙に増え、あまり良くない傾向だなあ・・・とは思っていました。このあたり、質実剛健なカメラを多く手がける最近のリコーとくっつくことで、良い方向に向かってくれればとは思いますが、リコーはリコーで GXR あたりで私の主義とは違う方向性に行ってしまったしなあ。両社ともに「良いモノを作るときは良いけど、外すときは盛大に外す」という性格の中堅メーカーなので、シナジー次第では良い方向にも悪い方向にも行ってしまうのが、微妙に心配です。
GR レンズや K マウントと言った光学製品の資産を組み合わせて、古いカメラファンもデジタル時代のユーザーも唸らせる魅力的な製品を世に出していってほしいところです。少なくとも GXR の Q マウントユニットだけは要らないことは、確かでしょう(笑。
コメント
個人的にはHOYAの持ってったペンタブランドがなくなる気がします。
最終的にコンタックスのようにならなければいいのですが
私もなくなるとしたら HOYA 側かなと思ってます。
確かに CONTAX のような末路を辿ったら悲しいですね・・・。
まあリコーの一眼といえばもう XR+RIKENON のことを知っている人も稀ですし、PENTAX ブランドを大事にしていってほしいところです。