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南インド料理 三燈舎 その 4

「このうまさ、インド象もビックリだ」

SANTOSHAM

先日のクマデジさんが食べに行ったエントリーを読んだら私も久しぶりに食べたくなってしまい、神保町の三燈舎まで食べに行ってきました。
孤独のグルメでカレー回って意外と少ないのですが、登場したお店はいずれもハズレなし。個人的には、この三燈舎と木場のカマルプールは孤独のグルメを抜きにしても好きなインドカレーの店トップ 3 に含まれます。

行列必至の名店だから開店合わせで行こうと思ったら電車遅延で 10 分ほど遅れてしまい、既に一巡目は埋まってました。休日のランチは平日よりはゆっくりな人が多いのか、そこから 30 分ほど待って入店。

三燈舎 SANTOSHAM

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休日ランチは基本的にディナーメニューと共通。平日ランチのお得感はないけど自由に食べたいものが食べられるのが嬉しい。
南インドのカレー定食であるミールスは井之頭五郎も食べていた肉と魚のミールスの他、野菜カレーのミールスと肉・魚・野菜の全てのカレーを網羅したミールスの三種類。

私としてはこの店はミールスもいいけどバナナの葉に包まれたエビカレーも絶品だし、ビリヤニも捨てがたい。どれにするか迷う…と思っていたら、どうもメニューにビリヤニが見当たりません。今はもうやめちゃったんでしょうか…個人的にはこの店でビリヤニのおいしさに目覚めたので、なくなってしまったのだとしたら寂しい。

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ともあれ今回は三種のカレー全部盛りのフルミールスを注文しました。
このシルバートレイにさまざまなカレーの器がたくさん載って出てくる姿、見るだけでワクワクもの。しかもバナナの葉が敷かれてるのがいいじゃないか。

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この円盤はバトゥーラ(揚げナン)。外はパリッと、中はもっちりとした食感で、焼いたナンとはひと味違う。
単体で食べても揚げパンみたいでおいしいけど、カレーとの相性ももちろん良い。揚げナン、ナンにでも合う。

普通のナンも大好きですが、ある程度インド料理を食べ慣れてきた最近はバトゥーラ、プーリー、パラタといったナン以外のインド式パンが食べられる店が楽しい。ナンって日本でこそかなり浸透していますが、本場インドではそれほど日常的に食べられるわけでもない、という話も聞きます。

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まずはサンバルとラッサム。日本人にとってはどちらもカレーに分類されそうな味だけど、インド的にはこれらはスープの類いらしい。
サラサラしたスープにキリッとした酸味系の味。中でもラッサムは初めて食べたときには刺激的な味にやられそうになったけど、今では普通に食べられます。

その下のヨーグルトはデザートではなく、カレーに混ぜて楽しむもの。この店で初めてビリヤニにヨーグルトを混ぜて食べてみて感動して以来、インド料理におけるヨーグルトやライタの偉大さを感じています。

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写真右は野菜のカレー。野菜っていうから味もあっさりしてるのかと思ったら、いろんな種類の野菜の甘味とコクがよく出ていておいしい!これは侮れない。
左の赤いのはトーレン。野菜をココナッツとスパイスで蒸し焼きにしつつ炒めたもの、らしい。見た目はなんか辛そうなのに、食べるとココナッツの甘い香りをスパイスによって引き締めたような不思議な味。これ、日本のカレーでいう福神漬け的なポジションなんだろうか。そう考えると不可欠な存在に思える。

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写真右上が魚のカレー、左下がチキンカレー。
ごろっとチキンが一塊入ったチキンカレーはオーソドックスで期待を裏切らない味。このミールスの中核に据えるべき安心感。
魚のカレーにはブロック状の白身魚?が入っていてちょっと驚いたけど、味も酸味のパンチが効いた味。ミールスにおける決め球的存在感。

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カウンターにはミールスの説明書もあって、初めての場合でも安心して楽しめます。
私が初めてこの店に来たときはミールス自体も初めてだったから「カレーを混ぜる」という発想がありませんでした。でもある程度経験を積んだ今なら、当時よりもミールスを深いところまで楽しめるはず。

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というわけで、カレーの小皿をプレートの周囲に配置し直し、パパドを半分ほど細かく割ってバスマティライスの上に散りばめたら戦闘準備完了。
おお、このバナナの葉がまるで舞踏場かコロシアムのように見えてきたぞ。

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まずはカレーやスープ類を一種類ずつカレーにかけて、単体の味を楽しむ。
その次は、二種類を混ぜて味変。さらに三種類、四種類…単に混ぜるだけじゃなくて混ぜる比率を変えるとまた違った扉が開く。さらにヨーグルトやトーレンを加えることで、カレーという可能性が無限に広がる。

バナナの葉の上でカレーを混ぜる楽しさ。
混ぜすぎたっていいじゃないか、にんげんだもの。

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この店でのミールスはバスマティライス(とサンバル、ラッサム)はおかわり自由。こんなに多様なカレーを混ぜていたらライスなんて全然足りないわけで、尽きそうになったところでタイミング良く「ライスおかわりしますか?」と声をかけていただけました。
ちなみに平日ランチではおかわりライスの量はお客の顔を見て決めている?らしいですが、休日ランチのおかわりは「ストップって言ってくださいね」方式でした。ただしひとすくいの量が思いのほか多くて、四すくいほどもらった結果大盛りに(笑。まあカレーの残量的にこれくらい全然イケル。

で、ここからさらにカレー混ぜ大会を再開していくわけです。

最終的には全種類混ぜることになって、最初がどんな味だったか判らなくなっていくけれど…それもまた良し。ミールスのライスは、まるで全てを受け入れる母なるガンジス川のようだ。
混ぜて混ぜて、混沌としていく味の上に、どでかい蓮の花が咲いていく。

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食後はマンゴーラッシーでホッと一息。
ああ、今回もおいしかった。

ここは本当に何度でも来たい店の一つです。今度来るときにはまだ食べたことのないカレーに挑戦してみるのもいいかなあ。

ごちそうさまでした。

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