スポンサーリンク

F1 アブダビ GP 2011

アブダビGP決勝 ハミルトンが優勝、ヴェッテルはリタイア – GPUpdate.net

アブダビ GP。ヴェッテルが優勝して奇跡の逆転チャンピオンを獲得した昨年とは違って、今年はヴェッテルの年間最多 PP 記録/年間最多勝記録がどうなるのか?と、フォースインディア/ザウバー/トロロッソのコンストラクターズランク争いの行方は?というのが注目ポイントとなりました。

フリー走行ではマクラーレンが好タイムを連発し、ヴェッテルの PP は危ういのでは?と思われましたが、最終アタックでヴェッテルが 0.14 秒の差をつけて難なく PP。1992 年のナイジェル・マンセルに並ぶ年間最多タイ記録を樹立しました。マシン性能的にはもう拮抗している(サーキットによっては劣っている)んじゃないかと思われるマクラーレン相手でも予選をまとめ上げられる実力はもう貫禄と言ってもいいレベル。ダブルチャンピオンを早々に確定できたことで、この記録はチームもろとも明らかに狙っていましたね。


で、決勝。ヴェッテルがあっけなくホールショットを決めて得意の逃げ切り展開に持ち込む・・・と思いきや、3 コーナーでまさかのスピン。よく見ると右リヤタイヤがパンクしていて、あとはゆっくりとピットに戻るほかありません。ほぼまるまる 1 周をパンクしたタイヤで走らざるを得なかった結果、タイヤ以外にもダメージが発生しており、そのままリタイア。今季初のノーポイントレースとなりました。

スタートでヴェッテルの直後につけていたのはハミルトン。終始アロンソに 3 秒程度後方からプレッシャーを受け続けていたものの、今回は久々にトラブルもアクシデントもなく、今季 3 勝目を飾りました。接戦になるとどうしても接触が目立つハミルトンですが、特に接触する相手が周囲にいなければ(ぉ)本来の速さが活きてきますね。今回の勝利はヴェッテルのトラブルによって棚ぼた的に得たものにすぎませんが、ポディウムの中央で久しぶりに良い笑顔を見せてくれました。これでもう少し自分を見つめ直して・・・というか、ちゃんとバックミラーを見る癖をつけて(ぉ)より強いドライバーに再度成長していってほしいものです。
2 位以下はアロンソ-バトン-ウェバーというほぼいつものオーダー。バトンは中盤までトラブルで KERS が使用できなかったことを考えると、3 位表彰台は健闘といったところでしょうか。

今回熱かったのはむしろ中団争い。ここに来てマシンも戦略もうまく回っているフォースインディアはコンストラクターズ 6 位死守に向けてトロロッソを抑えにかかっていますが、そのトロロッソにポイントで並ばれてしまったザウバーも必死。今回はブエミのリタイアにも救われた格好ではありますが、小林可夢偉がドイツ GP 以来の 10 位入賞。コンストラクターズポイントで 1 点、トロロッソに勝ち越しました。
このあたりの争いは、もともとストレートが速いマシン特性を生かして DRS で抜かれないようにセットアップするフォースインディア、総合性能で勝負するトロロッソ、マシン性能で見劣りする分タイヤ戦略で奇襲をかけるザウバー、という構図が非常にメリハリがあって見応えがあります。フォースインディアの 6 位はもう盤石と言って良い状況だと思いますが、ザウバーとトロロッソの激しい争いは最終戦でも続きそう。この結果が(チームへの分配金という意味で)来季のマシン開発にも影響してくるので、ザウバーには最後の頑張りに期待したいです。最終戦は狭くて抜きにくいブラジル・インテルラゴス。セーフティカーや雨など不確定要素も多いサーキットですが、基本的にはグリッド位置が物を言うレースになると思います。まずは予選ですね。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました